sognamo insieme

君を夏の日に例えようか

観劇オタクの都内劇場比較vol.1(日比谷〜六本木〜渋谷近辺)

しばらく推しが舞台がないので、はてなブロガーが書いている記事を我も書いてみむとするなり。

というわけで超個人的な好みになりますが、都内の劇場についてつらつらと書いていこうと思います!が、めちゃくちゃ長くなったので分けます!本記事では、日比谷から外回りに六本木渋谷辺りまでざっくり行ったことのある*1劇場について所感を書きたいと思います。

元々他のブロガーさんの記事をとても楽しく読んでいて、同じ劇場のことを書いているはずなのに、重きを置くところとか、席とか、観た作品の印象とか、更には想い出でかなり評価が分かれるのが面白いなあと思っています。

私が重視しているのは主に以下の5点です。

 

①視界の広さ

とにもかくにも舞台が見えることが一番だと思っています。

②お手洗いの個数

数が多い、並ばないことが大事

③係員の対応

4年間レセとしてバイトしてたので無駄に厳しく見てしまう…。金銭授受がないのになぜ給料をもらえるのか、考えて仕事しないといけない職業だと思います。

④座席間の広さ

早く来たのに立たされたり、ギリギリで急いでいるのに幅跳びさせられる劇場って謎にストレスですよね

 ⑤周辺で時間を潰せるスポット

手紙書いたり待ち合わせしたり、とにかくオタクは基本的に忙しい生き物なので、空き時間に入れる店があるとありがたいです。電源があって空いててほしい。

椅子の硬さとかアクセスは(そんなに)気にしないタイプだと思います。それを踏まえてどうぞ!

 

 

 

 

帝国劇場

みんな大好き帝国劇場。わたしもいつか推しに立ってほしい劇場です。

しかし劇場として好きかと聞かれるとまあ、普通…

雰囲気は100点なんですが、1階席前方のセンターブロックがそれはもう被る。ステージが広いので全部見えないなんてことはないんですが、D列でも誰かしらは被って見えないのでセンターなら通路側か、サイドブロックが好きです。傾斜が緩いのかな…。来週のエリザで改装された帝劇に初めて行くので、どうなったか楽しみにしています*2。あ、2階席は見やすくて好きです。めちゃくちゃ遠いけど。サイドバルコニーは比較的近くて幽霊も好きみたい*3。まあ基本的には情弱貧民なのでB補助席にいるんですが。

 

シアタークリエ

大好き!!最高の劇場!!!日比谷界隈の劇場では恐らく最もよく行っています。舞台はどの席でも観やすいし、見切れない。そしてなにより係員さんのホスピタリティが神がかっています。クリエのレセの質の高さは同業者の中でも結構有名だったり*4。公演毎のコラボドリンクも楽しみだし、毎回クリエちゃんの看板や入口が作品の仕様になっているのも楽しみです。トイレは並ぶけど許容範囲内かな。どちらかというと携帯ががっつり圏外なことがつらい。ホール内だけ妨害電波にすることできないのかなー。日比谷なので時間潰しにも困らないけど結構どこも混んでます。なんだかんだドトールかレクサスカフェが定番。お友達とだとジョナかMUJIカフェで夜は八起ばっかり行ってます。楽しかった思い出も込みで一番好きな劇場かもしれません。

 

日生劇場

地味に観劇オタクになる前からちょこちょこ行っている劇場。なんか雰囲気が暗いんですが、基本的にはどの席でも観やすくて好きです。ロビーに座る場所が多いのも嬉しい。ここも2階バルコニーはかなり近く見える気がします。1階は比較的後ろに座っても表情が見えます。暗いこと以外は結構好きな劇場です。

 

東京宝塚劇場

ここも大好きです!どこに座っても(といっても1階後方か前方か2階席前方しか座ったことないですが)観やすいし、見てもらえる(?)

トイレの回転も早いし、コラボスイーツも楽しいし、そもそも宝塚の夢のようなキラキラした世界にいれることが最高です。物販もスイーツも意外とリーズナブルで財布の紐がゆるっゆるになるのが唯一の難点(?)

