矢崎広さん10月2本目の主演舞台です。
ファンとしてもバタバタしてましたが、なんだかんだとても楽しく通ってました。
あらすじ
西オーストラリアの大学で突如起こったバイオテロ事件。
現地に到着した対バイオテロ部隊BSAAのピアーズとクリスは、
その大学で教鞭をとる元S.T.A.R.S.隊員レベッカらと協力し事態の鎮圧を図る。
そこに現れた謎の青年タイラー・ハワード。彼は一体何者なのか?
そして彼の口から聞かされた事件の裏にある驚愕の真実とは?
蔓延するウィルスと迫りくるゾンビの群れが世界に放たれてしまうのか!?
感想
バイオハザード5と6の間で起こったお話。
ゲームからの出演はクリスとピアーズとレベッカです。
私はゲーム未プレイなので、ゲームの登場人物が!みたいな感動はあまりありませんでしたが、未プレイの人にもかなり分かりやすく作られていた気がします。
クリスの中村誠治郎さんは、舞台Kでアクションが物凄くてとても期待していたのですが、期待通り素晴らしかった!
さすがでした。
クリスはかなり良い男で、チームとして仲間をとても大事に思っていてかっこ良かったです。
ピアーズの栗山くんは可愛い感じでした。
ライフル重そうだったなあ。
舞台初経験にはとても見えない。声通るし、動けるし、演技も分かりやすい。
これからも舞台でも活躍していってほしいです。
レベッカが潜入していた学校で起きたバイオテロにクリスとピアーズが鎮圧に向かい、そこで現れた謎の青年が矢崎さんが演じるタイラー・ハワードです。
タイラーはエージェントの一員でありながら、この事件の首謀者の疑いがあるリアンの息子で、リアンの無実を証明するために学校に潜り込んでいたのですが、クリス達と会い、事件の真相を突き止める役柄です。
このタイラーが本当に良い矢崎さんだった!ありがとうございます!ありがとうございます!!
常々、矢崎広は何かを背負い込んだり、孤独のオーラを纏う役柄が似合うと感じているのですが、今回ドンピシャでした。
タイラーは序盤、父親を信じようとするあまり、他のバイオテロ鎮圧をしようとするメンバーを排除しようとします。なので、前半は味方か敵か分からないようになっていて、ニヒルに銃口を突きつける仕草が大ヒットでした。
対立するおかげで1幕のラストに誠治郎さんと闘う場面があるのですが、そちらもかなり良かったです。
矢崎さん、とても運動神経がいいと思うのですが、それがいかんなく発揮されていたかと思います。俊敏というか。
もちろん、誠治郎さんはアクションに長けている方なので、合わせてくれたのだと思いますが、それでも一番のアクションの見どころはあの場面じゃないかな、と。
タイラーはずっと1人きりで父親を探しながら生きてきて、その父親をも失いそうな中、クリスと出会って仲間となることで本来持っていた正義感を取り戻していきます。
その過程をとても繊細に描いていました。
父親役の岸さんとの場面も回を重ねる毎にどんどん熱くなり、良い場面になっていったかと思います。
岸さんは演技的な面でマイベストジャベールなので、そういう意味でも親子としての共演は胸熱でした。
今度はお歌で共演してくれないかなあ、と夢は広がるばかりです。
また最初と最後に同じ台詞を言うんですが、それが「俺」から「俺たち」に変わってることもささやかですが、タイラーにとっては大きな変化だったのだろうな、と。
矢崎さんは舞台の上で成長していく過程をとても丁寧に描くことを心がけている気がするので、タイラーは得意な面を見せられる役柄だったと思います。
衣装も本人のスタイルの良さが見える衣装でした。格好良かった。
舞台自体ツッコミどころも多々ありましたが、私自身はとても楽しみました。
壁のステレオからゾンビの声が聞こえるのは何度行ってもびっくりしたなあ…
体感お化け屋敷といった感じだったですし、イベントも多かったですし、楽しく観れました。