sognamo insieme

君を夏の日に例えようか

MANKAI STAGE『A3!』~Four Seasons LIVE 2020~感想(夏組多め)

ガラガラだった劇場が、今では満開の愛の花ー

 

コロナ自粛でドハマりしたA3。

 

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エーステ出演者が一堂に会するということで、ドドド新規ですがなんとかチケットご用意していただき、行ってきました。とてもとても楽しくて多幸感に溢れたコンサートだった!一応全部履修してたこともあり、どの曲も演出もめちゃくちゃ楽しかったです!全公演配信もあってくれたので嬉しかったー!

幸せしか詰まってなかったな…A3!は宗教…(?)

入口は夏組監督なんですが、結局DVD全組観たら全員好きになったよねそりゃそうだ*1

必死でセトリ書き起こすので間違ってたら教えてください。今回も長い。

 

 

OP

各組の初めて観るダンス!全組めちゃくちゃカッコイイ!秋がガラ悪く座っててサイコーでした。

 

MANKAI STAGE

20人のMANKAI STAGE壮観…!

歌詞がちょこちょこ今の心情に変わってるのがエモい…。春組は特に最初に入っているので心境の変化が大きいのかなって思います。憎い演出…。みんながペンラ持ってるの笑ったけど、一緒に何かできることってペンラと拍手しかないので嬉しかった…!

 

13月は君の夢

シンプルに神曲じゃないです?アルバムで聴いた時から楽しみだったんだけど、実際だと各リーダーを声がけしてるのでCDでは物足りなくなった罠。リーダーを囲ってみんなでわちゃわちゃしてるのが良い。

 

アルバムをサプライズプレゼントするコーナー

各組の自由人が集まって監督にサプライズプレゼントするわちゃわちゃコーナーです。(なんて言えばいいのかわからない)

これめっかわだったので全景がほしい!!!いや、ここだけじゃなくて常に目が足りないので全景がほしい!!!毎回シトロン一成三角誉の綴へのボケの猛攻がすごくて楽しかった〜。こう見ると秋って自由人いないんだなあ、さすが体育会系…!

千秋楽、最後に「モテタイッス!」って乗っかっちゃう太一可愛かった。

 

アルバム懐古1曲目。

絆の構成って凄くて、この曲だけで天馬くんの成長と夏組が近づいていく様子を表現してるんだよね。

ここもみんなが当時の様子を振り返るセリフに変わってて良かった〜。大好きな曲なので早速聴けて嬉しかったです。

 

手錠

夏の微笑ましさをかき消す秋の怒鳴り合いソングです。

回数重ねるごとに2人の怒号がヒートアップしててめちゃくちゃ怖かった…笑

ここ観るたびに妹が「十座のトイレ優先させてやれよ」って言ってきて面白くなっちゃう。今回は椅子になってくれた太一に左京さんが「いつまで遊んでんだ」って言うところもツッコミたくなりました笑 そもそも誰が椅子にしたんや…

 

山門のトクさん

3000人のアンタにドギマギされる真澄からのシトロン♪

シトロンめちゃくちゃ可愛いな〜〜

この曲、頭から離れなくなっちゃうので朝からひたすら流れ続ける時がある…あるあるですよね。

途中の筋トレでやる気ない至さん満点💯。春夏初日公演をこの間観たんですが、その時よりやる気なくなってる気がする笑

 

無間人形

たーとつむがもうわだかまりなく振り返ってて良かったなあと思います。実は紬って強いんだよなあ。

 

集合写真を撮るコーナー

左京さん曰くみんなで集合写真を撮った日を振り返るコーナー。回代わりで2パターンありました。

 

SW

天馬くんが深夜に徘徊する幽霊について万里に相談する回。

質素倹約節制生活により、夜10時以降は暗闇の中で普通に生活することに慣れてしまったMANKAIカンパニーのみなさんの姿をリアルに見ちゃって涙出そう…至だけ別回線引いてるのかな…

密が寝てたり、お針子コンビ*2の深夜の手直しだったり、真澄のダンゴムシ*3だったり。結局シトロンと三角が綴パネル移動させてる音だったんですが、あの2人はパネルで何しようとしてたんだろ笑

もはや誰も突っ込まないですけど、三角くんの綴のモノマネ似過ぎていて、どこかに綴がいないか探してしまってました。こんなに似てるのがもはや当たり前になってるんだよね本田プロの声帯模写…!

シトロン一成三角のトリオ名、二等辺三角形以外なんて言ってるんだろ…ディレイでも結局分からなかったので日替わりに入ってることを祈るばかりです。

パネルの天馬くんと同じポーズで写真撮ろうとする夏組の可愛さ〜!

 

AW

みんなで怪談話。紬が毎回怖い話変えてくるのでゾワゾワしながら聞いてました。荒牧くん怖い話上手だな…。

丞、一成の無茶振りに応えてあげてて偉いなあ。みんなが椋くんを怖がらせないようにしてるのがなんとも微笑ましかった。東さんの怖い話の時はそっと真顔で椋くんの耳を塞ぐ一成が好き。夏組のお兄さんだもんなあ一成。

アッパーなノリで心霊写真撮っていると皆集まってきて、なら集合写真撮るかって流れなんだけど、本当に心霊写真だったらどうしようって思いながら最後の集合写真観てました笑

 

世界に一つだけの物語

綴のTO、水野くんとの歌。水野くんの顔が本当に原作と同じで、よくこんなに水野くんに似ている俳優見つけたなって観るたびに思います。会えなくても、2人がお互いのこととても大切なのが素敵。

 

VS大人

そんな曲。

前も後ろも顔の良い男たちで固められてるのでどこ観たらいいか分からない…。結局モニターで見やすい人見ちゃった…笑

至の言ってること「分かる」でしかない。大人になりたかった10代のころと、大人になれてないまま大人になった自分に歌詞が刺さる。

 

紙飛行機

本公演とは逆で三角くんと円の思い出を円が振り返る構成に変更されてたんですが、それが余りにも良かった。

すでに本公演の紙飛行機でも散々泣かされているというのに、この改変によってまたグスグス泣いてしまいました。会場でもそこかしこで鼻すすってる音聞こえたので、きっとみんなそう!

前半の三角くんが余りに切ない顔で立ち去るから、円の思い出の三角くんの顔があれだと思うと悲しくて仕方なかったんだけど、後半からは微笑んでくれたので救われました…。いやでも前半の切ないのもめちゃくちゃ好きよ…。

 

浮かべ!インスピレーション

紙飛行機の後がこの曲で良かったよう…!LIVEの幸くんちょっとデレが多めで可愛いんですが、ここもひたすら可愛い幸くんでした。一成がひたすら笑顔が優しくて泣いちゃう。

おにぎりを持ってくる天馬三角椋はひたすらわちゃわちゃしてて愛おしいし、やっぱり天馬のぐちゃぐちゃのおにぎりを持つ幸くん好きだなあ。

 

つながり

尾崎豊ソングって呼んでる。秋組歌上手いから、しんまけだけじゃなくてmy pictureとか聴きたかったな〜*4

 

ボクらの距離

冬単で聴いて良い曲だなーって思ったのでまた聴けて嬉しかった。冬組の距離って居心地良さそう。個人的に自分が入るなら絶対冬組です。不思議なこと起きまくってるけど。紬の歌だけどこの曲の東さんの表情を観ると泣きます。

 

GOD座ソング

名前わかんない…!笑

後ろの映像めちゃ豪華だったな!?キラキラした英単語をひたすら言い続けるGOD座メチャクチャ面白かったです!!原作を遥かに凌駕する愉快な2人ですよね大好き

 

シャッフル稽古

発表された時はまだ外野だった気がするけど、それでも荒れに荒れてたのは知ってるシャッフル稽古。私は新規なので(?)そこまで抵抗感はなかったです。ゲームでもよくやってるし。結果めちゃくちゃめちゃくちゃ楽しかったー!!!

これって、原作を知っていて初演を知っていて演じる人の個性も分かった上で観て、初めて本当に楽しめるのではと思うので、大変高度な遊びだなと思った。でもまた演ってほしいな!

 

ロミオとジュリアス

髪色採用か!?ってくらい髪色が春組キャストと同じでした。綴の書くロミオは咲也だけど、シェイクスピアのロミオは太一のパーソナリティと似てるな!って気付き。全体的に落ち着いてるメンバーでまとまりあったなあ。神父さんの東さんが色気溢れてて大変良かったです。

 

天使を憐れむ歌

これは本当に…大穴。冬組の時より泣きました。ミカエル椋くんの天使があまりにも無垢*5で可愛くて…!!!

ラファエルを従兄弟の十座がやってて、ひたむきボーイズ仲間の咲也がウリエルという関係性も良かったー!!

冬組は大人の切ないラブストーリーって感じだったけど、このチームはフランダースの犬って感じでした。

みんなの芝居もめちゃくちゃ良くて、1番それぞれの役柄のままで演じている感じがしたかも。メタ構造楽しませてくれてありがとう役者の皆さん。すごい。

 

Water me

春単で大笑いしたシトルンと摂京と可愛い密という期待しかないチームだったんだけど、期待以上の面白さでした〜!笑ってはいけないウォーターミー、完敗しまった…まあマスクしてるし一瞬なので許して欲しいな。

なんかもう全部違うけど、シャッフル稽古感は1番あったかもしれない。毎回ちょこちょこ変えるから全部の回が面白かった…。シトロン最強で大好きダー!

アリババンリとシェへ密、お似合いで可愛かったね…!組長でDVDが届くのかと思うと今から愉快です♪

 

なんて素敵にピカレスク

秋組の演目を夏組の3人で観れることになって、観る前から大歓喜していた演目でした。三角くんがspotlightで演りたいって言ってたこともあり、ランスキーだったらいいなって思ってたらまさかのルチアーノだったので、私はよく会場で叫ばなかったなと思います…。斜め前の真澄推しのお姉さんも頑張って耐えてた*6…。

真澄のランスキーも几帳面な感じが出てて良かったよね…。ベンジャミンに優しくて可愛い兄弟だった…。

ベンジャミンも幸くんの芯の強さが出ててとても良かった!頭突きかますし結構元気な弟。

デューイ誉も目を剥いて狂ってる感じが良き…。「ライバル!」のところで配信だと引きなんですが、後ろの画面が誉さんドアップで誉さん推しの妹が沸いてました。顔がキレイ。

カポネ天馬!毎回変えてて本当に天才俳優だ〜!前楽がめちゃ怖かったんだけど、楽は楽しそうだった。最後のダンスは楽のみんなを操ってるぽい手が1番好きです。先週のエーステラジオが最高なので聴いてください。

ルチアーノ三角!もう最高すぎて、初日は冒頭でルチアーノが登場して敵から銃を奪った瞬間からかっこよすぎて記憶が飛んでて、一体何を観てるのか分からなかったし何も観てなかった(?)ガンアクションが上手すぎるし、お芝居もめちゃくちゃかっこよくて!!!!

途中で△のこと考えてくれなかったら私の呼吸が止まってしまっていたので、△で集中力乱れてくれて良かったです。

万ちゃんのルチアーノはもちろん当たり前にかっこよくて大好きなんですが、あまりにも本田礼生プロが本気を出しすぎていた…。もうあのルチアーノが観れないのつらい…。A3を好きになってからもっと早く夏組と会いたかったって後悔ばかりだけど、このタイミングには間に合って良かったと思いました。

 

歓喜の換気タイム

迫田が歓喜しながら換気してお客さんに喚起もする所謂休憩時間(?)