 

オルタナティブシアター

有楽町に最近できた劇場で、最初はインバウンド向けの作品をロングランしてましたが、最近は色々やってるみたいです。インバウンド専用劇場ってないので、面白い試みだと思ったんだけどなあ…採算取れないんですかね。よく若者向けの店にあるインスタフレームがあって、若干のパリピ感。劇場としては可もなく不可もなくといったところです。観やすいとは思いますが、端はちょっと見切れたかも。入口がエレベーターのみなんですが、ビルの真横から入るので毎回迷いそうになります。駅近ではあるので、自信ない方は余裕を持って到着がオススメ。

 

ヒューリックホール東京

オルタナティブシアターより後にできた、こちらもまだ新しい劇場。後ろにめちゃくちゃ長くて、900名だけど後方はかなり遠く感じます。でも席自体は段差がしっかりあって全体的に観やすい印象。ここの難点はトイレの少なさ。ほんっとにここの収容人数知ってる!?ってレベルなのでルミネでさっさと済ませて入ることをオススメします。あと係員の人がこわい*5。劇場フロアで待ち合わせしてると怒られるし、入口の写真撮ってても急かされます。共有部なんだよね…分かってるけどチケットないと劇場入れないから…。ルミネの1階や地下で待ち合わせを試みたんですが、会えた試しがないのでオススメの待ち合わせ場所があったら教えてほしいレベル。

 

東京国際フォーラム ホールC

広い。観やすいんですが、1階も後方だと本当に遠いし、2階席後方で観た時はS席の値段に泣きたくなります。めちゃくちゃエスカレーターで上に上がらないといけないから余計悲しいのかも。でも音は良い。トイレの構造は謎。2階以上はエレベーター奥のトイレにサッと並ぶとすんなり入れたりします。フォーラムの地下のプロントはお手紙書ける空いてる電源カフェなので基本的に早く着いたらそこにいます。

 

よみうり大手町ホール

もともとの音響がコンサート仕様だからだと思うんですが、めちゃくちゃ響きます。静かな作品を観ることが多い印象。観やすいし、雰囲気含めて結構好きなんですが、とにかく周りが土日休みで時間を潰せないのが困ったところです。早めに着いたらファミマのイートインか地下鉄のローソンで飲み物買って、その辺で飲んでる…。これが東京砂漠…。夜は東京か神田まで歩いて飲みに行ってます。

 

天王洲銀河劇場

天王洲アイル駅なんてこの劇場に行くこと以外で使ったことないんですが、あまりにもよく行くので乗りこなせるようになりました。このアクセスの悪さを利用して羽田に11:20に着く便で帰京し、12:00の公演に間に合ったことがあります。建物が洋風で綺麗で好きです。冬はクリスマスツリーが綺麗。都内の外れですが、建物内にセブンもあってドラッグストアもあって食事処もあるので、意外と困らないです。夜はチェーンの居酒屋一軒くらいしかないのでいつもそこですが。電源カフェは道路挟んで向かいにあるサンマルクがオススメです。

会場、1階はめちゃくちゃ見易いです。円になってるので端は見切れます。問題は3階1列目。視界に手すりが横切るので、完全に舞台の上半分か下半分が見えません。構造上少しでも前のめりになると後ろに迷惑がかかるため、2列目以降がオススメです。バルコニーは物凄く近い。2階3階のトイレは玄人向けなので、すぐに行けば大体並ばずに入れます。係員さんの顔を覚えるくらいよく行っているので、好きとか嫌いを超えてとにかく思い入れがある劇場です。バーコーナー復活してほしい。

 

