sognamo insieme

昨日の推しに会いに行く

日本版ジャージー・ボーイズ初演

私は歴史的な初演に立ち会ったのかもしれないと思えた公演でした。

2月のPV撮影、いや10月のキャスト全発表からずっとそわそわしていた公演。私の中で2016年の目玉とも言える公演でした。アッキーの発表の時には、藤岡さんは選ばれそうだから1回くらいは行きたいな〜♪と軽く考えていましたが、結局RED5回White1回行きました。

だって矢崎広が選ばれてしまったんだもの。今年の夏も中屋敷さんと濃厚にお芝居すると思っていたところにまさかのミュージカル。そしてミュージカルの申し子海宝直人とのWキャスト。

発表された瞬間1日中お腹痛くて、仕事中ぼーっとしていたのを覚えています。

私は盲目ファンなので、「矢崎さん最高!天才!大好き」botなんですけど、それでもミュージカルファンの耳の肥えた皆様に海宝せんぱいと比較されるのは本当に胃痛が止まらなかったです。

…とりあえずその話は置いといてJBの話に戻します。

2月にPV撮影。見事に多動性を発揮しずっとジャンプをしている気持ち悪い自分と素晴らしきエキストラの皆様と赤フォーシーズンズたちの楽しいVTRが公開されてから、あっという間に7月がきました。

毎月ジャージーニュースとか、インタビューとかWOWOWさんとかあって、本当にあっという間でした。

予習をしようか迷っていて、結局何も観ないで行きました。

矢崎さんもたいがいあれですが、私も「初めて観るボブは矢崎さんがいい…!」と考えちゃうタイプなので(笑)

まあ、結局観ても全然大丈夫なくらいベクトルの違うボブだったんですが!

赤と白、明らかに赤の方が見てるので、どうしても情が入ってるのは赤なんですが、どっちもとても良かったです。好みで分かれそうな感じです。

ドロドロのストプレが好きな方は赤、爽やかにミュージカルが好きな方は白が好きなんじゃないかと、勝手に思っています笑

同じ台詞、同じ曲、3人以外キャストも同じなのにこうも違うお芝居になるのかと、改めて芝居の面白さに気付けた舞台でした。

フランキーは同じ中川さんなのに、そのフランキーさえも赤と白で変わって見える。人は誰かとの出会いで形成されるって本当だなあ、と。誰かが変わるだけでキャラクターを変えられる中川さんの柔軟性にも驚きでした。

ただ、どちらでもカテコが死ぬほど楽しかった。まるでフォーシーズンズのファンになったような感覚で、嬉しくて泣きながら楽しく踊れる舞台なんて滅多にあるもんじゃありません。再演決まったので、お祭舞台好きな方は是非に行ってください。こんな楽しい舞台がこれからも続いていくことがとても嬉しいです。

【あらすじ】

ニュージャージー州の貧しい片田舎で、彼らは出逢った。

「天使の歌声」と称されるフランキー(中川晃教)は、兄貴分のように慕う

トミー(藤岡正明/中河内雅貴)とニック(福井晶一/吉原光夫)の

グループのボーカルに迎え入れられる。

作曲の才能があるボブ(海宝直人/矢崎 広)の加入をきっかけに、

彼らはザ・フォー・シーズンズとしての活動をスタートする。

金もコネもない彼らを待ち受けていたのは、過酷な下積み生活。

そして、「シェリー(Sherry)」のヒットを皮切りに、「恋のヤセがまん(Big Girls Don't Cry)」、

「恋のハリキリ・ボーイ(Walk Like a Man)」など全米ナンバー1の曲を次々に生みだしていく。

だが、その裏では莫大な借金や家族との不仲、グループ内での確執、

様々な問題がザ・フォー・シーズンズを引き裂いて・・・。

成功の光、挫折の影、その先に彼らが見たものとは――。

【White】

1度しか観ていない白ですが、中河内トミーが引っ掻き回したフォーシーズンズでした。とっても良いスパイスだったなあ。トミーめっちゃ良い子なんですよ。頭弱いだけなんですよ。「ボビーむかつくよね、うんうん」って観てました。

優しさの塊でお父さんみたいだった福井ニック。若い2人のために身を引いたように思えたけど、実は劣等感が…!っていう驚きがありました。

そしてパーフェクトボーイ海宝ボブ。正直私のイメージしていたボブはこっちです(笑)

cry for meでの説得力が凄すぎました。これは才能あるわ、ってお客さんまで全員が納得するボビー。フランキーのこと以外は全員どうでも良くて、クールだけどちょっと愛嬌もある。最後の「僕がいなければ」を小声で言うところも可愛かったー!