もう迫田とリョウと支配人かわいすぎるよ!GOD座も可愛いよ!リモカクで毎回ゲラゲラしてしまったずるい。

この前にリダズが勢揃いしてたんですが、千秋楽の咲也くんの挨拶にダバダバ泣きました。目がキラッキラして泣くから涙が綺麗…。ティッシュ持ってきて登場する天馬くんも最高にかっこいい。

 

Brand new world

エーステはこの曲で始まる印象が強かったので、二部の始まり!って感じがしました。

CDでは絶対秋組「ぶちかませ」って言ってたのにここでは直ってる?数で掻き消された??秋の太一の歌詞が変わってたの良かった。

夏組の「夜空を彩るパレード」が大好き。胸がギュッとなるよ〜!

 

エンジェルスノー

上から読むと「エーステ」になる各組ソングの一曲目!パブサで習いましたありがとう!

冬単で劇場観劇したばかりですが、改めて綺麗な曲だなあと思う。冬組らしい穏やかでキラキラした曲。ペンライトが全部青になってるのめちゃくちゃキレイだったし、エンジェルスノーにピッタリすぎた…。

 

一五一会

春単だけまだDVD買ってなくて配信だけ*7なのですが、FSLで一五一会大好きになってしまった〜!!!当方春組では綴くんが好きなのですが、みんなにツッコミながら*8見せる笑顔が可愛いなぁ〜〜!!前川綴くん、ほんと可愛い。原作より可愛いかもしれない。

春組のそれぞれ自由だけど、お互い認め合って受け入れあってる感じが曲にも表れてて、ホッコリして泣きそうになる。

 

スパイラル・エモーション

あまりにもかっこよくて秋単届いてからひたすらPV観てた♪フル尺だと全員の「emotion」がアップで抜かれてた〜!!みんなガラが悪くて*9最高ですね!!玲さんのおかげでLIVEバージョンはハモリが盛り盛りになってて最高でした。秋組に関しては歌がずば抜けてると思ってるので、このまま爆走してほしい。

秋組、このあとテンアテのダンスちょっとだけするんですがまあ可愛いよね。左京さんばっかり観ちゃってました笑

 

テンションATTENTION

私はテンアテを聴きにこのLIVEに来たようなものだったので、最っ高に楽しかったです…!テンアテの歌詞がめちゃくちゃ好きなの…!!夏組の底抜けの明るさと優しくてちょっと切ない歌詞があまりにもマッチしている。

フル尺聴けて幸せでした。ずっと泣いてた。

「盛り上がる準備はどう?」のとこ、私が入った回だけ誰も「オッケー!」って言ってないタイミングがあって、心の中でコーレスしてました。本当はこの曲、お客さんとコーレスして初めて完成する曲なんだと思う。カズが来年も花火観たいって言ってたから、来年こそテンアテでコーレスできますように!それを楽しみに生きる!

 

わんさかさ

スペシャルメドレー!春組夏組のみんなが綴に脚本ありがとうーって言ってるのあまりにも可愛くない?シトロンくんの暴走に照れ臭そうに笑う綴にもホッコリしちゃう。

 

まごころルーペ

まごころルーペLIVEバージョン!!!GOD座の心の声面白すぎた♪冬組のルーペ使いがお家芸になってますね。みんなしれっとやってるけど、あれ距離感の測り方とか実際かなり大変なんじゃないかと思ってます…。

まごころルーペの振りでペンラ回すの楽しすぎた〜!!またやりたい!!

 

ヤクザの世界、ヤクザの常識

左京さん率いる秋組の中腰の安定感よ…。体幹鍛えられてて、さすが秋組でした笑

この曲面白すぎてニコニコで聴いちゃう。極妻が似合いすぎる東さんの掛け声も最高。途中から冬組春組が合流してくるんですが、見切れる至さんのヤクザの振りが麗しくてめちゃくちゃ面白かったです。

 

さんかくファンタジー

「みんなー!もう一回がんばろー!」って言った時に後ろにMANKAIカンパニー全員がいて、一人で生きてて家族にも生きてるか死んでるか分からないような存在だった三角くんにこんなにたくさんの仲間ができて良かったなって改めて泣けてしまいました。

この曲、途中で雄三さんの音声が入るのですが、雄三さんを入れて全員がMANKAIカンパニーだと伝えてくれてるように思いました。私は、滝口の公演をたくさん観てきたわけではないから、この曲で雄三さんが登場しないことで初めて不在を実感した気がする*10。でもきっとどこかで観てくれてる、三角くんはその話を背負っているので…。だからこの曲がメドレーの最後なんだろうな。

 

Blooming smile

ラストといえばの曲。全員が揃うとなかなか長大曲。GOD座の場面もあるしね♪GOD座のバックについてる時のMANKAIカンパニーメンバー、めちゃくちゃ操られてるぽくてかっこいいので好きでした(GOD座を見よう)。支配人カメラでみんながわちゃわちゃしてるのが可愛い。スマイルのそれぞれのアルファベット表現も各組がペアでやってて可愛い。

 

The Show Must Go On!

まさかアンコールあるとは思わなかった…。ペンライトの柄の部分、ライブ名でもMANKAIカンパニーでもなくて「The Show Must Go On!」って書いてあるんですよ。やり抜きたいっていうエーステの信念を強く感じました。

この曲だけでも結構長いのでアンコールなのかなって感じ。一曲だけでもめちゃくちゃ満足度高かったです。

後半センターステージにみんながぎゅっと集まってわちゃわちゃしてるのが壮観でした。改めてこの人数集まるのすごいな。

 

感想

エーステ初心者ですが、本当にあっという間の4日間だったなーって感じ。初めて20人が舞台に集まる奇跡の瞬間をめちゃくちゃ期待してたし、30人弱のキャストと3000人以上のお客さんで公演が出来るのかって不安もあったしで、始まる前は観るだけなのにドキドキしてたんですが、期待を大きく超えて楽しくて、常に泣くか笑うかしかしてなかった気がする。

この作品の魅力は実際の役者が役者を演じていて、その役のまま舞台を経験するメタ構造にあると思います。舞台の楽しみ方は人それぞれで、板の上で起きていることだけで受け取りたい人と、板の上に立つまでのストーリーまで含めて楽しみたい人がいるんだと思う*11。私はどちらかと言うと後者です。特に商業演劇については。だから、A3の形式がバッチリ嵌ってしまうタイプの人間だったんだなあと思います。エーステはそこから更に実際の役者が演ることによって物語が生まれていくので…。そりゃ好きだわ。

今のエーステキャストは皆自身の役に激重感情を持っていて、それもまた大好きになった大きな一因だと思います。だからキャス変するなら慎重にヨロ🎶

A3!に出会えたことが最高のプレゼントなので、これからの展開も楽しみ*12です。細々と通いたいと思います!

*1:それでも夏組が好きですが

*2:舞台初登場で嬉しかったー!

*3:原作で至から嘘つかれたネタがここにきて…!

*4:ずっと言う

*5:ダジャレじゃない

*6:頭を抱えてた

*7:しかしすでに2回借りてるので多分早く買った方がいい

*8:しかし「もう2番始まるから!」ってツッコミはパワーワードすぎる

*9:しんまけへの太一の「いやいや2人ともライブ中ッス」って止め方笑った

*10:出てない舞台を幾つか観たけど、本来なら確実にいるはずなのにいないって理解できたのは今回が初めてだったので

*11:ここは突き詰めるともっと多岐に渡ると思いますが

*12:ルーキー!ルーキー!

ジャージー・ボーイズ ・イン・コンサート2020

公演から早くも1カ月以上が経ち、無事に終了してほっと胸をなでおろす日々です。

やっと仕事がひと段落し、遅ればせながら感想をば!

 

今回は配信もあったので、配信と劇場とそれぞれ良いところがあってどちらについても書ければと思います。自分ガタリは前記事に書いた!読まなくていいです。

2018年の記事とほぼ同じセトリなので倣って書きます!ボブについてが多いのはご愛嬌!

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《出演》中川晃教藤岡正明尾上右近矢崎広東啓介/spi/大山真志
《コーラス》加藤潤一/法月康平/畠中洋/綿引さやか/小此木まり/遠藤瑠美子/大音智海/白石拓也/山野靖博/若松渓太

 

《春》

Ces soirées-là [All cast]

 最初の3回が配信だったのですが、そのオープニングもめちゃくちゃエモかった!我々が直前に送った応援リプライが各座席の背もたれに印刷されて貼ってある…!前の出演者の応援メッセージが最前に貼ってあってすでにウルウルでした。

フランス語でラップ調に編曲されたこのオープニングは、何回聞いても最高にテンションが上がるー!藤岡トミーの語りが好き大好き。久しぶり。

劇場ではこの曲ですでに号泣して初日はあまり記憶がありません。何見てたんだろ…?多分配信の方がしっかり観ていた気がする(笑)

Silhouettes [Tommys]

 藤岡トミーのシルエット久しぶり泣いた。初めましての尾上トミーはSOOOOOOOO CUTEなトミーで度肝を抜かれました。これまでのトミーのイメージと圧倒的に違う。完全に藤岡さんの舎弟のような尾上トミーでした(笑)GREEN本編だとどんな演技構成になるんだろう…?

個人的にこの曲、フランキーが登場して第一声で劇場を掌握する感じが好き。この時のフランキーのキラキラした声にトミーと同じ高揚感を味わえるもん。

You're the Apple of My Eye [Tommys]

この曲の「僕のものになれ」は甘すぎてトミーにリアコになる歌詞だと思ってます。

あとこの曲の手拍子(タン!タタン!ho!)で、思わずペンラ振り上げたくなる人は全員ジャニーズ通ってるという偏見

I Can't Give You Anything But Love [Tommys & 中川]

いつもここのフランキーはまだウブな感じに演じていると思ってるんですが、コンサート版はここからフルスロットルだから良い。かわいいフランキーにも会いたいけどね!!

Earth Angel [Tommys]

藤岡トミーがここのアレンジめちゃくちゃ変えてる日があって大大大正解だった。楽譜的には遊びすぎなんだろうけど、このアレンジもコンサート版だから多めに見て欲しいな♡収録日には多分一切やってなかった…。

Sunday Kind of love [中川&藤岡]

恐らく春の中では1番好きな曲!この曲、2階席から観ると綺麗なマリア様のステンドグラスが床に映っているんですよね。あっきーフランキーの綺麗な声と合わさって、思わずペンライト消してしまうレベルに神々しい場面。

台詞を挟んで後半は藤岡トミーのハモリも聴けるお得ソング。この2人のこの曲でのハモリはコンサートでしか聴けないので、いつも最高だ〜!!!って思ってました。

My Mother's Eyes [中川]

これジップに頼まれて歌うんだけど、ジップがいないしそのくだりもないので、なんで歌ってるか理解できない人いるのでは…?と思ってました。今回のキャスティングで前のコンサートよりも話の流れを知らないで来ている人が圧倒的に多いと思うので、そこはもう少しストーリー補完しても良かったんじゃないかなあ…。まあここはどっちでもいいと思います。あっきーフランキーは何歌わせても上手い🎶って話なので。

I Go Ape [尾上]

本公演演ったことないのに、トミーとしてこの曲を1人で歌うことになった右近さんの心境を知りたい*1…笑

でも右近さんso!so!so!cute!!なので、めちゃくちゃ可愛くて、緑のペンラ振り回しちゃいました♡笑

本公演でもバリバリ踊ってくれると思う!期待!

