sognamo insieme

君を夏の日に例えようか

明治座の変〜麒麟にの・る〜

年末の最高に楽しいクレイジーな祭に岳ちゃんが登板したので、ひっさしぶりにるひまに帰ってきました。

 

と、いっても昨年のるひまは観ていて内藤大希くんにころんころんしていたため、これから毎年年越しだけはるひまでしようと心に決めていたタイミングでの出演決定でした。ここ数年はるひまを離れて色んな年越しに参加したけど、やっぱり私はるひまがあってるんだな〜。

 

松田岳くんは、一見ただのダンスが上手で言葉が丁寧で大人しくぽやぽやしたイケメン俳優なのですが、内面はとってもクレイジーでGEM CLUB出演時にも私が観た回ではなぞのクネクネした豊作の祈りダンス(?)を大真面目にやっていて、会場中の動揺と爆笑をさらった逸話の持ち主。ツキステ。でもそのクレイジーっぷりは有名で、彼が作るコント?忙しい人のための世界名作映画パロにどハマりしたファンも多い(と思われる)。るひまとはとても親和性が高いのではと常々思っていたので、決定して狂喜乱舞でした。

 

 

そしてここから、岳ちゃんな爪跡を残してほしいという長い懇願がスタートするのでした。

 

 

だって、本人はイベントでぶっ飛んじゃった時、謝っちゃうので。私のような1ファンには受け止められないけど(笑)るひまなら彼の気狂いっぷりも受け止める土壌が十分にあるので、もっと自由に謝ることなく解放できる場があるといいなって思っていたわけです。

 

しかし、私は甘かった…るひまの常連メンバーの猛者だけではなく初参戦のルーキー(いくみん)たちの想像以上の凄まじい狂いっぷりを楽しみながら参加した記録です。

 

 

《第一部》

あなたはこの冬、誰も見たことのない“本能寺の変”を目撃する。
時は戦国。
武将たちが天下統一を目指して戦を繰り広げた戦乱の世。
残虐非道な第六天魔王織田信長は今日も今日とて戦に明け暮れていた。
一方。令和元年。
動物好きで歴史オタクの青年が、動物園で突然“きりん”に 突進される。 青年が気が付くとそこは―戦国時代だった。
何故か擬人化した“きりん”が言う。 「おめでとう。今日からお前は竹中半兵衛だ。」
更に“きりん”は言う。 「“きりん”は織田信長を探しています。あ!見つけた信長!」
話を聞かない“きりん”が再び突進したその先にいたのは、 明智光秀と名乗る武将だった―
「何故、明智光秀織田信長を討ったのか」
トンデモ設定で繰り広げる“本能寺の変”。

 

《感想》

初めての原田さん演出。めちゃくちゃに美しい物語でした。前作までの板垣さんの演出を受け継ぎながらも、確実に自分のエッセンスを入れた感じ。

色々と突っ込みたいところはあれど、綺麗な演出でした。

昨年が人にフォーカスしていたとしたら、今回は物語にフォーカスしていた気がする。座長であるしんたもひらりょも演技力の安定感がすごい。久しぶりに観るしんたはやっぱり演技がすごいなあ。引きつけるカリスマ性というのはこういうことを言うのだなと思いました。対するひらりょは歌が…歌がめちゃくちゃうまい…。あと、私ひらりょのお芝居好きなんですよね。最遊記のときくらいから。今回も後半どんどん良くなっていって、完全にお兄ちゃんに感情移入して観ていました。私も姉としてなんにもできてないので。わかるよー。んー、でも2人のバックボーンがもっと知りたかったな、とも思う。この辺りはリーディングで補完されるのかなあ?

あと辻ちゃん正親町天皇も最高だった…!辻ちゃん史上かなり好きな方に入るかもしれない…*1!あんなん抱かれたい男1位すぎない??

可愛すぎる麒麟の啓さんとかその麒麟の飼育員で飄々としてる今までにない龍くんとか女装史上最も可愛かったかっちとかただただイケメンだったミネとかキャラ濃すぎて勝てない谷戸さんとかイケメンすぎるやかわとか

無理…常連キャラ強すぎる…無理…

(ここに名前が載ってない人もだいたい2部で爆発する)

岳ちゃんの荒木村重ですが、久しぶりの腹から声出る感じの役でした。以前はこういう役が多かった気がするんだけど、最近は優しいトーンの役が多かった気が。実は最初から信長を裏切っていたという初めてにしては非常に美味しい役でした。ありがたや。いやでも森丸殺すとき躊躇いなさすぎてめっちゃ怖かった。顔も怖かった。その割に帰蝶のことは殺すのを躊躇って柄で気絶させようとしていたので、帰蝶に好きな子(浄土真宗で村を焼かれた)*2への面影を重ねていたのかもしれません。

この辺リーディングでやって欲しいけど、1番見たいのはお市と勝家が賤ヶ岳後に心中するまでの話…この2人がどうやって距離を縮めていくのか気になる…。特に長政を忘れられないお市が、どうやって勝家へ気持ちを移すのかとか…かなめ様をリーディングで呼ぶのは難しそうだからやらないかなあ。推しと実際リーディングやってほしい部分は違うよね。

長政の真志もとっても良かった!滝口の当て書きだけど、自分のものにしてた。滝口の想いも、ファンの想いもすべて背負って舞台に立っていた真志はすごいなあ。尊敬する、本当に。今度は真志への当て書きでるひま観たい。滝口については別記事で載せてるので割愛。大好きだったよ観たかったよばかー!