白はハーモニーもとっても素晴らしくて、常にフランキーが1番聞こえていた気がします。そしてフランキーがフォーシーズンズのメンバー一人一人を大好きだったのがとても良く伝わりました。フランキーのフォーシーズンズ内でのポジションの移り変わりや、心情の変化が分かりやすい白。大千秋楽で観てしまったので、もっと早くに観ておけば良かったなー、とちょっと後悔しました。

【RED】

そして、マグマのようにドロドロで熱かった赤。

長くなります。ご了承ください。

まず、中河内トミーより圧倒的に悪いやつだった藤岡トミー。藤岡さんのトミーはまるで劣等感の塊で、でも優しさの塊でもありました。フランキーを見つけた時の表情が言葉に出来ないほど素敵で!「こいつを育てたい!」という純粋な気持ちと、「こいつには勝てない」という劣等感を常にフランキーに抱いていた気がします。ボブのことも認めていて、本当はその凄さを理解しているけれど、常にフランキーから認められているため、つい上からものを言っちゃう感じがしました。

トミーの中には常に「フランキーの上にいたい、中心にいたい」という気持ちがあり、それがどうにも上手くいかず空回りしていた感じがありました。

そのトミーの弱さが本当に好きで、悲しかったです。

吉原ニックは、超セクシーでした!!

気遣いできて、色気があって。

stayの時の泣きそうな顔が印象的です。

フランキーを育て、ボブの親友で、トミーの世話をし続けて。自分のことは後回しでいつも誰かのことを見守るニックが限界を迎えることに、すごく納得がいきました。劣等感もずっと見えていて、最後の告白も「知ってたよ」と言いたくなる感じ。

私が誰よりも共感していたのは吉原ニックでした。

観客への寄り添い方が上手な方だと思います。

そして、矢崎ボブ。思い描いていたボブとはちょっと(かなり?)違い、愛嬌がある面白いボブ。フランキーのことが大好きで仕方なくて、フランキーがいたおかげで成功した一発屋の天才。彼の才能は歌ではなくて、自分とフランキーを信じること。それに尽きた気がします。そしてそれがトミーとニックを傷つけている。

トミーのこともニックのことも好きで、だけどフランキーを押し上げることに夢中だったから気付けなかった。2人がいなくなった後フランキーのいないところで少しその気持ちが見えるのが好きでした。私の深読みかもしれませんが(笑)

「君の瞳に〜」のリリースも、ヒットするためというよりフランキーのための方が強かった気がします。フランキーがホーン入れたがっていたから、それが映える曲でヒットさせたかった。そういう人間くさいボブが好きでした。

December'63は「イヨッさすがプロDT!」と声かけたくなる仕上がり(笑)お兄さん達がイジメてくれて良かったねえ。私は矢崎さんめっちゃエロいと思ってるので、そろそろDTぽくない役柄も見たいです。わがままです。

私は大好きなボブで、さすが矢崎さん演技力やばいとか思っていましたが(盲目なので^_^;)、あまりにイメージから逸脱しているので他のお客様にはどう映るんだろうと思っていたら、意外と受け入れられていて嬉しかったです。

海宝センパイが正統派だったので、あえて変えてきたのか、レッドチームが本人に近いところで演じていたので合わせたのか分かりませんが、本当にゼロから作り上げた感じがして面白いと感じました。

歌声もかなり成長していて、本人の言う「ヒリヒリするようなスリリングな道」をこれからも突き進んでいただければと思います。

全体的にハーモニーというより圧がすごかった赤チーム。藤岡さん吉原さんの声の厚みによってもう感動レベルが鳥肌もので。最初はすごすぎてわけわかんなかったんですが、段々このハーモニーで鳥肌立つのが好きになりました。

赤の一人一人の弱さや狡さが透けて見えるのがとても好きで。人間ドラマが濃く描かれていて、それぞれの心情を読み取ろうと必死でした。赤のメンバーはフランキーのことが大好きで、彼らの心の中心には常にフランキーがいました。赤のフランキーは特にニックに、思い入れが強かったように見えました。

もう話すまでもないですが、フランキーの中川あっきーがとにかく凄くて!シルエットの第一声でみんなトミーの気持ちになれる。本当に素晴らしい声でした。そして少年から大人までを自然な流れで演じる演技力。赤と白で自分の役を変えられる柔軟性。何より最後まで全く不安にならない歌唱力。バケモノかなって思いました。

中川さんの中川さんによる中川さんのための舞台。

だけど、彼はあくまで全員の舞台にしようとしていて、それがすごくフランキーと似ているような気がします。凄いもの観たなあ、と思います。再演は誰が決まってなくても中川さんだけは決まっているでしょう。そう感じるくらい圧倒的に彼の舞台でした。

他にももっくんクルーが素晴らしかったとか、新太くんにハマりそうとか、まりゑ姐さんフランシーヌ好きとか色々言いたいことはありますが、纏まらないのでこの辺で。カンパニー全体が愛しくなってしまいました。

ちょっと前まで某アイドルグループを追っかけていた身としては、この物語はファンタジーでした。

ファンというのはただ彼等の人生を見守ることしかできない。彼等の人生の選択が自分にとって喜ばしいことではなくなるたび、無力さを痛感してしまいます。でも力を合わせればステージ上に再び引っ張り出すことができるかもしれない。

無力な私にもおじいちゃんまで見守っていれば奇跡が起きるのかもしれない。

今日の国民的グループの一大事を見ながら、ジャージーボーイズのRag dollがぐるぐると頭の中を巡っていました。