《夏》

Short Shorts [矢崎・東]

この曲をなんだかんだ踊ってくれたのが、海宝ボブととんボブの違いですね!!!笑

2人ともshort shortsの踊りは可愛いのに、台詞はめちゃくちゃスタイリッシュに登場するからかっこいい〜!ペンライトが広がる客席をバックに話すのがめちゃくちゃ好きでした。

 I'm in the Mood for Love / Moody's Mood for Love [中川]

この曲のボブたちの表情が大好きなんです!!!前回のコンサートではぴろボブはここでそんなにお芝居してなかったんですが、今回は本公演並みに芝居してて嬉しかったー!

とんボブは良いビジネスパートナーを見つけた!ってめちゃくちゃ良い顔するんですよねー。品がある坊ちゃんって感じがめちゃくちゃ良き。

ぴろボブはずっとそうなんですけど、宝物見つけたみたいな顔するんですよ。目がキラキラしちゃう。この先自分のキャリアと…ってあんまり考えてない気がする。とにかくこの人と近づきたい!音楽やってみたい!ってピュアなボビーな印象です。

Cry for me [Bobs]

ボブたちのクライフォーミー!!!本公演では絶対叶わない夢の共演です!!!

とんちゃん声量がすごい。ひろしくんは本当に安定したなあと思いました。初演でここ、手に汗握ってたのが嘘みたいだなあ。

An Angel Cried [矢崎]

やっぱりバックコーラスメドレーからは逃れられないんだなあ…(遠い目)

いやでも!こんな難曲を任せてもらえるだけでも嬉しいです!!今雨ぴろさん、公演中雨多すぎて帰り道に1番歌ったかもしれません。

最後の高音、外すことなく歌えてスゴイ!

I Still Care [東]

とんちゃんの声ってあまーーーいですよね!!

息多めボイスで柔らかく歌ってて素敵でした。

ハモリのぴろさんはこの辺で遊んでて、「堕ちる涙〜」のくだりでよく涙を落としてる演技を日替わりでしていました。しかしここも高音ハモリがある…!お疲れ様でした…!

Trance [矢崎]

この曲めちゃくちゃ私の好きな矢崎さんの声!!かっこいい!!

今回は低音のドスが効いててさらに良かったです…!

この辺で印刷工場のくだりやるんですが毎日モノマネをしていて面白かった笑

本人出演のため半沢直樹ネタが後半多めでしたが…笑 こういうところ、上手いよなあと思ってました。

Sherry [GREEN]

sherry前のBob'sの小芝居が毎度可愛かった。

ボブたち、2人とももう1人の自分って感じでよく対話するんですよ笑 他の役は結構相手に誰だお前?って感じだったり、遠くから見守るって感じが多い気がするんですけど。

ここで4人が初めて声を合わせるので、めちゃくちゃ感動しました。本来はcry for meなのですが、敢えてコンサートはsherryに変更してる気がする。観客からすると初めて4人を浴びるので、印象が強く残るんですよね。

Big Girls Don't Cry [BLACK]

新キャスト多めのブラック。ハモリが綺麗だねー!!新キャストのとんちゃんも真志もクセのない柔らかい声質だからかなあ。

ここの振り付けを一緒に出来るのが楽しすぎる!!!声は出せなくても、振り付け出来るのは良いですよね…!

Walk Like a Man [All cast]

最初のCes soirées-là以来の7人。藤岡さんおかえりなさい〜!!!この曲は藤岡さんがいるといないとで音圧が違う気がする…!

大好きな曲なので、めちゃくちゃ拍手しながら叫びたかった…。我慢しました…。

December 1963 (Oh, What A Night) [矢崎]

広くんがまたこの曲をソロで任されるとは思わず、帝国劇場の0番で虹色のスポットライトに照らされながらステージを駆け巡る推しを見る事ができました。夢かな。5年くらい前はめちゃくちゃ立って欲しかったけど、最近はそんなに帝劇にこだわる必要ある?って思い始めてたので、本当ならそんなに思い入れはないはずなんですが。

めちゃくちゃ泣きました。もう降りても後悔はないってくらい満足したし、ここまで連れてきてくれてありがとうって気持ちでいっぱいでした。わたしが描いていた夢はここまでだったので、後は広くんがどんな高みに連れて行ってくれるのか楽しみにしてようと思います。

この前のプロポーズ(?)であっきーが無邪気に毎回ぶっ込んでくるところが好きでした。天然には勝てん。

My Boyfriend's Back [chorus]

THE Angelsの皆さん!今回はまりゑさんの代わりにびびちゃんが加入してました。衣装は黒のワンピースで本公演よりシックだったんですが、3人とも当たり前に歌うまで可愛かったー!

特に色指定なかったんですが、持ち込みペンラ組がピンクにし始めたら日に日にピンクが増えていって、後半会場中がピンク色になってて爆上がりしましたー!公式にはない色なのに(笑)JA最高!(自画自賛)

My Eyes Adored You [東]

私は毎回この曲でわんわん泣いてました。タイミングがあまりにも…で、とんちゃんの心情を慮るとこの曲の歌詞があまりにしんどかった。

本人はあくまでボブとして歌ってると思いますが。とにかく良い声だなーとんちゃん。身長が高くて映えるし今後が期待される役者さんだなあと思います!

Dawn (Go Away) [All cast]

客席をバックにこの曲を歌われるのはずるい。泣かざるを得ない。

私は多分JBでこの曲が1番好きです。歌詞は悲しいけど、夜明けというタイトルの通り曲自体には希望がさしていると思うから。

なんだか今の世の中を鼓舞するような気にもなって泣いてしまいました。私たちが観客として劇場に来る意味。ステージでリアルタイムで彼らが私たちに向かって歌う意味。その全てがぴろボブの台詞とともに込められている気がしました。

後半のあっきーの声が進化していて、この曲の声がホーン楽器のように飛んでくるのでびっくりしました…!どんな発声してるんだろこれ…

Walk Like a Man (リプライズ)

DAWNで泣きすぎていつもこの曲の準備が間に合わない笑

ここ藤岡さんのパワーフルスロットルなので最高!本公演はトミー歌わない(はず)なので、コンサートだけで聞ける音圧…!すごい…!

《秋》

Big Man in Town [BLACK]

縦にも横にもBIGな男たちが「ビッグになーるから♪」って歌うので、笑うの不可避。

地味にここダンスが難しいので、真志が1番ちゃんとしてました。やっぱり踊れる子…!身体は大きいのに…!

すくすく成長してて、同い年ですがニコニコしちゃいますね。

Beggin' [spi]

はいきた。私はこの曲を楽しみにコンサートを待っていたと言っても過言ではありません。

spiさんはその期待もなんのその、めちゃくちゃパワーアップして魅せてくれました…!最高だった。

毎回「人生の影に囚われ」の演出に言及してました。いやここ演出込みで大好きすぎて。気が狂ってるな。

Stay [中川 矢崎 spi]

私、未だにBlueの亡霊なんです。芝居がめちゃくちゃ好きだったんですBlue。そのメンバーでstayやってくれて嬉しかった。spiさんは毎日お芝居が違うので、毎回楽しい。

ニックが振り返った先に2人が歌っていて、そのまま去った後にフランキーが居なくなったニックを見ていたのが、すれ違いが切なくて好きでした。

Let's Hang On! (To What We've Got ) [大山]

stayの一部始終を真志ニックも袖から見ていたんですが、これは配信でしか分からないところがめちゃくちゃエモいポイント。客席にいると謎のスポットライトしか見えないんですよね。

それを踏まえて語りとソロに入る真志ニックがなんとも寂しかったです。

後半は原曲キーで歌っていて痺れたー!

《冬》

Opus 17 (Don't You Worry 'bout Me) [中川 矢崎]

今回のコンサートは芝居も結構がっつりしてくれてて、ここもぴろボブがとても素敵なお芝居でした。矢崎さんのボブはニックがいなくなったことへの立ち直りが実はフランキーより遅いんじゃないかって思っていて。それが歌い続けるフランキーの眩しい姿に背中を押されて、「強く立ち向かうよ」の歌詞のタイミングで立ち直る芝居をしていた日があって、それがめちゃくちゃ好みでした。広くんもだいぶ日によって違いがありますけど、私の観た中で印象に残っていたお芝居です。

バイ・バイ・ベイビー Bye, Bye, Baby (Baby Goodbye) [中川]

フランシーヌのくだりは初見さん殺しすぎる…。まあ曲を楽しめば良いんですけどね!

本公演で奥さん役のビビちゃんがフランキーをひたすら見つめてたのが印象的でした。

C'mon Marianne [中川]

私この曲すごく好きなので、夢中になるレコード会社の気持ちがわかる。

Can't Take My Eyes Off You [中川]

本当最高!本場のフランキーこの曲のサビ歌わないで歌わせてくるので(笑)シンプルに全部聴かせてくれるあっきー最高だなってなりました(低すぎるハードル)

欲を言うなら、私はこの場面を上から見つめるボビーが大好きなので、どこからかボブが見てくれる演出が欲しかったです。ボブ推しより。

Working My Way Back to You [中川]

この曲のペンラ芸そこそこ難しいんですけど、わたしそこそこできるんですよ!笑

だからこの曲の振り上げ完璧な人を観ると、ほっこりしてしまう(笑)

みんな次のコンサート(いつだ)はがんばろ!

Fallen Angel [中川]

フランシーヌが死んだこと言わないので、初見殺しNO.1ソング。映画を観てから来てる前提なんだよなー。観てる人も多いと思うけど…。

複数回観てるわたしはあっきーのお芝居に泣いてましたが、観たことない人に伝わらないの勿体ないなあと思ってました。

Rag Doll [ALL cast]

復活のRag Doll。でも私にとってはようやくクリエから帝劇に来たことを感じさせる曲でした。きっと本公演も帝劇でやってくれるって信じてるから、その時改めてまた感動するんだと思います。

Who Loves You [All cast]

泣かざるを得ない。

広くんが前楽の挨拶で言っていたのがまさにこの曲についてだったんですが

「この曲には手を伸ばす振り付けがあって『かけがえない幸せを奪う』という歌詞の先の『探せ』で目の前を掴むんですね。その先にはお客様がいる。色々大変な状況ですけど、僕はこの手の先に向かってこれからも頑張っていきたいと思います」

という感じのニュアンスのお話で。

元々好きだったこの曲が大好きになった瞬間でした。千秋楽、広くんの手の伸ばした遥か先(つまりめっちゃ後方)にいたんですが、がっつり掴まれてしまって号泣しました*2

この人を応援していて良かったなあと改めて感じました。この前楽挨拶、藤岡さんへの文句とか他にもめちゃくちゃ面白かったので、東宝さんぜひ今からでもアップしてください〜!!

《アンコール》

いつものメドレーでした!

