GOZEN-純恋の剣-
ラスト15分、衝撃のクライマックスが待ち受けるー
GOZEN初日おめでとうございます。
試写会で観ていましたが、とうとう公開ということでネタバレしかない感想を書きたいと思います。初見が楽しいので観ていない人は絶対に絶対に読まないでください。
観終わった後もみんなでひたすらこの作品の話をしたんですが、久しぶりにこんなに観劇後に観た作品について話したかもしれない。好き嫌いあると思いますが、興味ある方はお友達と(これ結構大事)ぜひ!そして観終わったあと、なんでやねーんとざわつく心を鎮めるためにお茶でもお酒でも飲みに行くと、とてもいいと思います。
と、ある通り、映画と舞台で同じ世界の話を描く東映さんの試み第一弾です。
私は舞台で主演を務める矢崎さんのファンなので、他の方についてはふわっとしか知りません。
あらすじ(HPより)
まだ戦国の名残が残る、二代将軍・徳川秀忠の治世。
幕府の隠密・青山凛ノ介(犬飼貴丈)は、北陸の府月藩に潜入していた。
気性の激しい藩主・望月甲斐正(波岡一喜)が幕府への謀反を企てている疑惑があったのだ。
そして、その証拠となる書状が筆頭家老・神谷眞三郎(冨家規政)の元にあるという情報を掴んだ凛ノ介は、神谷が参列する祭りに出かける。そこで美しい娘・八重(優希美青)と出会う凛ノ介。
二人は瞬間的に惹かれ合うが、八重は他ならぬ神谷の娘であった。
さらに、隠密仲間の真咲一馬(久保田悠来)から、八重が不治の病で余命いくばくもないことを知らされる凛ノ介。
心を乱しながらも隠密としての使命を全うしようとするが、自分が隠密であることを八重に知られてしまう。
同じ頃、凛ノ介の正体を知った人物がもうひとりいた。八重との縁談が進んでいた府月藩士・寺脇甚八郎(武田航平)である。
偏執的かつ残忍な性格のこの侍は八重に邪な恋心を抱いており、凛ノ介を挑発。
ついに凛ノ介と甚八郎は、殿の前で武芸を競う「御前試合」に参加することになった。
だが、その御前試合とは隠密たちを炙り出して公開処刑するため、藩主・甲斐正が企んだ死の宴であった。
宿命を背負った剣士たちが集められていく。藩主と同じ姓を持つ謎の傾奇者・望月八弥斗(矢崎広)、二刀流の冷血漢・流狂四郎(元木聖也)、赤目の異形侍・結城蔵人(前山剛久)ら、あわせて8人。男たちの宿命が交差する中、八重への恋心を胸にした凛ノ介は何を選び、何を賭けるのか?
いやーーーあんなに映画館で「え、は?」って声が各所から聞こえたことはなかったわ。
全ての感想がラストに持っていかれるのですが、映画を見ずにネタバレを踏んでしまうあなたのために最初からちょっとずつ。
冒頭は徳川の世でこれから起きる事件みたいなものをひたすら立木ボイスで聞きます。めっちゃ特撮。いやこれ立木文彦さんじゃんさすが東映凄いなって思ってたら状況全く飲み込めないまま導入部始まってしまうので気をつけてください*1。
ここで説明が終わると青山くんのお話になります。同じ藩からスパイとしてやってきた2人(恋人同士?夫婦?)が殺されるのを間近で見てしまい、ちょっとトラウマな青山くん。彼らが残した貝の紋章をヒントを得て、居候先の赤松くんに誘われるがまま祭りに出かけます。赤松はいい奴。
この祭りで八重と出会うんだけど、めちゃくちゃ演歌のMVっぽい。アングル変えて何度も見れます。顔がいい。
八重は青山くんが潜り込みたかった神谷家の一人娘で、身体が弱くて、美香さん演じる*2継母にいじめられている。もう手の尽くしようがないので主治医の真咲先生から薬だと言われて阿片飲んでます。え、阿片…?真咲先生の鬼畜さが垣間見えます。
そして青山くんって、甚八郎さんと事あるごとに出会ってるんだけど、八重より柳の下で会ってるのではないかと思う。ロマンチックだね!甚八郎さんめっちゃクレイジーでとても良いです。武田航平くん、かっこいい役かチャラい感じの役しか観てなかったので、こういうクレイジーな役もとても似合うんだなあと思いました。髪の毛の匂い嗅ぐ系男子*3でした。
そういえば登場人物に八が付いている人が多いんだけど、何故…?八人で御前試合するから…?
