sognamo insieme

昨日の推しに会いに行く

レ・ミゼラブル

愛してやまないレ・ミゼラブル

初めて知ったのは映画でした。

その前からミュージカル好きの方々から「とってもいいよ」と勧められていて、「I dreamed a dream」とか「on my own」とかは聴いていて大好きだったんですが、それがどういう状況で歌われるものなのかは知らずに映画を観て号泣したのを覚えています。

元々、小さいころ児童書の「あゝ 無情」を読んで、あまりの救いのなさと暗さに悲しくなったので、大人になって勧められてもなかなか食指が動かなかったんですね。

実際、話は救いようのない話なんですが、素晴らしい音楽によって感情を激しく揺さぶられるミュージカルだと思います。

このミュージカルが私は大好きです。私なんかよりもっと大好きな人やもっと昔から観続けている人が多いのは分かっていますが、それでも大好きです。

なにか不安になったとき、壁にぶつかった時、そしてその壁を越えないといけないとき、私の頭の中にはいつもone day moreが流れています。

なにがこんなに揺さぶられるんだろうと結構真剣に考えたことがありました。

マリウスとコゼット、テナルディエ夫妻以外亡くなってしまう展開で、ほとんどが志半ばで倒れていく。

宗教色も強いし、一応仏教徒だけどほぼ無宗教の私とは考え方も違う。

バルジャンは亡くなってから幸せになるかのような最後。

話としては、生きていても楽しいことなんてないようなそんな暗さ漂う話だと思います。

この時代のフランスに生まれなくて良かったと思うし、今の時代に生まれて幸せだとも思う。

でもそんな終戦○○年特別ドラマみたいな気持ちで好きなわけではないんです。

この話に出てくる登場人物たちの、信念の強さが好きなんだと思います。

私が一番好きなのは断然アンジョルラスなんですが、彼は自分の血が豊かな明日を切り開くと思って負け戦でも志を折ることはないんです。

働いても自分の生活が豊かになることはない世の中。神様が見ているはずなのに理不尽なこと、不幸せなことがどんどん起きてしまう世の中。だけど、みんな自分の正しいと思うことを貫いて散っていく。

その姿がとても美しいと思うんです。

凛として美しい生き方だと思います。

それはアンジョルラスだけではなく、もちろんジャン・バルジャンもジャベールもエポニーヌもテナルディエ夫妻も自分の信念を貫いて辛い世の中を生き抜いている。バルジャンは司教様に救われてから、世間を呪うのをやめ、自分の中の正しさを求め、貫いていて、ジャベールも相反する立場ながら、法こそが全てだと信じ生きている。テナルディエ夫妻も一見悪人だけど、彼らは彼らなりにこの世の中を上手く渡り歩くために金を無心していて、逆に娘のエポニーヌはお金よりも大切なものを知っている。全員が正しくて、迷いながらも信念をを貫いている。そんなところが私の琴線を掻き鳴らしているんだと思います。

そしてその美しい明日を託されたのがコゼットとマリウス。この2人を好きになれたのは最近ですが(エポニーヌが大好きなので^^;)2人はみんなが託した希望なんだなあ、と思います。

こんな風に生きることはできないかもしれないけど、たとえ散ったとしても、自分の想いを貫いて敗れる姿は潔く美しい。レミゼの登場人物たちの生き方は私の救いなんだと思います。迷った時の指針になってくれるような大切な大切なミュージカルです。

・・・いつか、アンジョルラスと一緒に革命できることを夢見つつ、私はこれからもレミに通い続けるのだろうな、と思います。