December 1963 (Oh, What A Night)〜Walk like a man〜Sherry〜Can't Take My Eyes Off You〜Big Girls Don't Cry

can't〜での藤岡さんのハモリが最高of最高だった。Blackは和やかに肩とか組んでて、Greenはそれぞれが暴走してた印象です笑

 

コンサートって本公演ありきだと思うんですが、今回は新キャストの方もそのファンの方も(あと、今回から興味を持って観てくれた方も)大変だっただろうなーと思います。

でも、このやるかやらないかを迫られる状況下でやり遂げたことは大きいし、その希望として相応しい作品だったと思います。

願わくば、この数年のうちに本公演をやって欲しい。そう願って東宝の2021年ラインナップをギリギリ見つめています。

その時には全国からなんの不安もなく来れて、どんなに盛り上がっても安心して声を上げられる状況になっていることを祈っています。

そしてトミー・デヴィート氏について心よりご冥福をお祈りします。

*1:伊礼さんも同じ目に遭ったので、新人トミーの登竜門化してる

*2:広くんは後方席の方が色々と(勘違い)ファンサがもらえるので良きです笑

2020年、帝国劇場最後の日と復活した日について

帝国劇場は2020年2月26日の公演を最後に、7月23日の公演再開まですべての公演を中止ならびに配信のみとしてました。

その最後の公演と再開した最初の公演にたまたま*1居合わせたオタクの実録と自分語り。

 

 

2020年2月26日 ENDLESS SHOCK

2020年、上半期で帝国劇場の扉が空いた最後の日。

SHOCKの大先輩のお友達と2人でなんとかゲットした公演でした。ゆっくりお昼食べてから行きたくて、15時の1回公演を選んだんだと思う。

新しいブロマが発売される日で、2階の物販はごった返していた*2けど、基本的に会場内は静かで、ある種の緊張感が漂っていた。多分なんとなく感じていたんだと思う。明日は休演日で、大規模な公演が次々と中止していたタイミング。もしかすると今日の公演からしばらく観れないかもしれない。

そんな話をお友達ともしていました。トイレに並ぶと長蛇の手洗いの列。トイレ自体は空いているのに、手を洗うための列がその何倍も混雑していました。私も友人も周りの人も石鹸でごっしごし洗った。改修後に言うのもあれだけど、帝劇はトイレの導線どうにかしてくださいね。会場内は開場中も開演中も終演後もしーんとしていて、誰一人咳をする人がいなくて、私語もほとんどなくて。

復活した帝劇も後述しますが、閉まる前の日から帝劇の観客はすでにめちゃくちゃ統制が取れていたのではないかと私は思う。その時の演劇界では「舞台ではクラスターは発生しない」という論調だったので、私も客としてそれを破るわけにはいかないって気持ちだった。

久しぶりに観たEndress SHOCKは本当に素晴らしくて、やっぱり大好きな演目だった。そして久しぶりに見た上田くんはめちゃくちゃ踊れるようになってて腰抜かした。見ない間にダンス歌お芝居全てスキルアップしていて、感動したし、ここ数年バラエティのたっちゃんしか見なかったことを後悔した。もともと良かった上田くんのお芝居が、磨きがかかっててとても好きでした。新たなライバル像を作り上げたんじゃないかなって思ってます。

終演後、光一くんからの挨拶がありました。まずはコロナに罹患された方へのお見舞いの言葉を述べていて、丁寧な方だと思った。特に世界に向けて配信があるわけでもコロナにかかった人が会場にいるわけでもないのに。SHOCKについては、この時はまだやる気のあるニュアンスだったと記憶しています。休演日挟んでまたやります、といった言葉を述べていた気が。ただ、その後SHOCKを客席で観れることはなく、この日を最後に帝国劇場は147日間の閉館となったのでした。

 

2020年7月23日 ジャージー・ボーイズ イン コンサート

閉館になっているうちにエリザベートもニュージーズもサイゴンも中止になって、私が通う予定だったジャージーボーイズまで中止が決定。泣きながら払戻ししたら、数日後にコンサートの発表があったので狂喜乱舞しました。とりあえず取れるだけ取った。係員の方にコロナに罹患された方がいたので、最初の3公演を配信し、7/23から改めて再開となりました。この辺、目まぐるしく毎日状況が変わるのでしんどさMAX*3だった…。ただ観に行くだけの私がこんなにキツイのだから、出演者の皆さんの心労といったら想像を絶するものなのだと思う。

7月23日、観客が入った久しぶりの帝国劇場。サーモグラフィーが投入されて、客席は半分に減って、ソーシャルディスタンスを保った観劇になった。トイレは5ヶ月前と変わらず手を洗う人たちで長蛇の列を作っていた。

最初の3回の無観客配信でも十分すぎるくらい楽しかったので、始まる前は正直「舞台を観に行くなんて反社」な風潮がしんどすぎて*4、「こんな後ろめたい気持ちを抱えて劇場で観る意味ってなんだろう」と考えながら劇場に向かっていました。

この初日はもともとチケットを持っていた公演だったので、初日でもなんでもないマチネのつもりだったからB席の隅っこだったのもあり、配信の方が絶対オペラグラスよりも高画質で観れる状況だった。家にある50インチのTVにつなげば臨場感だってなかなかのものなんですよ。音も良いし。WOWOWの配信のクオリティも物凄く高くて、B席と同じ値段でも全く違和感のない金額設定だと思いました。

なんで私はこんな気持ちになってまで劇場に行くんだろう?劇場でやりたいことなんて推し定点くらいなのでは?VRが本格導入されたら、私はもうお茶の間で観劇することになるのかなあ…と始まる前は本気で思っていた。

 

一曲目のCes soirées-làが流れて、緞帳が上がった先に7人の歌声が見える。

 

その瞬間から涙が止まらなくて、2階席の隅っこで2時間泣き続けていた。

 

忘れていた身体中に音楽を感じて、劇場で共有できる感覚。受け止めきれないパワーを舞台から浴びる幸せな、大好きな感覚。

 

観劇は体験なんだと思った。出演者と周りにいるお客さんと一緒に音楽を楽しむ、お芝居を楽しむ体験。今目の前で起きていることに、自分が同じ場所で目撃していることに、大きな価値のある体験。

わたしはこの感覚が大好きで、劇場に通っていたんだった。

ただいまであり、おかえりであり、またね。

次の記事で復活したジャージーボーイズコンサートについて書きます。

本当に本当に行って良かった。幸せな時間について。

*1:帝劇には1年に数えるほどしかいないので本当に偶然である

*2:余談ですが、ランブロ制度なく大量にステブロ買えることのありがたみを、俳優オタクになってから知りました。ジャニーズってすごい

*3:前半の中止が決まったころに会社からイベント参加禁止令出て、こっそり行っていたのもある

*4:結局初日から千秋楽まで吐き気と闘いながら通った。終わったら安堵感でけろりんとしたいたのですが、個人的にはなかなかのストレスだったんだなあと今になって思う

舞台の映像配信も悪くないと思えるようになった話

生で観る舞台はDVDで観る舞台より100倍面白い。

これはずっと前から思っていて、今でも変わらず現場主義を貫いているんですが、そんなこと言ってられない状況下。気がつけば色々と舞台配信を観ている。

そして、意外と悪くないなあと思ってきた。私は映像に対する集中力は全然持たないので、テンション的には結構辛い時もあるんだけど*1、だいぶそのしんどさが取れてきた…というのが正しいのかな。この配信楽しかったーって思えることも増えてきた。

というわけで鑑賞した舞台配信について、まとめて感想を書こうと思います。

 

 

緋色の研究(矢崎広×相葉裕樹ペア)

人生という無色の糸には、殺人というまっ赤な糸が混ざっているー

www.shachu.com

思えばこれを観てから、舞台の配信が面白くなってきた気がする。理由は多分、お芝居に飢えていたから。コロナ禍では推し、舞台俳優に留まらずたくさんの有名人の皆さんが日常をどんどん配信してくれていて。辛い毎日を一緒に耐えられるのはとてもありがたいことですし、推しが元気でいてくれればそれだけで嬉しいです。だけど私はやっぱりお芝居を観たくて応援しているので。

緋色の研究は2012年に朗読劇として多数の俳優さん同士のペアで演じられていた作品を、今回A&G Plus あさステでパーソナリティをしている5名の俳優を中心に配信で上演したものです。2012年も途中で追加された村井良大×矢崎広の回をすっごく観たかったんだけど、結局取れずじまいで。今でも観たかった作品の一つでした。

そんな念願の緋色の研究をこのタイミングで観ることができて、コロナのおかげで起きた唯一の良いことかもしれません。

今回は矢崎シャーロック×相葉ワトソン。緋色の研究自体初めて観ました。シャーロックホームズは小学生の頃あたりに読んだことはあるんだけど、あんまり合わなくて…*2。今回はめちゃくちゃ面白かったので当時は難しかっただけかも。

基本的にはシャーロック役はシャーロックを主に演じていて、ワトソンはト書きやレストレイドなどの脇役を10数人演じていました。

ワトソン役の相葉くん、声の使い分けがすごい…!!ばっちのお芝居を観たの久しぶりすぎたんですが、こんなに声に幅があるなんて知らなかったので驚きでした。画面見てないと何度か3人目が現れたのかと勘違いするレベル。さすがヴィル様。声の切り替えが大変だったのではと思います。あとあまりにもスタイルが良いワトソン。脚長っ!!!

矢崎さんはホームズ。この2人だとどちらもワトソンっぽいので、始まるまでどちらになるか読めなかった。矢崎さんのホームズは原作の几帳面さや変人さを、矢崎さんのベースの中に溶け込ませていた。どこかにいそうで、でもいない。美しい謎に囚われている天才でした。冒頭の超有名台詞「人生という無色の糸〜」の言い方もとても良かった。

後半の第2部は、彼の本領発揮といったところ。突然モルモン教の話になって観客が戸惑っているところを、ホープ氏の独白で一気に引き込む。ともすれば集中力が切れそうな2幕で、静かな狂気を含んだホープが過去から現在までの想いを語る場面は、スリリングで面白くもあり、とても悲しかった。重厚で説得力のある演技で、やっぱりとても好きです。

矢崎さんは今回ホームズとホープの2役が主だったんですが、途中にちょっとだけ演った女夫人がうれしかった。女中たち*3に囚われている女なので…。

2人の和気あいあいとしたアフトクもあって、とてもお得でした!2016年のスカピン団のグループLINEが今も稼働してるのが1番の衝撃!笑

他のチームも観たかったのに逃してしまった…。モリミュを観たばかりなので、しょごのホームズが観たくて仕方ないです。

 

play a life

 

お友達にギリギリで観てって言われて突発で観た作品。全員歌うまでストレスフリー!少ない人数で、話も穏やかなんだけど、少し不思議で心が温かくなる作品でした。75分という短さも魅力。時間の割に濃い内容だった。岸さん演じる世界史の先生が歌うおすすめ映画ソングで「時代考証なんてどうでもいい。その時代に生きた空気を感じろ」的な歌詞がなんだかすごく心に残ってる。

 

TRUMP

trump10th.jp

とうとう繭期に足を突っ込んだ。個人的な陳内将ブーム*4真っ只中に、「初めての繭期」としてTRUMPシリーズ一挙放送が始まって、偶然アーカイブが残ってたのを観れたのが幸いでした。後に運営ミスだと分かって翌日からはなかったんだけど、20時に毎日配信を観れる人は稀なので次の日の朝まででもいいからアーカイブあると嬉しいな。きっかけは「ちゃんじんのクラウスはやばい」ってツイートが流れてきたからだし、アーカイブが残ってることもTLで知ったので、つくづくTwitterって偉大だなと思った次第。