それは置いといて、神谷家に潜入するため挑んだ御前試合予選大会。ここに推しが出てくると踏んでたのにまさかのシード権を獲得していました。まじかよ、強いなハ弥斗…。流狂四郎さんという名前からしてヤバめのお兄さんと、勝って大喜びの白川三太夫さん(≒お茶目な井俣太良さん)だけ出てました。赤松くんが順調に勝ち進めているのをドキドキして観てるから、毎回真咲先生が居なくなるのを確認できない…。次回こそ…。
そして隠密して大事な書類をゲットした後バッタリ出会った八重とすったもんだあり、青山くんは八重のことで頭がいっぱいに。隠密業務が疎かになっていきます。その後決勝まで進んだ赤松くん(いい奴)と慰労会をしていたら、あっさり赤松くんが甚八郎の手下に斬られてしまいます。え、赤松くんーーー!!!(涙)
そして、この辺りで気づき始める。あ、赤松くんはマキューシオだったのか…と。
青山くんはさくっとティボルト(櫻井くん)を斬って、翌朝乳母から八重の手紙を受け取ります*4。
八重はど変態幼馴染甚八郎*5と結婚させられそうになっており、自分を連れて逃げ出してほしいという。即向かう青山くん。この辺からもう自分が隠密だったことをどんどん忘れていく青山くん。
しかし柳の下には八重はおらず、いるのは甚八郎。八重を巡る争いの決着を御前試合でつけようと言う。御前試合までが思ったより長かった。
第1試合から順調に進んでいき、*6
いよいよ青山くんの出番!その前に!!推しの出番!!!
負けて運ばれていく郷田くん(井澤)を見つめる青山くん。「知り合いだったのですか?」と尋ねるハ弥斗。そして自分が実は甲斐正の甥っ子で高貴な生まれなことを話すハ弥斗。青山くんが好きな子を巡って争うことに気づいたハ弥斗*7は、自分は仇討ちで試合をするので、そんな青山くんが羨ましいという。お互いの健闘を祈り、別れる2人。推しが一番長く映る場面でしたありがとうございました!!
青山くんと甚八郎の試合。青山くんが負けたかと思われたが、一流剣・鎌風により見事甚八郎を斬り、大勝利。初めて鎌風を生で見られて興奮気味に鎌風の時間差攻撃について説明する甲斐正様*8。
無事甚八郎との戦いを終え、薬で眠らせ運び込んだ真咲先生のお宅に走っていく青山くん*9。
真咲先生が見つめる中、やっと会えた2人。そして、八重は黒幕(柳の下で会えなくした犯人)は真咲先生だと気づく。真咲先生、実は青山くんのことが好きだと吐露…え、え、え、ええええええええ!?!?!?
めちゃくちゃ仕事できるイケボでセクシーでかっこいいロレンス神父様ポジの真咲先生が???「好きな男を行かせるくらいならここで殺してやる(意訳)」的なことを言って襲いかかってきます。予想をはるかに超えた展開。映画館中で止まらないざわめき。それを普通に受けて立つ青山くん。うん、動揺とか全くせずにクールに受け止める、青山くんのそういうとこめちゃくちゃ素敵だと思う。そして始まるバトル。さっさと一流剣・鎌風をキメる青山くん。そのまま八重と転がった先で行われるキスシーン…*10。そして2人は家を後にして、見知らぬ土地へ旅立つのだった…。
可哀想な真咲先生と大事な神谷家の書類を残して旅立つ2人を見ながらのエンドロール。
そして物語は舞台へー
青山くんの知らぬところで開催される第四試合。甲斐正のお付きの小松原くん(松村龍之介くん)はなにやら第四試合に出場するハ弥斗に恨みがある模様。それぞれの思惑を抱えながら、御前試合はスタートする!
最後の場面でめっちゃくちゃかっこいい推しのドアップを観て終了でした。
鎧武では、ザックの次にメロン兄さんが好きな私。久保田さんやっぱイケボだわ〜〜と惚れ惚れしてた時にまさかの急展開で、頭が真っ白になりましたね。いや久しぶりにこんな体験したわ。楽しかった。
舞台版も俄然楽しみなGOZEN。ハムレットをベースにどんな物語が描かれるのか、また、映画版とどう絡み合うのか楽しみにしています!
*1:私は推しの登場時の内腿に気を取られてこの辺一切の記憶がありません
*2:初見ぜんっぜん気づかなかった…
*3:ノートル・ダムの鐘のフロロー筆頭
*4:3月にRJばっか観ていたので、私はこの辺りで「綺麗は汚い」が延々と流れています
*5:実はパリスだった
*6:ここで青山くんの同僚の郷田くん(井澤)が負けて死んでしまうんだけど、そもそも青山くんが大事な書類を郷田くんに預けていれば助かったのでは…。真咲先生、結局こんな書類いらなかった訳だし…。一番職務を忠実に全うしていた郷田くんなのに、青山くんの職務放棄により斬られてしまって悲しく思うのだった…
*7:青山くんは「大切な人のために」としか言ってないのに、恋だと断定できる察しの良いハ弥斗さん
*8:それにしてもいくらなんでも柳は斬られたこと気づいてなさすぎ
*9:八重の経緯についてはロミジュリをそのまま想像していただいければ多分大丈夫です
*10:なんかめっちゃ床でがっつりチューしてて、もう少し真咲先生と真咲先生に数分前まで惚れ惚れしてたのに失恋した私の気持ちを慮ってくれてもいいと思う