とりあえず「狙い撃ち」のダンス*3くらいしか爪跡を残せない岳ちゃんに、日々もだもだを抱えながら通っていました…強すぎるんですよね啓さんとか奴姉さんとか…あと、ゲストが強い…全員面白すぎて誰にも勝てない*4

岳ちゃんはさと兄ゲストの時、初めてやばい大人を見た小学生みたいな顔してびっくりしてました…。そっか初めて見たのが前すぎて忘れてたけど、今まで生きててこんな大人会わないもんね!そんな顔になるよね☆

今回お遊びの場面やエチュードが一切なかったので、1部で若手が爪跡を残すのは今回かなり難しかったように思います。本当は二部でK3!がその代わりになる予定だったのかな。個人的にはもっと自由な場面があってもよかったです。それを中だるみだと思っている方も多数いるので、るひまさんとしては無くした方向で今後はいくのかもしれませんが。

 

《第二部》

一部の真面目さの反動かなってくらい、例年以上にとち狂っていたと思われる第二部。全部好き!なので全部のグループについて書く!

 

OPアクト-安土学園レギュラーVS朝廷学園正レギュラー 「あいつこそが織田ノーマ」

オープニングから人を笑い殺す仕様。テニミュ未履修の私ですら観た事あるテニミュ氷帝戦をほぼ丸パk…見事にオマージュした作品。

安土学園が名古屋ネタで朝廷学園が京都ネタでグルメ対決していた…

岳ちゃんテニミュ通ってないんですが、生き生きと八ツ橋振ってて嬉しくなってしまった。…字面にすると頭おかしいな。

粟根さんもここに来てそうとう狂ってて楽しすぎた。ジャージ似合いすぎる。どの舞台で観ても強烈な個性を放つ粟根さんが、る・ひまわりだとすんなり馴染むことに、この制作会社のクレイジーさを垣間見ました。

泣きぼくろでっかく書いてた神永くん愛おしや…

楽だけだけど「勝つんは朝廷、負けるは安土!」ってコールできて嬉しかった。

 

ミュージカル「ヘーアンセント」より『天皇の闇が広がる』

これまた…ぶっこんできた…テニミュもこれも以前大江戸鍋でもぶっこんできたネタなんですが、よりギリギリを目指している感じがします。

てか普通に歌がうまい

ずるい。ひらりょと原田さんなんてそりゃあ歌最高でしょう???まともに聴かせて欲しかったのに、後ろになんかシースルーのビリビリに破れた服で踊りまくるトートダ…ならぬ怨霊ダンサーズたちが!!!

岳ちゃん日に日に服が破れていってて、最終的に背中ビロビロで笑ったwww龍くんの乳首には負けますけどwwww

ダンスはふっつーに最高だった…これ本家狙えるのでは…?言い過ぎ…?ダンスよく分からないので適当なこと言ってたらごめんなさい。

推しのトートダンス(もう言っちゃう)見せてくれてありがとうるひま。バレエ踊ってるの初めて見た…ジャンプめちゃくちゃ綺麗だった…。

 

エス&ブッダwithふぉーるー 「ジーザス」

今はなきタキつ…の名曲をカバー。これまた頭おかしいグループだった。日本の車スバるが混じるふぉーるーもやばいんだけど、イエスブッダがやばい。イエスの目が怖すぎたし、シニカルな笑いを日替わりでお届けしていたのが地味に毎度ツボだった。終わっても頭の中を「いい学びになったようだね〜」というイエスがグルグルしている。悪夢である。いくみんさん何者?こわい。るひま初参加…?正気か…?大いなる新人すぎでしょ。

ブッダは毎回全力でマクドナルドと牛久大仏とシカ注意の動物(日替わり)と世界遺産(日替わり)していた…。全力すぎてもう笑うことしかできなかったです。

とにかく日本の車スバるさん(啓さん)が暴走してかき乱したショートコントのあと、笑い疲れ切った中でジーザスしてました。

でも!ジーザスもっと聴きたかった!!2番まで欲しかった!よ!!