TRUMPは「つらい」「しんどい」「悲しい」という感想が多くて、私はどちらかというとハッピーな物が好きなので敬遠していた作品。まあ確かに絶望的なんだけど、そもそもめちゃくちゃ面白いストーリーだった。ファンが多いのでそりゃそうですよね。全然展開の先が読めない。後半で鮮やかに裏切られて、登場人物と同じタイミングで衝撃を受ける。ある種ミステリー的でもあって、謎解きがとても楽しかった。それぞれ登場人物たちの描写も丁寧で、全員に感情移入できる。まあ結構ひどいことしてる人も多いんだけど。そして程よく全員エゴイストなので第三者的に距離を置いて観やすくもありました。

ゆっくんのウルとまひろんのソフィ、まだ若かりし頃なので*5今より滑舌も甘くて、たどたどしい面もあるんだけど、剥き出しの若さでぶつかってて傷だらけになるので心が痛い。2人とも昔から全身全霊でぶつかってくるお芝居なんだよねえ。演技力が技術を大幅に超えてくるというか…。未熟さすら魅力やリアリティに変えてくるというか…。終わってからも2人の描かれていない場面まで想いを馳せていました。

脇を固めるメンバーは安定に安心の実力者ばかり。お目当てのちゃんじんクラウスもとても良かった〜。これは凄い。語彙力がないので凄いしか言えないんですけど。凄すぎて次の日もぼーっとしてた。また最初から観たい。ちゃんじんはそもそも実力は申し分ないので、色んな演じ分けを観るのが楽しい。クラウス、いつか生で観れたらいいなあ。

 

グランギニョル

TRUMPの親世代のお話。この作品から観ると、このネタバレとこのネタバレを踏むのか〜と考えながら観るのが面白かった。染様のダリ様が可愛くて面白いので、TRUMPシリーズの中では1番見やすかったかも???りょんのアンジェリコ様は美しすぎてなんの冗談かと思った。染様とりょんという絵力の強さ…。2人とも威厳を持ったお芝居が上手なので、父親たちの話と聞いても全然受け入れられた。まあ綺麗すぎますけど。

エリザベート好きな人とか好きなのでは??あと黒執事好きな人とか。

グランギニョルって検索かけたら、実在のグランギニョル劇場の悪趣味なポスターが出てきます。グランギニョル劇場で残酷なお芝居に熱狂してた民衆が、実際に起きたホロコーストの衝撃が強すぎて、フィクションである残酷なお芝居に興味が持てなくなったって書いてあって共感してしまった。私も今、感染映画観ても現実と重ねて辛いもんなあ…。

本作は残酷劇という意味で使用しているので本来のグランギニョル劇場とは全く別物ですが。TRUMPの気持ちを考えると、神様ってこういう望んでない儀式とかめちゃくちゃあるんだろうなって気持ちになってくる…。1公演限りのあの場面は驚きすぎて悲鳴上げそうになりました。

 

SPECTER

ヴァンパイアハンターが人里離れた村で起きた事件を解決するため、村に滞在していく中で起こった不思議な事件。

これも時期としてはグランギニョルくらい。patchさんのメンバー全然知らないので、逆に先入観なく役柄にしっかり入りこめた気もする。臥萬里かっこいいなあ〜。私田舎嫌いなので、話としては1番イライラしたかも笑

村の秘密はなんとなく読めたけど、結局後半の謎は全然読めなかったので、ひとつ読めたからといって舐めてたらダメですね。やっぱり裏切られるのって面白いし気持ち良い。

 

マリーゴールド

突然TRUMPが超本格派ミュージカルになりました…。え、すごい、みんな歌がうますぎて、今までとのテイストの違いにびっくりした。そして女性陣の美しさよ…。いや男性陣も美しいんですが(笑)あと、人生で初めてこんなに照明に感動した。

グランギニョルにも出ていためいめいちゃんが本領発揮してました。すごい。めいめいちゃん演じるガーベラの悲しみに引きずられて泣きながら観た。マリーゴールドには大きなどんでん返しはなかったな…と思ったけど、今思い返したらめちゃくちゃあったので、私の感覚が狂っていたみたいです。どんでん返し過剰摂取。できたらリリウムを観た今、もう一度観たいな…。

 

リリウム

とうとうU-NEXTに入り直してリリウム観ました。これもテイストとしてはTRUMPよりライト。グランギニョルの次くらいに見やすいかも。全員女の子で可愛い。あとダンスすごい。意外と前半は日替りもあってほのぼのしてました(当社比)。

もうこんなに何日もTRUMPシリーズ観てるんだから、これ以上驚く展開なんてないと思ってたんですよ。オーバードーズかってくらい大どんでん返しを摂取していたので。ぜんっぜんそんなことなかった。むしろ前作までの知識が邪魔をして先を見通せなかった気すらする。ラスト、あまりにも衝撃展開でしばらく呆然としました。

最後に観てしまったけど、もっと早く観るべき作品だったかなあ。スペクターとマリーゴールドは改めてもう一度観たい。

この時期、TRUMPシリーズが観れるのが毎日の楽しみでした。黑世界もリリウムの後から、よりめちゃくちゃ楽しみになりました*6COCOONもどうにかして観たい…有料でいいので…。

歴史が長くて踏み出しにくい作品だったので、この期間に一気見できて良かったです。名作。韓国とかでも受けそう。

 

ブラックパール

natalie.mu


結構色んな人からオススメされていた10年前のアミューズの名作。ラインライブで配信があり、良い機会だったので視聴しました。

これもめちゃくちゃ面白かったー!画面越しに観る演劇って生で観るより笑いのハードル上がりません?きっと劇場なら笑えたんだろうなーってネタを数多くの配信で観ました。

でもブラックパールは声上げてゲラゲラ笑った。完全に若手俳優を舐めていました。芸人いないのに全員めちゃくちゃ面白い。ストーリーは結構ずっとシチュエーションコメディなんだけど、その中に無数の伏線が!完全に油断してました。そして、ラストは絶対に読めない展開。すっかり騙されて気持ちよく観れました。

若かりし平間のそーちゃんがひたすら可愛かった。こんな可愛いそーちゃん観たことない…。愛すべきおバカ…。

 

 

まとめ(という名の宣伝)

配信で記憶に残ってるのをつらつら書いてみました。配信って手軽なので、自分のモチベーションによってはガンガン観れる。なんなら今も「文豪とアルケミスト」観てる。生配信はリスキーだけど、過去DVD作品は結構クオリティとしても安心して観れることにも気づきました。

そんな私でも、安心してお勧めしたい生配信が明日2020/8/4、8/5にあります!!!

ジャージー・ボーイズ・イン・コンサート!!!

撮影はなんとWOWOWWOWOWの撮影って物凄いんですよ。このままDVDに落とせちゃうレベルなんですよ。ライブビューイングのカメラも相当凄いなって思うんですが、それでもWOWOWは映像のクオリティがレベチな感じがする。初演は読売演劇大賞を受賞した作品です。今回も帝劇で再再演の予定が中止となり、コンサートでの開催になりました。不幸中の幸いというか、本作の作曲家のボブ・ゴーディオの厳しい権利関係になんとか折り合いをつけて、この度、初の、配信です。ボブがどれだけ厳しいかというと、初演の時に「CDが欲しい」ってアンケートに書いたことをツイートしたら、本国のJB知ってる方たちから鼻で笑われたレベルの厳しさ*7。さすがのボブもコロナ禍には同情してくれた。実は優しんだよね知ってる。推しが演じてますので(笑)

B席の代金はかかっちゃうんですが、画質も音質も映像のクオリティもめちゃくちゃ凄いので、興味を持った方はぜひ。

そして推しの帝劇デビューを一緒にお祝いしてください!!!!!!

 

www.tohostage.com

 

 

配信が劇場を超えることはないと思います。でも、劇場で演じられているだけでは出会えなかった、素晴らしい作品に出会うきっかけにもなるんだと感じました。

興味が増えすぎて、劇場が普通通りの再開をしたら破産してしまうのではないかと怯えていますが(笑)これからも色んな作品と出会うきっかけをもらえたらいいなと思っています。

*1:舞台に行く方が時間も労力も使うのに、配信のスタートボタンを押す方がずっとしんどいのはなんでなんだろう

*2:アガサクリスティ派なので

*3:2015年のひろしくんの舞台

*4:詳しくは前記事を参照ください

*5:今も若い

*6:中屋敷さんのTRUMPアンソロジー、狂気としんどさしか存在しないのでは…楽しみ

*7:ちなみに結局再演でCD出ましたので、ご意見大事

暇な観劇オタクがA3夏組の新人監督になった話

 

完璧じゃなくても最高のものは作れるー

 

コロナ禍で思いもよらないところにすってんころりんしました。

私にまだ、こんなに何かを好きになれるパワーがあったことに自分で驚いたし、こんなに好きになれるものがあって嬉しい。

1人でハマっているため、誰にも吐き出せない想いやネタバレ感想をぶつける壁打ちエントリーです。

 

 

 

ハマったきっかけ

在宅勤務が続く6月。現在進行形でサブスクを契約しまくっているのですが、当時流し見できそうなものはほぼ見終わってしまい*1、なんか適当にアニメでもつけとくかと流したのがエーアニ*2だった。年明けに始まってたものは2話くらいまでは見てたのですが、コロナの影響で途中から制作がストップしており、いつの間にか再開してた分を流して追いつこうかな、という軽い気持ちで。

春組が終わって、なるほどーこんな話なのかーと思っていたら夏組が始まって、そこでアニメは最新話だったと思う。サブスク*3の良いところはその後に勝手に関連動画を流してくれるところですね。最新話まで流し終わったら勝手に「MANKAIステージ A3」いわゆるエーステの春夏が始まっていた。結論、エーステがA3にどハマりする大きなきっかけになりました。

最近毎記事書いてる気がするけど、私は本来集中して長時間何かを見続けるのが苦手なタイプです。エーステは春も夏も90分以内にさくっとまとめて、核になる部分だけ抽出してくれたから見易かったんだと思う。春組も改めて新鮮な気持ちで観た後、まだ展開を知らない夏組が始まった。夏組キャストは昔から知ってるちゃんじんやともるん、GEM CLUBで観て印象に残ってた本田礼生くんもいたから、顔馴染みが多いなあと思って1人1人登場場面を観ていた、ら…斑鳩三角役の本田礼生くんが凄すぎて腰抜かしました。

どう見ても斑鳩三角!!!!

え!?は!?三角くんすごくない!?え、この子好きかもしれない????

クロバットすごくない??いやそれは知ってたけど、お芝居の切り替えも凄くない???え、本田礼生くんってこんなにお芝居できたん???