IHIステージアラウンド東京

通称ステアラ。取り壊されると言われながらなんだかんだ残っている劇場。立地が遠すぎるのと周りに何もなくて見晴らしが良いので、逆にフェスみたいな気分になれる。キッチンカーも割高だけど外で食べるのが気持ちよくてつい食べちゃう。でも座席は最悪です。帝劇と同じで傾斜がゆるいのかな?センターブロック中央あたりは舞台まるっと半分見えなかったりします。その割に結構男性比率の高い演目が多い印象なので、本当に快適に観れるかは運。以前目の前にアフロの男性が来た時は絶望しました。多少見切れてもいいから前方か最後列付近以外はサイドブロックが良いです。金額が高い割に席ガチャが激しいので大好きというわけではないですが、それでもそれを上回る座席回転の楽しさ。転換の楽しさとプロジェクションマッピングの見応えは唯一無二の存在だと思います。

 

四季劇場

改修中の春と秋。早く出来上がってほしいです。主に立ち見にいますが、めちゃくちゃ見易い。舞台の奥は見切れますが、3階なのに目の前にステージが広がっています。もたれかける手すりもふわふわだし、快適な立ち見ライフ。横幅が狭いので分散しないからか箱が小さく感じるし、後方にも感動がダイレクトに伝わる感じ。1階はもちろんどの席も見やすいし、オススメです。隣の自由劇場はとにかく建物が素敵。建物としては一番好きかもしれない。元々デパートの1階とか7階にある劇場より、劇場しかない建物が好きなんです。東京の地価では難しいんだとは思いますが。世界観も素敵で、恐らく採算度外視で子どもたちの夢を詰め込んだような劇場。惜しいのはこの辺りなんにもお店がないこと。駅の周りで時間を潰しています。

 

品川ステラボール

悪評高きステラボール。確かにこんなに横に広い劇場見たことないです。絶対人間の視界では全部入らないし、最前でも端っこは遥か遠くに見えます。座席はオールフラットですが、前の人が被って見えないのはスタンディングの時くらいだった印象です。座ってる間の視界はまあ許容範囲内だったかなと思うので、最近評判悪くてびっくりしてます。ツキステ。は舞台を高く組んでくれてたのかなあ…。ここの良いところはトイレ!全ての劇場が見習ってほしい…!手洗い場とパウダールームと待機列が全部独立して入り乱れないのがストレスフリーです。回転も速いし。トイレがストレスじゃないだけでこんなにも評価が上がる自分にもびっくりです。悪いところは舞台の幅と、あとめちゃくちゃ寒い。大体の席で冷房が直撃してます。でもトイレ近くなっても回転早いからオッケー!

 

代官山シアター

www.himawari.net

劇団ひまわりが所有する専用劇場。BSPにちょっと足を踏み入れると庭のように行くことになります。100人しか入らないのでめちゃくちゃ小さい。傾斜は緩いですが、見えないなら多分スタッフの方に言えばどうにかしてくれます。人が温かいので。今まで観た中では特に見難かったことはない。C列の上手がお気に入りです。最前はもはやVR体験。隣が事務所なので普通に差し入れが置いてあったり、地下で子役オーディションしてたり、芸能界と隣接している劇場だなと思います。その割にめちゃくちゃアットホームなのがさすが劇団ひまわり。夏は空き時間にバルコニーのベンチで17アイスを食べるのが好き。そんな劇場です。

 

EX theater ROPPONGI

出来たばかりの頃はよく行ってましたが、最近はあまり行く機会がないです。入口がすごい写真映えする。最初の頃だったからか、10分前に到着しても開演時間までに中に入れないことがありました。開演時間過ぎてるのにまだ並んでるっていう状況の焦りがすごい。そしてたまにそのまま始まったりする。最近はそんな話聞かないので改善されたのかな。そんなたどたどしいスタッフさん達でしたが、それ故にか楽公演後に手紙渡したら楽屋に推しがまだいるか確認して、走って推しまで直接届けに行ってくれたりしました。その節はご迷惑をおかけしました。感動しました。劇場自体は見やすいです。広い。2階もあるけど、2階まで埋まるような公演に行ってないです。

 

