sognamo insieme

君を夏の日に例えようか

サ・ビ・タ〜雨が運んだ愛〜

イタリアで武者修行した後の初めての矢崎さん。

帰国した次の次の日には青山円形劇場にいて、全力で観劇してました。

この時のツイートもまだBUMPと好色一代男を引きずっているので、「脱ぐ」とか「パンツ」とかの単語が多いです笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1日目はあまりの距離の近さと久しぶりの矢崎さんにどきどきして、あまり内容が頭に入ってこなかったみたいです。

M3は駒田さん演じるドンウクの家族紹介ソング、とでも言えばいいんでしょうか

ドンウクはとてもお節介なお兄ちゃんで、M3では、その過干渉っぷりがわかるような家族や姪っ子たちへの愚痴やお節介発言が連発します。もちろん弟である矢崎広演じるドンヒョンに対しても語るのだけど、最初と2回目観た時は、あまり言いたくないという演技や発言をするので、「自分の弟なのに恥ずかしい!」という気持ちがあるように見えたんだけど、東京楽に真逆で観た時には、涙を堪えながら歌われていて、あまり多くを語ると心配で泣きそうになるから、何も言えないような演技に見えました。

こうすると、次のドンヒョンが帰ってきたシーンで大喜びするドンウクに繋がるので、こちらが正解なのだと思います。

ドンヒョンはナイフや大金を隠し持っていたり、お兄さんに対して全く素直になれずに傷つけたりと未熟な人間なのだけれど、なぜだか嫌いになれない人物。それは仕草のひとつひとつに兄を想う心情が見え隠れしていたからかもしれない。

一応音楽を勉強しているので、ピアノが弾けなくなって漁師(!)になってしまうドンヒョンの気持ちは分からなくもないです。

私には重い期待をかけてくる自分と同じ夢を追いかけていた身内はいないので、多分漁師になったり音信不通になったりはしないけど。

矢崎広特有の完全に気持ちを感情移入できる役づくりのおかげで、ドンヒョンから気持ちが離れることはなかったです。

ミリに対しても好意はあるけど、お兄さんの方が好きなんだろうなとか。

ミリに対してのドンヒョンは、その後のカーテンコールでのさおりーぬに対しての矢崎さんと一緒だったので面白かった。

八坂ちゃんと矢崎さんのやり取りはいつも可愛らしかったです。

矢崎さんの歌は声量が出てきて、特に後半の兄を思いながら歌うM12は素敵だったなあ。

そして最後の「愛」。

駒田さんの歌に支えられて若い2人が真っ直ぐと歌い、狭い円形劇場にハーモニーが充満する感じがとても好きでした。

カーテンコール後のスペシャルもいつもほのぼのしていて、全体を通して温かな舞台でした。

2人の兄弟のこれからはとても不安なことばかりで、この舞台では明らかになっただけで何も解決していないんだけど、きっと支え合ってなんとかしていけるんだろうな、と思える兄弟でした。

円形劇場という会場をフルに生かしていて、観る場所によって感情移入する登場人物が変わったり、感じ方が変わったり。

狭い会場なので、効果音などの役割がある人がいたり舞台に上がる人がいたり。

3人で歌で会場を満たしていたり。

この会場で、このミュージカルを観ることができて良かったな、と思います。

惜しかったのはもう一つのチームHと亀有での公演を観れなかったこと。

 

また青山円形劇場のような素敵な劇場が生まれることを祈って。

そしてそこでもう一度サビタが観れたらとても幸せです。