と、気がついたら三角くんが映る画面を食い入るように観ていて、そして話が終わる頃には皇天馬に共感してぼろっぼろ泣いてました。三角くんに掴まれて、天馬くんに落とされる。

天馬くんの話、私自身も実体験で近いことがあって。こんなに天才でも努力家でもないけど、わたしもあがり症なので、信じられる仲間ができてから、自分の実力を出せるようになったことがある。

天馬くんの抱えているプレッシャーや責任感はどれほどのものだったのだろうと思うけど、チームが少しずつ距離を縮めあって仲間になって、信頼し合って、天馬くんの支えになっていく。そして夏組は皆で、1人では行けない高みに昇っていく。あまりにも美しい物語だった。

元々ちゃんじんのお芝居は好きなので、天馬の変化や弱さを吐露する場面、円陣の場面での演技にぼろっぼろ泣いてました。とりあえず仕事をさっさと終えて、夏組をもう一周した。

天馬くんにキツイことを言われて、傷ついたのを隠すように笑顔をつくる一成とか*4、天馬と喧嘩しながらも天馬の理解者で、1人で台詞をぶつぶつ唱える天馬に台詞を叫ぶ幸くんとか(泣いた)、頼りなかったのに舞台上でどんどん進化してる椋くんとか。そして三角くんが天馬くんにおじいちゃんの三角定規を渡す場面で嗚咽出るくらい泣いた。たった5秒くらいで全部を伝えてくるこの2人の俳優、芝居の化け物すぎるでしょ。

こうして、無事A3に片足を突っ込むことになりました。それからはエーステ秋冬観て、また泣いて、毎週エーアニを視聴する日々。アニメが終わる虚無感に耐えきれなくて、天馬くんの誕生日にやっと本家のゲームA3を始めました。

ソシャゲを始めるのは怖くて(笑)結局1番最後になってしまったんだけど、やり始めたら止まらなくて、1ヶ月でなんとか10章までと全組公演イベストをクリアしました。びっくりするほどの神ゲームだった。ストーリーがどれもこれも面白すぎる。毎話ボロボロ泣いてました。各話のストーリーのテーマもしっかりしてるし全編通した伏線の張り方も見事。ハラハラドキドキする展開も潜ませてる。そして何よりキャラクターの描き方が秀逸。

やっぱり夏組が1番好きだけど、どの組もめちゃくちゃ愛おしくなった。組によってカラーが全然違うけど、それぞれ違う魅力を持っててキラキラしてるー!

個性の強いキャラクターばかりだけど、皆が悩んでいることは私自身も答えを出せていないことだったりして…それぞれのキャラクターの心情に寄り添えることが大きな魅力。

監督の立花いづみちゃんは、組織マネジメントの才能に溢れているので、どんな子も自分の答えを見つけ出すのを温かく見守って、必要な分だけ手を貸している印象。普通こういうゲームのヒロインって皆が自分を投影できるよう平均化されている気がするのですが、いづみちゃんは、カレーにこだわり過ぎ*5だし、元女優で総監督として劇団運営と演出までやってるスーパーウーマンなので、全然自分に置き換えられないです。(笑)

冒頭の「完璧じゃなくても、最高のものは作れる」という言葉は、カントクが天馬くんに言った言葉なんですが、私がお芝居を観るとき観客側としても同じようなものを求めてるなあと。完璧=失敗を恐れる、という状態だと萎縮しがちなので、それなら失敗してもいいから最高なものを目指す心意気を見せてほしい。もちろん、完璧にすることを目指すな、投げ出せ、という意味ではないんですけど。天馬くんの場合は完璧にやることに囚われて大失敗する傾向にあったので、いづみちゃんの言葉で高みを目指せるようになって…本当にカントク、すごい…。

いづみちゃん、私の会社にも人事として来て欲しい。総監督だけど偉そうでも気取ってもないし、イジリも口説きも軽く流せるし、理想の上司ですね!

 

各組お気に入り公演イベスト

本来新人監督であれば、しおりをゲットして少しずつ読まなければならない本編に入っていない第2、3回公演と第5、6回公演のイベスト。8/26まで全話解放中です。アニメから入った新人監督に手厚い福利厚生。好き。しかも2、3回公演と4回公演の春夏はほぼフルボイス*6。イベントストーリーってもっとオマケっぽいものかと思ったら全然違った。めちゃくちゃ面白いし、キャラ深掘されるし、本編にもガンガン関わってくる…。ソシャゲ初心者が1ヶ月で読み終えたので、今からでも全然間に合う。全部めちゃくちゃ面白かったんですが、各組特にお気に入りの公演の感想だけピックアップします。

 

春組第3回公演「ぜんまい仕掛けのココロ」 

春組は特にこの人が好きーって気持ちはなく、皆を等しく愛でている感じです。春組のメンバーは特に個々がキャラクターとして独立した魅力を持っていると思う。初めはチームというより個人個人を見てしまいがちだった組。でも回を重ねるごとに家族感が増していってて、最近は春組のやり取り聞いてるだけで、とてもホッコリする。中でもシトロンがメンバー間の良い緩和材になっている印象です。

イベストでは「ぜんまい仕掛けのココロ」が好き。綴の脚本作りの根幹に迫る話。綴が「自分の作る話は、自分の後悔を自己満足に昇華させているだけなんじゃないか」と悩んだ時の至さんの言葉が特に好きです。

本編に物凄く関わるわけではないですが、水野くん初登場回でもある。水野くんと綴の関係、とても切なくて泣いてしまった。水野くんのファンレター最高に素敵だったので、これから綴TOの道を独走してくれても良いんですが(笑)いつか水野くんの中でけじめがついたら、その時は2人で笑い合ってほしい。

あとシトロンのMANMANグランプリが楽しい。ずるい。各組の漫才も観れてお得感スゴイヨ…。皆に特別賞あげたい。

 

夏組第3回公演「抜錨!スカイ海賊団」

やっぱり三角くんが好きなので三角くん主演のこの公演で…!夏組は皆の絆を確認する話が多くて、いちいち泣いてしまう。優しい子ばかりだから、毎回誰かを思いやって動くみんなに泣いてます。この回は椋くんが三角くんのためにめちゃくちゃ頑張る話。三角くんの弟の円の初登場回でもあるので、本編にも1番関わる話のような気が。三角くんはいわゆる不思議ちゃん△なんだけど、自分が傷つくことされてもあんまり怒らなくて、周りの人が傷つくのを見るのが嫌な子なんだなあと思います。とても優しい子なんだけど、でも悲しい。三角くんがこれから夏組と楽しい思い出をたくさん作ってくれたらいいなあと思う。夏組は美しさと儚さを持った花火みたいなチームですね。夏単の話は後述します。

 

秋組第5回公演「燃えよ饅頭拳!」

秋組のストーリーめちゃくちゃ好きなんですよね…。気がつくと全話号泣している。最初の公演からポートレイトで全員が剥き出しで自分をぶつけ合ったのが大きいと思う。お互いの弱いところもかっこ悪いところも全部見せ合って、受け止めて、信頼関係を結んでいくのが良い。特にルーキーズ秋組の莇の話が最高で、7章読んだ次の日は泣きすぎて目が腫れました。すごく柄の悪いメンバーだけど(笑)何気に1番悩みに共感できるメンバーばかりなので、全員の悩みに心臓をグリグリされています。

イベストでのお気に入りを決めるのが1番悩む組かもしれない…。全部めちゃくちゃ好きなんですが、太一が引目を感じることがなくなった「燃えよ饅頭拳!」が1番かなあ…。太一は全体のメンバーの中でも結構その辺にいる普通の子、って感じ。でもオーディション受けまくったりとか、エキストラでもアンサンブルでもひたすらしがみついて登ってくるので、万里も言ってましたがすごい才能の持ち主だと思う。本人は自己肯定感が低めなので全然気付いていませんが…。

そんな太一が本当の意味でみんなと対等に仲間になれた回なのかなと思います。本編にしっかり絡むわけではないですが、個人的にとても好きな話です。フルボイス化おめ!読み直してきます!

 

冬組第5回公演「剣に死す」

冬組はイベストが他の組より圧倒的に本編に関わってきますね…。イベスト冬組だけでも無期限で解放しておいて欲しい…。密とガイがいて、GOD座に所縁のある丞と紬がいるので仕方ないんですが。

冬組として好きなのは第5章なんですが*7、イベストだと丞主演の第5回公演が好きです。冬組は大人チームなので、夏や秋ほどがっつり剥き出しでぶつかり合って絆を深める…ということはなく、それぞれが距離を保ちながら信頼関係を深めている印象です。最初はそれが味気なく感じていたんですが、最近はその距離感がめちゃくちゃ好き。特に本編6章と第5回公演は冬組の絆が分かりやすい気がします。

実力、人気ともにある丞がMANKAIカンパニーに残る理由って結局「誰とやりたいか」しかないんだろうな。GOD座では誰にも気付かれなかった部分を冬組は紬だけじゃなくて、全員がちゃんと気づいているところに丞も驚いただろうけど、私もびっくりした。冬組の皆にとっても丞にとっても、互いがかけがえのない存在になっていることが分かって私が嬉しかった。

冬組はつかず離れずの関係性にも関わらず自分たちを「運命共同体」と言っていて、言い得て妙だなと思う。自分たちでも気づかない内に、互いを深く理解して受け入れ合っている印象です。

恐らくMANKAIカンパニーが実在したら冬組推しになっていたのではないかと思います。紬くんみたいな繊細なお芝居できる人好きなので…。

 

総括

全部の組がそれぞれの魅力を発揮していて、第7回公演のそれぞれの話を読むのも楽しみです。

夏組と秋組は全体的に若いためか、この仲間たちとの永遠を信じている印象で、逆に大人が多い春組と冬組は今この時を大事にしている印象だったんですが、第3部でこの部分に関しての考え方がぐんと進んだ気がします。今後皆がMANKAIカンパニーを離れることを考えると、今はまだ心が痛くなるので、もう少しみんながこの劇団で成長する話を読みたい。でも誰かが離れるとしても絶対素敵な話になるので、その時が来たらしっかり受け止めようと思います。いや、まだ無理ですけど…。

 

エーステ夏単の話

私が落ちるきっかけになった夏組の単独公演のBDを買いましたー!他の公演については配信で観てるのですが、夏組は円盤持っていたくて!別に公演が観れれば良かったので、バクステにそんなに期待してなかったんだけど…めっちゃくちゃ良かった!!!こんなに内容充実してるなら春夏のDVDも買いたいんですけど、どうなんですかね????誰か教えてほしいな???

内容は第2回公演「ニボシを巡る冒険」と第3回公演「抜錨!スカイ海賊団」の2作品。

「ニボシを巡る冒険」

お芝居<衣装作りだったはずの幸くんからお芝居への気持ちが聞ける素敵なお話でした。クリエイター仲間の一成が準主演で支えてくれるんですが、一成役のともるん、笑顔に色々な感情を含ませるのが上手なので、曲中のダンスが幸くんのことが心配で踊れてなかったり、心の動きの表現がお見事でした。

恐らくゲーム内にはなかったと思うのが、三角くんが突き放す天馬くんに三角チョップをかます場面△。ここ、すごく良かった〜。同じく舞台で追加されたGOD座の晴翔に咲也が仲間と演じる大切さを語る場面も好き。夏組は根底に「1人では行けない高みに皆となら行ける」というテーマを抱えていて、舞台ではより明確に打ち出している印象です。

幸くんの悩みや解決も歌にするとポップになり、重すぎない感じが良かったです。それでも大事なところはグッとくる、宮崎くんのお芝居も素敵。

私はイケメンたちが猫耳でニャーニャー言ってるだけで「最高!好き!ありがとう!」って感じだったんですが、滝口雄三さんから「ニャーニャー言ってるだけで客が喜ぶと思うな!」って怒られてて、反省しました…。うん…猫耳と猫語だけで満足しない高レベルなファン目指さなければ…。

 

「抜錨!スカイ海賊団」

本田礼生くんの三角くんのお芝居に圧倒されまくった公演でした。ゲームのストーリーでも宝探しにワクワクしたけど、舞台で観てもやっぱり素晴らしいお話だった。特にバクステでも礼生くんがこっそり練習してた、おじいちゃんと幼い三角くんとの一人芝居。八角さんも三角も1人なのに2人に見えるのがすごい。本田礼生くんの三角くん、劇場で定点で観たすぎるなあ。

あと冒頭、レニさんが読み上げる長台詞ですが、9幕読んで、「これが…あれか…!!」と謎が解ける思いでした。たしかにこの台詞だけで色々な感情や展開が作れそう。弔う台詞にも旅立ちへの希望を語る台詞のようにも聞こえる。ゲームで触れられなかったセリフの中身をこんなところで聞けて衝撃でした。

弟の円くんが初登場して、知られざる三角くんの過去に迫る本作ですが、おじいちゃん以外に関わる人のいなかった三角くんの孤独や寂しさを考えると余りにもつらい。

準主演は椋くんなので、椋くんが元気のない三角くんのために宝物を譲ってもらおうと斑鳩家に行って頑張るのですが、ここ、舞台では夏組の皆で斑鳩家に行く演出に変わってたのがエモい。ゲームでも皆で行って欲しいなーと思ってたので、皆が椋くんの頑張りを見守ってる構図が観れてとっても嬉しかったです。

椋くんは公演の中でも殺陣がめちゃくちゃスマートで堂々としてて、成長を感じた…。野口くんが本当に成長したのか、全てお芝居なのかは分からないですが…!お芝居でしっかり支えられるように成長したことが、実際に舞台で目で観て分かるのって説得力あるなあと思いました。

 

バクステ

るひまやツキステのバクステ時間に慣れてる勢なので*8、最初は物足りないかな…?と思ったdisc2…めっちゃ楽しかった…。

みんな素の顔は全然夏組のキャラクターとは違うんだけど、でもすっごい夏組!笑 ノリが近いのかなあ…?