六本木トリコロールシアター

最近(2018年に)できたばっかりらしい。結構入ってみると古い感じがするんだけど、なんでだろう?1階が喫茶店*6でその横の階段を上がるとすぐ劇場です。トイレは喫茶店の横にあるのでもぎりを通過したら上がらずにそのまま階段横を突っ切るとある。全体的になんだかピアノの先生の家みたいな雰囲気です(伝われ)。座席は最前後ろのセンターだとなんにもみえないらしい。前方サイドは見切れるものの、なんとか見えました。後方はサイドブロックだと半分くらい見切れます。センターの5列目くらいからは段差があるのでめちゃくちゃ見易いです。

 

六本木ブルーシアター(閉館)

夏は蝉の声を聞きながら激坂を登り、冬は雨にも雪にも負けて凍えながら入場を待った、六本木とは思えない体験をした劇場。スタッフから不条理に怒られたり、座席間が狭過ぎて荷物を踏まないために幅跳びしなければならなかったりと酷いことたくさんありましたが、今となっては良い思い出です。ツイッターの中の人とバーコーナーのウィットに富んだ案内パネルが好きでした。

 

赤坂ACTシアター

赤坂駅の目の前。最初は赤坂BLITZといつも混乱してましたが駅の出口さえ間違えなければ目の前にある劇場がACTです。ロビーはガラス張りで綺麗なんだけど、狭くて居場所がない。あと、トイレの列が絶望的に長い。1幕終わりで暗転と共に走り出すお客さんも多く、余韻なんてあったもんじゃありません。結構すぐに並んでも1ベルに間に合わなかったりするから、隣の駅ビルの方がまだましかなと。ちょっと時間を気にしないと怖いので、私は休憩直後に腹を決めて向かいます。商業ビルなので数読めないし。座席は比較的どこも見易いけど、立ち見は2列目になったら地獄。前に背の高い人が来たら終わります。段差ください。2階もせり出し舞台だと手すりと被るので、ACTで舞台作る人は変形などせずに大人しく標準で舞台作って欲しいです。周りにはたくさん時間潰す場所があるので、そこはめちゃくちゃ快適。赤坂駅改札出てすぐのカフェかサイゼかタリーズが居場所です。電源カフェはタリーズかマックくらいなのが難点。

 

赤坂REDシアター

赤坂見附からすぐの赤坂の小劇場。地下なのでもちろん電波は死にます。待ち合わせは中では不可能なので外で。トイレ数少ないんですが、そもそもキャパも少ないのでそんなに困ったことはないです。でも確実に駅で行った方が賢い。中に入ったら居場所は自分の席にしかないので、ギリギリに入ることが多いかな。高さがあるので席は見易いけど前方はフラット。通路後ろの方が見易いかなと思います。ルノアールにたまにいますが、予算オーバーなのでもっと安価の電源カフェ募集してます。

 

日本青年館

改装前からよく行ってる思い入れ深い劇場。しかし、建物も場所も変わってしまったので、気持ちはリセットされました。座席はめちゃくちゃ観やすいし、座り心地も良いし快適なんですが、2階にまだ行ったことがないので、評判の悪さにびくびくしてます。結論としては、前の方が好きでした。ここの欠点は係員の人たちが全員新人か?ってくらいずっと叫んでて全然落ち着かないこと。10分前くらいから早く座席に着くよう促してくるんですけど、そもそもトイレの数が絶対的に少ないよね?そしてトイレの構造が最悪で、並んでるだけだと空いてるのかどうか確認できない仕様。ロビーには係員の声しか聞こえないくらい大勢配置しているのに、トイレには係員がいなくてお客さん同士で教えあってるんですよ。人員配置おかしすぎでしょ!当たりが強いスタッフの方が多くて行くのがストレスです…。そろそろ改善されるといいなあ…。ご飯は駅まで歩くしかないので外苑前まで行ってます。国立競技場の方にもあるとは思いますが、外苑前勤務だった時の馴染みがあるので。

 