 

吉法師ft.ニコニコ水墨画アーティスト 「DEMON」 

実は内心大好きだった吉法師。普通に曲がいい。さすが元になってる曲が2018年の忘年会のテーマソングだっただけある。そして歌詞も1部観た後だとちょっと泣きそうになる。

トークはグッダグダだったけどね!そこがいい!る典でも相当やばくてすごいって思ってたけど、安西くん本当にもってるなあ。なんかもう天才かなって思うくらい毎回笑ってしまっていた。絶対覚えない段取り。笑いを堪えきれない*5水墨画アーティストたち。アーティストたちの日替わりの書も楽しかったなあ。ヒロコ先生の「街にいる黒ハットと黒マスクの男は大体若手俳優」が大好き。毎回吉法師さんが曲中に叫ぶ言葉も楽しすぎて全公演がほしいです。安西くんフォローしたのでどうか叶えてください。

 

鬼MAX 「Tacata'」

もはやパロディではなく、本家の曲に合わせて踊ることにしたる・ひまわり。音楽カットで踊りだけでもDVD収録してくれないかなあ*6〜。

普通に女子的に可愛いヘイナ。たくさん食べるエンターティナーマナ。膝に水が溜まるヤコナ。全員愛おしいな。みんな橋本環奈だよ(?)

ダンスも普通にすごくて楽しかったー。一回最前端っこの見切れでマナの色のピンクのペンラ振ってたんだけど、真志のエンターティナーぷりすごい。お客さんのことみんなを見てるんだよなあ。

ひたすら笑ったし楽しかったし、本当に奴姉さんお疲れ様なので、是非努力の結晶が映像化しますようにって気持ち。

 

いろは坂48カーブ「天下人マジナリテー」

はい!推しチームきました!優勝おめでとう!どこ見ても頭おかしい人しか揃ってない!いやおぎまちだけ可愛い!このチームにぶっこまれた岳ちゃん本当に…頑張ったなあ。

いろは坂のメンバーはアンニョン感が抜けないけちと毎日キャラブレしてて大山真志マイナンバーカードをうっかり持ってきちゃうだち(顔がスーパーかわいい)とひたすらかわいくチャイム鳴らすおぎまちと舌足らずで薬が足りなくなると背中さすらないと正気取り戻せないねねと好きなタイプが餃子のむーみんと何を始めるか誰にも分からないきりん!!!こっわ!このチームの狂気っぷりはPVでは全然分かりませんでした。いや、薄々予感はしてたけども!

もう最初は借りてきた猫のようなむーみんにひたすら「爪跡!爪跡!」という手紙を書く日々だった…。2日目から既に残しつつあったけど!途中からミネくん…ならぬねねちゃんにべったりしており、色々とネタのフォローをしてもらっていた…ありがとうねねちゃん…

最終的になぞのキックをかましながらきりんに話しかけ、意識の高いおみくじになりねねちゃんに縛ってもらい、意識の高い絵馬で全力でペンラで客に願いを書かせて「気持ちイイ!」って言ってた…よかった…

千秋楽年明けの挨拶で突然ありがたい読経をおこない、すでに爪跡は十分残せたよ…と思ったところにこの展開…皆々様ありがとうございました。

年明けのいろは坂の青春劇は、むーみん以外も全然意味分からなかったんだけど、死ぬほど笑った。吉法師ですでにえづくくらい笑ったのに、腹筋死ぬかなって思うくらい笑った。でも多分DVDでは真顔で観そうなので観るのがこわいです。

終わった後に岳ちゃんファンの皆さん*7と抱き合って泣きました…爪跡残したね…良かったね…とりあえず全ての挨拶が「ヘァッ」👊✋になっていたので、完全にランナーズハイのテンションだったのでしょう。

今までるひまのスーパーヒーロー*8しか推してなかったので、今回のようにるひまでゼロからスタートする若手俳優を応援するのは初めての経験でした。楽しかったなあ。もう松田岳のヤバい部分は大体お見せできたと思うので、今後呼ばれても呼ばれなくてもどちらでも良いです。別に何度も呼ばれる俳優が良いとか、一度しか呼ばれなかった俳優がどうとか言いたかったわけじゃないので。スケジュール等もあると思うし。ただ、岳ちゃんが心置きなく自分のぶっ飛んだ部分を開花させられる場所がもっとあるといいなって思っていただけなので。るひまは親和性ぴったりだなあと思っていたので、岳ちゃんの今できる全力の変なところを見れて良かったです。でも座長'sとねねから、来年もるひまに呼ばれるって言ってもらえたのは、やっぱり嬉しかった!そんなん舞台上で言われたの初めて見たよ!幸せな俳優だね松田岳!!

たくさん笑って、たくさん泣いて、最高の2020年のスタートでした。久しぶりにしっかり通ったるひま、本当楽しかったなあー!また今年の年末も誰が出ても行きますので、よろしくお願いします!

*1:1位は冒険者たちのイカサマ

*2:イマイチこの設定に馴染めないでいる

*3:日に日にヘドバンがおかしなことになっていった

*4:大好きなさと兄が来てくれてはぴはぴだったので、ゲストにおじさんの日つくろ…こばけんとかも呼んでさ…

*5:主にはやしつよしである

*6:新春戦国鍋祭は全編そうなので、できなくはないよね??

*7:私のようなゆるゆるしたオタクではなく、ガチで毎公演岳ちゃんの動向を見守っていた皆様

*8:矢崎広