sognamo insieme

君を夏の日に例えようか

朗読劇「リスナーたちの星空」

4/29 矢崎広×井上小百合回マチソワ

 

あらすじ

地方の深夜ラジオ番組『星屑ワイド 濱宮賢治ショウ』
この番組は10年続き惜しまれながらも聴取率が振るわず終了した。
それから10年――。編成の都合で、月一回放送の形で復活することが決まった。しかし期間は一年だけ。

第一回、4月。あるラジオリスナーから番組復活を喜ぶ投稿が届く。
それは番組でハガキ職人として有名だった高校生。今は会社員らしい。
須永祐紀、ラジオネームは「七転び七起き」。
昔、彼は番組の人気コーナー「あの人への手紙」でラブレターを投稿した。
相手は同じ番組のヘビーリスナーの佐倉聖美。
その恋愛を番組全体で応援し、最後には結ばれたという流れは伝説になっている。

七転びからメールには、番組復活への喜びと聖美さんとの恋愛の結末などが書かれていた。
当時聴いていたそれぞれからも次々に番組復活のこと、そして思い出話などが投稿されてくる。

すると第二回の5月に聖美さんからの投稿があった。
宛先は「七転び七起き」。番組の復活を喜び、そして現在の生活に対する悩みと七転びへの思いが綴られていた。

そして三回目には七転びからの投稿が届く――。

番組がきっかけで結ばれた伝説のカップルの恋の行方を軸に、番組の存続を願うリスナーたち奮闘、そして、それぞれの人生が番組への“投稿”を読む形で物語が紡がれてゆく。

メインの2人がリスナーの七転び七起き(須永)ときよみん(聖美)を担当し、他3人がそれ以外のリスナー、パーソナリティの濱兄(はまにい)は録音および客席に語りかける仕様でした*1

私も10年前はラジオめちゃくちゃ聴いてた方だけど、こんなに一部地域で内輪ネタで大盛り上がりするラジオが存在していることにびっくりした。全く知らない世界だよ。でも感想見ると「懐かしい」「○○(番組名)を思い出した」とかあるので経験者はいらっしゃるらしい。存在するとしても時代はもっと昔なんじゃ…?って気はするけど…。そこはかとなく登場人物も80〜90年代味を感じたので…。レコメンとか木村さんのワッツアップとかばっかり聞いてたゴリゴリのジャニオタだったので2000年代にもあったらすみません…。

脚本の感じも朗読劇というよりラジオドラマみたいだった。朗読劇を定義づける何かを私が持っているわけではないんだけど、地の文が全くないし、話の内容も劇場より車の中でなんとなくラジオで聞いてる方があってる気がしたので。

話は10年前にハガキ職人だった人たちが戻ってきて今の近況を話したり、新しいリスナーが加わったり*2、メインは七転びさんときよみんの恋愛とその後の復縁を1年かけて追いかけていって、ラジオの復活で大団円。きよみんが離婚するかどうかが1番山場だった。途中からラジオがチャット形式になるので、後ろの3人が演じ分けめちゃくちゃ大変そうでした。

きよみん役の井上さんは初めて拝見したんですが、上手だった〜。広くん、よく乃木坂の子たちと共演してるけど、みんなお芝居うまい。すごい。こういう子いる〜!リアル〜!って思ってた。でもそれはそれとしてきよみん…苦手なタイプの女子でしたね…。こういう女の子しか結局モテないんだよなーって凹んだけど、私の周り結構みんな苦手で安心した(笑)男子の理想の追いかけたくなる女の子って感じなんだろうけど、思わせぶりだし察してちゃんで面倒な女性だなって印象だったので、登場してる他のリスナーたちが女も男もみんなして七転びを責めてきよみんを守るスタイルなのが不思議だった。無事離婚できてよかったね。

七転びは…っていうか広くんは超久しぶりに見たー!舞台で見るのは8ヶ月ぶりだし、こんなに長く舞台でお芝居を見たのはいつぶりかもう覚えてません(笑)少なくとも1年は経ってる。久しぶりに観ると、本当に芝居が私好みだなって思います。芝居の自然さと聞き取りやすさがエグい。ぼーっと観ていても自然に聞き入ってしまう芝居。ナチュラル。でも技巧的。七転びのヘタレな部分も気持ちの切り替えもとても分かりやすかった。情けない場面として、みんなから本心言えよって言われて言い淀む部分があったけど、正直既婚者に告白するのは一歩間違えると不倫疑惑生まれてしまうので言いたくないの分かる。離婚裁判で証拠でっちあげられて慰謝料とか巻き込まれたくないでしょ普通…とか思ってました。

思ってた100倍ツッコミどころあったけど、あんまり何にも考えずにさくっと観れてよかった。武内くんの七転びも見たかったなー。ソワレにアフトクがあって、作演出の土田さんと広くんで井上さんを絶賛してました。本当センスありすぎて朗読劇初めてには見えん。分かる。広くんは昔「朗読劇こそ汗をかけ」と言われて今でも心に留めているそうです。朗読劇、意外とチケット代かかるので、見てるこっちからしても汗かくくらいの気持ちでやってほしいもんね。素敵だと思いました。ただ年始に見た毛利さんの朗読劇「桜の森の満開の下」がすごく良かったので、こっちにも出て欲しかった。今回朗読劇を観て改めて山賊見たかったなーーって気持ちがむくむくしてました。悔しい。

次の広くんは無限列車でしょうか。昨年の今頃、煉獄さんが発表されてからずっとずっと楽しみだったので嬉しいです。早く9月になーれ!

*1:エーステに通ってる友達と監督形式やんって言ってた笑

*2:私なら絶対入れないのですごいコミュ力だなと思った