とりあえず最年長のちゃんじんが可愛い。ずっと若い子たちにいじられてる。可愛い。椋くん役の野口準くんが、最年少で飄々としてるので逆にとてもバランスよく見える。

千秋楽でみんな泣いてて、野口くんはニコニコしながらみんなを見てるのが、なんとも全員が可愛くて私も泣きました。前頭葉が衰えてる。カーテンコールの裏で円陣組んで泣いてる皆を撮るカメラを回してるのが滝口だったので、また泣けて仕方なかったです。たっきー、A3でもめちゃくちゃ面白い。裏でも雄三さんとして、ってわけじゃないだろうけど、でも他のキャストをずっと見守ってて、ずっとカメラ回してる。

DVDのパッケージを開けた時から、滝口へのメッセージ入りポストカードが入っていて、ちょっと泣きました。カンパニーから愛されすぎだし、相変わらず表裏問わず色んなところで事故起こしてて、たくさん笑わせてもらったし、たくさん泣かせてもらった。こうやって、いなくなっても楽しませてくれる。改めて、魅力的な役者さんだったなと思います。

バクステは、PVのメイキングやお遊び企画まで入ってて充実してた!これはとりあえず配信は見終わってる他の組も観たい。徐々に集めます。

 

A3はゲーム、アニメ、舞台とそれぞれ魅力があるので、複合的に見ることでストーリーに奥行きがでている気がする。第4部も二期も冬単も楽しみです!

 

おまけ

聖地巡礼について

演劇の街、下北沢にたくさん天鵞絨町のモデルになった場所があるみたいなので、観劇ではなく聖地巡礼で行きたいなー!しばらく本多劇場で舞台観ることもなさそうなので…。

色々な方のブログを読んで参考にしています。

 

MANKAI劇場の外観は完全にスズナリなんですが、スズナリの中身は前方はゴザ席、後ろパイプ椅子の消防法スレスレ劇場なので、MANKAI劇場とはかなりかけ離れていると思います。エーアニの取材協力にスズナリと劇団ひまわりがいるので、外装:スズナリ、内装:シアター代官山なのかなと思っている。

www.himawari.net

 

 

 

言及記事

k1mg.hatenablog.com

 

シアター代官山は、劇団ひまわりの団員がよく公演で使ってるので、推しの劇団であるBSP*9の公演でたまに行きます。今度のファンイベもシアター代官山の予定だったので、聖地巡礼するつもりだったのが、オンライン一本化してしまって悲しい…しょうがないけど…。

次に行くタイミングで聖地巡礼しよーと思います。

A3ファンの方もよければ遊びに来てください!(宣伝で締める)

*1:良い子は仕事中テレビをつけてはいけません

*2:A3アニメ

*3:U-NEXT

*4:私は赤澤燈のこういう芝居によく泣かされてる気がする

*5:私もカレー大好き。365日食べれる。共通点はそこだけ

*6:書いてる間に秋もフルボイスになったー!

*7:春組の話ですが、冬組の絆を感じてじーんとしました

*8:基本20時間越え

*9:わたしの推しはここの卒業生と現看板役者…

藤岡正明さんのボイトレは一見の価値があった話

こんばんは。歌が下手なままボイトレを永遠に受け続けているアラサーが、歌手の藤岡正明さんが舞台芸術を未来に繋ぐ基金の企画の1つとしてupされた「未来に繋ぐレッスン」という動画を見た学びを書くエントリーです。

元々藤岡さんの歌が大好きで、藤岡さんの舞台やライブ、イベントにはここ5年くらいちょこちょこ顔を出しています。藤岡さんの歌をミュージカルで最初に聴いた時、空間全てを支配するような声の圧に背筋がビリビリしたことを覚えています。世の中にはやっばい歌手がいるんだなあと思った。

そんな藤岡さんがレッスンをやってくださるということで昨年9月に直接レッスンを受けに行きました。

といっても、集団レッスンで初心者の方でもOKってパターンを選択!かなり気は楽でした。

私はずっとクラシック発声しかやってきてなかったし、しかもそんなに上手くもないし、ポップスは3年くらい前からようやく始めたけどめちゃくちゃ下手だし、etc…というレッスン歴だけ異常に長いけど、上達が遅い卑屈でネガティブなタイプ。

ただ本当にレッスンだけは色んな先生を転々としてた*1のでこれだけは思ってた。

藤岡さん、あんまり教えるの上手くないんじゃないだろうか…笑

歌のうまさ≠教えるうまさ。有名な歌手についたところで、言われるのは「息を深く吸って」「息をたくさん流して」「遠くに声を飛ばして」「お腹で支えて」「喉開けて」「喉上げないで」ばかりなことも結構多い。今すぐ実践できることあります?息吸ってくらいじゃない???*2

これでポイントを掴める人も多いのかもしれないけど、私にはピンとこない表現が多くて、いくら教えてもらってもよくワカラナイ…。これ、ボイトレ経験者あるあるじゃないですか?

例えばをお話ししましょう。高校生の時、合唱部に所属していた時期があり、重心を保つために片足立ちで歌わされてたんですね。私片足立ちがめちゃくちゃ苦手で、ふらっふらしててまともに声が出せなかった。そんな時、先生や先輩から決まって言われたのは、「頭から一本の糸に吊られているような感覚でいれば立てる」(これもめちゃくちゃよく使われる表現)というもの。正しいのかもしれないけど、私は結局習得できなかった。片足立ちが出来る様になったのは大学の時。ジャズダンス入門で「片足立ちは足を意識しないで!丹田*3を引き上げて」と言われた時にピンときて、一瞬でできるようになりました。これかーって感動した。やっと何が目的で片足立ちして歌わされたのか理解できた。

まあ私が勘が悪いのと自分の身体のことに無頓着すぎるのと運動神経が悪いのと色々原因はあるんですが、その時いろいろなアプローチに触れることは大事だなって思ったんですね。歌を教えるにしても色々あると思うんです。主流のイメージトレーニング(?)から、音声学を用いた方法から、とりあえず実践から、フィジカルな角度のトレーニングまで。私はフィジカルな部分を教えてもらいつつの組み合わせが1番分かりやすいタイプだと思います。それは人それぞれだと思いますが、長年レッスンを受けた結果思うのは、色んな角度のアプローチを聞いて、やってみて、自分がその時の状態に合うエッセンスを拾っていくことが大事なんじゃないかということ。基礎はすぐに身につかないので1人の先生にずっと教えてもらうのも大事。でも思うようないかないなら、他の先生に移ったりアドバイスをもらうことも大事だと思います。

ただ、ボイトレって…イメトレがあまりにも主流でバリエーション持って教えてくれる先生ってなかなかいないんですよね笑

先程上述したフレーズは使わない人の方が少ないと思ってます。先生は私ではないので、感想は言えるけど改善方法は先生が分かった感覚や言い回しでしか伝えられない。

前置きがあまりにも長くなりましたが…

つまり、勘が良くて持ち声が良いタイプの天才ボーカリストって、歌えない人の感覚分からないんじゃない!?テンプレな教え方しか知らないんじゃない!?*4ASAYAN最年少ボーカリストだったじゃーん!という先入観でレッスンに挑んだわけです。大好きな歌手から歌教えてもらえるので、どんなに実にならなくても、もう教えてもらえるだけで嬉しいからルンルンで向かってた。超失礼ですね。

 

しかしながら、藤岡先生のレッスンはそんな私の印象を覆すような面白いアプローチに満ちたレッスンだったのです。

息のロングブレス大会から始まり、マッチの火を消せるか対決(?)をおこなったり、音階をひたすら徹底的にやったり。ハモリ方、ビブラートのかけ方など自身のメソッドが確立していた。

天才なんだけど、でも絶対努力の人だ。感覚で繊細に歌える人だと思ってたけど、めちゃくちゃ計算して歌ってることも分かりました。

もちろん基礎として受けたことのあるアプローチもあったけど、面白い教え方が多くて本当に楽しかったし、藤岡さんの音楽への誠実な向き合い方に襟を正す気持ちで聞いていました。

後述の動画に出てこない部分で特に面白かったのは、高音に移行する時、前に出すって感覚。たしかに、ファルセット域の高音を上に上げるのではなく、前に出すイメージを持ったらチカラをかけずに強くなる気がした。喉が上がりにくいのかも。でもこれは藤岡さんに見てもらいながらじゃないと危険な気がします笑

 

今回のレッスン動画は昨年9月のレッスンでのお話がぎっしり凝縮された内容です。無料でなんてありがたすぎる。ぜひどうぞ。

以下で飛べるようにしました。

 

youtu.be

 

第1回は藤岡さんの音楽へのポリシーとそれに近づける方法、「幼稚園児歌唱法」について。

これも面白いなーと思いました。ビブラートは、クラシック出身者はもれなくかかるのですが、取るようにコントロールするの大変なんですよね。幼稚園児のように歌うと自然とノンビブになるし、音程のブレもわかるし、チェンジが苦手なのもがっつりバレるし(笑)良い方法だなーと思いました。カエルの歌、藤岡先生と一緒に歌ったら自分が下手すぎて笑いながら泣きました。飼い猫が逃げたレベル。カエルの歌を幼稚園児のように歌っても良い声の藤岡さんはやはり天才。

 

youtu.be

 

第2回はフェイクができるようになる!?音階トレーニングについてでした。

クラシック発声だと細かく動けない、めちゃくちゃわかる。いや、私クラシックでアジリダ(細かく動くこと)得意なタイプですけど、それはフェイクではない。つーかベルカントでフェイクはできない。声抜けないので。

3回ともそうなんですが、藤岡さん音程をめちゃくちゃ大事にする。当たり前だけど当たり前に出来てないミュージカル業界に警鐘を鳴らしてくださりありがとうございます!

\正しい音程はプロとして最低限のマナー/

声に出して読みたい日本語ですね。

後半に鬼のスケールが入ってます。

伴奏:藤岡正明で発声練習ってやばくない??ありがたや。自主練やってみよー!

 

 

youtu.be

 

第3回は実際に公開レッスンを受けてみようの回!

すごいー!受講した皆さんのトライに拍手をおくりたい!めちゃくちゃ良い声の方ばかりでしたねー。ポテンシャルの塊。

冒頭のブレスコントロールが歌う前のアップにとっても良さそうなのでこれからやろうと思いました。9月以降も地味にブレス記録伸びてきてるので、初めから1分超えたいなー。あと、本当に細かな部分ですが、脇の下意識で息を吸うの、めちゃくちゃ分かりやすいので取り入れた。こういう一つ一つの積み重ねなんだなあと思ってます。

個人レッスンでは、ライトチェストのお悩みとか言葉の大切さとか音程の取り方とかビブラートのかけ方とか、個人の声に合わせたアドバイスがなされてます。この1回で全て吸収できなくても、これからどんどん上手になるんだろうなー。皆さん素敵でした。

 

以上、藤岡さんのレッスン動画とそのご紹介(所感?)でした。

本当に面白く、あんまり聞かないアプローチが多くてモチベが上がった!またやってほしいな!コロナが落ち着いたら実際にスタジオでまた受けたいです。それまでに、少しでも上達しますように…。

皆さんもこの動画で観客の歌唱力底上げしていきましょ!笑

最後に。私は教えるプロではないので、藤岡さんの教え方や指導方法について、および他の先生方の教え方についてどうこう指摘できる立場ではありません。あくまで1受講生の個人的な所感ですので悪しからず(はあと)

みらい基金さんにもこんなにお世話になったのでささやかながら支援できればと思ってます。給付金はよ!本当は業界全体が一致団結して1つのプロジェクトをやって欲しかったですけどね…見えない派閥を感じてしまってモニョモニョしている…現実はキビシイな

 

*1:クラシック6人、ポップス5人くらいかなあ…

*2:遠くに声飛ばないからレッスンに来てるわけだし、喉は上げてるんじゃなくて勝手に上がってるので、下げる方法が知りたい…というのは普通の感覚じゃないのかな?

*3:下っ腹と思ってください

*4:だって最初から歌えるから

自粛中、自宅で観たい作品たち

コロナ禍の中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私はあつ森*1を始め、ツイステ*2を始め、オタクのテンプレのような生活を送っています。

仕事もひたすらオンラインなので家で猫とだらだら仕事する日々。WEB会議と配信の仕組みに無駄にめちゃくちゃ詳しくなりました。

最近お友達とオンライン飲みしながら、オススメの映画や作品を薦めあってまして、とりあえずブログにも残してみたら誰か観てくれるかなと思ったので書いてみたくなった次第。

といっても、私自身はテレビでドラマとか舞台とか映画を観るのが苦手。携帯をいじれる状況で長時間集中できない…。私のエンタメは劇場や映画館に主軸を置いていることを改めて実感しているので早く戻りたいです*3。祈りにも似た気持ちで待っている。

 

 

 

 

演劇作品

最近はたくさん配信されてるので、その中から選んでいます。期間限定がほとんどなので、時期が過ぎたら記事自体消すかもしれない。

ママと僕たち(ネルケプランニング)

ひたすら楽しいので、私は先月狂ったように観ていた。推しが1人もいないのにこんなに繰り返し観ている作品は無いと思う。

dTVの2.5次元まつりで観れます。

anime.dmkt-sp.jp

原作はないので、いわゆる2.5次元作品ではないです。が、ネルケなのでここに分類されている。刀剣乱舞とかエーステとか薄ミュとかのついでに観てほしい。

お話はよちよち歩きの赤ちゃんが、ママのピンチを救うため大人になって頑張るコメディ。赤ちゃんは若手俳優がそのままやってます。あんよがじょうず!とち狂っているけど引かないで!!

シリアスな作品やこの現実に疲れたときに観てほしい。ただ笑えるしくだらない中に、家族とのつながりを感じたり、誰かのために夢中でがんばる子どもたちの姿になんだか最後はほっこりするので、実はめちゃくちゃ名作だと思っています。

3作品ありますが!わたしは!そのいちの!矢田ちゃんの!リクが!大好きだーーー!

可愛くてかっこいいよーーー!キュンキュンします…。1歳児だけど…。リクを産みたい夢女子(?)が多数生まれてほしい。最初の廣瀬大にゃんはどんな感じだったんだろ…。

平野良くん(そのいち)とか内藤大希くん(そのさん)とか井澤勇貴くん(そのさん)とか、その他イケメンだけど壊れてる俳優たちが大集合して大暴れしているので、なんか沈んだ時はこの作品を観てゲラゲラ笑っている*4

個人的にはる・ひまわり好きと親和性高いんじゃないかなあと思っています。さと兄もいるし!(そのさん)

 

露出狂(柿喰う客)

劇団・柿喰う客が2016年度オールフィメール版をYouTubeで無料配信しています。

(5月31日まで)

youtu.be

個人プレーだけが上手い高校サッカー部員たちが、チームワークを強化するために選んだのは「ら*こう」だった!?

とかいうとんでもない話です。引かないで。

これまた、頭空っぽで観れるので大好き。90分間に人間関係の縮図が詰まりまくってる。

早口でまくしたてるので、序盤ついていけないかもしれませんが、内容はただのサッカー部の話なので問題ないです。登場人物のキャラが濃すぎて14名いるのに大体覚えられる。

私はいわゆる文化系で生きてきた人間なので、運動部のチームワークってすごいなーって思ってたんです。仲間割れとか面倒じゃん、それなら1人でやるわってタイプだったので文化系の中でも協調性はない方だったんですが、文化系ってそれでもなんとかなるんですよ、不思議なことに。運動部はそうはいかなさそうなので、本来の目的以外に神経削られて大変じゃないの?みんなキツくないの?すごいなあって*5

だからスポーツ系のアニメも2.5も別世界の人たちだと思って観てます。露出狂はそこを剥き出しにしてがっつり描いてくれるので、めちゃくちゃ新鮮だった。あるある!こういうこと!の連発なので、頭でっかちな私にはめちゃくちゃ分かりやすかったです。中屋敷さんも頭でっかちなのかなって勝手に思っている。

個人的にはやっぱり比留の物語だと思っているので、ラストで切なくなりつつも、どこか背筋が凍る気味悪さもあって。柿喰う客の入り口にはぴったりの物語だと思います。オールメール版も観たい。

推しの配役考えながら観ると楽しいよ!

 

零式(BSP)

2014年にブルーシャトルプロデュースで公演。

期間限定で観劇三昧で無料で観ることができます。

v2.kan-geki.com

わたし実はこの劇団とはあまり相性が良くなくて(ぶっちゃけ)。多分私自身が耳からの情報が多い作品に向いてないのと、単純に頭がそんなによくないからだと思うんだけど。観ててもぼーっとしてると置いてかれて、結局なんの話だったか分かんないまま、ダンスとかアクロバットの団体芸凄かったなーって5歳児みたいな語彙力の感想に終始してしまいがち。そんな私でも、「分かりやすい!」「泣ける!!」と、のめり込めたのがこの作品です。戦争ものアレルギーなので、DVDで観るのも渋々だったんだけど、観てよかった。零式に乗るパイロット見習いたちが、日々変わりゆく戦況のなかで、仲間と争ったり、逃げ出してみたり、キャバレーにいってみたりと、少しずつ友情を深めていく。戦争は全ての日常の上に成り立っていたことを改めて考えさせられる。

兵士たちも家族がいて、友達がいて、恋をしている。それは敵側でも。

「運命を書き換えろ!」

というメッセージがダイレクトに刺さる。グロい描写は少ないので、そういった意味でも見やすい。

若手俳優たちが本当に若いので、お芝居も完璧だとは言い難いけれど、全力でぶつかる姿も等身大のパイロットとリンクしていてハマっていると思います。BSP入門に1番お勧めできる作品。

 

映画

我が家のサブスクはアマプラのみなので、主にAmazon primeで観られるものを。

バーフバリ2 王の凱旋

今ならAmazon primeで100円で観れます。

www.amazon.co.jp

「いきなり2から入るのはな…」って方は1から入っても面白いんですが、個人的には2で掴まれてから1を観ることを推奨。

1のあらすじは2の最初に説明してくれますし。わたしは全く頭に入ってなかったんですが、そんなに難しくないので観てる間に理解できます*6。映像のスケールの大きさに笑いながら観てほしい。初めてのインド映画で、最初は人の顔を区別できなかったんですが、観終わる頃にはバーフバリ(父)にメロメロでした…。かっこいい…。難しいことは置いといて、ただただかっこいいアクションと爽快なストーリーに身を任せてください。そしてマヒシュマティ王国民になろう…!

 

 ディセンダント

日本のディズニーはツイステだけど、アメリカだとディセンダントだよってお話です。

youtu.be

アマプラでも300円くらいで観れるけど、ディズニーチャンネルとかD Lifeとかでしょっちゅう再放送してる。

私のドンピシャ世代はハイスクール・ミュージカルなんだけど、ディズニーの次世代ヒロインはダヴ・キャメロンなんだとこの作品で知りました*7。可愛くて歌もうまくて悪いカンジがよく似合ってる。

ヴィランズの子どもたちはヴィランズなのか?それとも良い子?私は私じゃないの!?というメッセージが分かりやすくて好き。あとヴィランズと王子の恋は普通にキュンキュンします。さすがHSMの血を受け継いでる(?)

マレフィセントが私のグリンダ*8、クリスティン・チェノウェスなので可愛くて仕方ないです。ある意味ミスキャストなのではと思うくらい笑

手下とかツイステ好きな人は結構好きなのでは??と思ってます。そもそもディズニー崇拝してる人はイメージ崩れるので、逆に解釈違い起こしそう…。その辺どうなのかな…。あくまでティーン向けなので難しいことは言いっこなしで!楽しいヨ!

 

 

全体的に疲れにくく、元気が出る作品を選んでみました。あくまで私の主観ですが。

こう並べると少ない…。あとはアニメでコナンとかはめふらとかフルバを観てるくらいだもんなあ…。インスタライブすら集中して観れない私でも楽しい作品、募集してます*9

現場ないので、こういう記事を気ままに上げることになるのかな….。今は元気がないので、頭空っぽでも楽しめるものを中心に摂取していますが、早くどんなエンタメでも心から楽しめる日々が戻ってきますように。

 

 

*1:推しが狂気的な進め方をしてるのをドン引きしてたのですが、実際島クリエイターになったら全てをまっさらにしたくなって、初めて共感できました

*2:レオラギは正義

*3:俳優さんって家でもたくさん映画とか観ててすごいなあって思う。さすがの集中力…

*4:ちなみに顔面で選ぶならそのにです。個人的見解

*5:でも気の合う仲間だとイニシアチブ取っちゃう。仕切りたがる厄介な人間だと思う。主に先輩と仲悪いタイプです。

*6:1と2合わせてライオンキングって感じ

*7:私はマイリー・サイラスとかヴァネッサ・ハジェンズの全盛期にティーンエイジャーだったので

*8:ミュージカル「ウィキッド」の初演グリンダという意味

*9:そう言ってお友達から勧められたのはすみっコぐらし。笑意外と面白かったです