東急シアターオーブ

渋谷ヒカリエの最上階にあり、渋谷駅直通で行ける劇場。11階エレベーター降りたところにあるローソンはいつも混んでるけど、つい寄っちゃう。劇場としてはめちゃくちゃ大きな箱なので、2階の通路より後ろだと舞台上の人の顔を認識することは出来ない。1階は意外にも13〜15列くらいがめちゃくちゃ見やすいです。前方7列がフラットなだけある。舞台が高さがあるので、前方でも首が疲れるくらいで被ることはないんじゃないかな。ちなみに1階後方も演者は豆サイズ。真面目なものも観たけど、どちらかというと盛り上がるものの方が向いてる劇場だと思う。2階3階に上がる構造が難しい。たまにセレブな気分を味わうために2階のバーでコラボドリンク飲んだりする。ここまででお分りだと思いますがコラボドリンク好きなんです。

 

シアターコクーン

東急Bunkamuraの1階。東急デパートから直通のため、ここもなんとなく高級感が漂っています。ミュージカルは狭くて聴きやすくて良い。ストプレはなんとなく難しい作品が多い印象。ここは立ち見があるんですが、殆ど見えないと思ってもらって大丈夫です。大体半分ちょっと見えないかな。そもそもコクーンシート*7が見えないのに、その後ろの立ち見が見えるわけないんだ…。一度も推しを見れずに終わった公演もありました。あと、妨害電波の入れ方が雑で入口まで行っても電波が入らないから、電波を探してロビーをみんながうろうろする様子は時代錯誤感ありましたが、最近行ったらちゃんとホール内だけになってました。成長してた。渋谷なのでご飯は選び放題です。大体近くの鳥貴族にいます。

 

CBGKシブゲキ!

ユニクロの上にあるマウントレーニアホールのお隣の劇場。ここも観やすい。椅子がふわふわで、このライトなネーミングの割にセミナー会場ぽい感じがする。トイレめっちゃ少ないのでいつもユニクロで行ってます。マウントレーニアの邪魔になるのでエレベーターホールでたむろすると注意されることが多く、中のロビーで待つところもないので、来てすぐ帰るのが鉄板になってる。下の階に手数料カフェでお馴染みイープラスのリビングルームカフェがあるけど高いからあんまり行ってないな〜〜。雰囲気は好き。さすが私たちの手数料!!渋谷ですが意外と駅までの道でお茶するところに困る…(貧民だから)。大体トムボーイでカレー食べてます。

 

パルコ劇場(改装前)

とうとうリニューアルオープンしますね!楽しみ。渋谷にある小劇場感満載だったパルコ劇場。授業とバイトが終わったら駆け込んで、喫煙室の横で販売している美味しくないホットドッグを黙々と食べながら勉強して開演を待っていました(ダメな大学生)。全体的に古びていて、ロビーには煙草の匂いが染みついていて、でも好きでした。めちゃくちゃ好きな作品を観た劇場だったからかもしれない。改装したらオシャレになるのかな〜。私の中にいる観劇おじさんも居心地がいいような劇場になってくれたらいいなと思います。

 

AiiA2.5theater(閉館)

伝説の嫌われ者アイアシアター。嫌われすぎててハードルを下げすぎたのか、逆にそんなに嫌いじゃなかったです。だってとにかく観やすかった。座席は観戦用シートだったし、トイレは仮設だし、設備はプレハブレベルにひどいけど観やすかった。後方でもめちゃくちゃ近く感じるのでありがたかった。トイレも不人気過ぎてそんなに混まないし。音漏れと虫は未体験のまま終わりました。もちろん劇場としてのクオリティが低いことには同意ですが、感情の話をすると、嫌な経験より舞台の楽しかった記憶の方が印象に残ってるから好きなんだと思います。というか、大して嫌な目にあってないんですよね。ラッキーでした。神戸にも一度行ってみたいです。

 

青山円形劇場(閉館)

閉館した劇場ばかり書いてますが、これだけ言わせて。

復活おめでとう…!!!!!小池百合子様様様〜〜!ありがとうございます!!

できれば青山劇場も円形劇場も前の形を維持した状態でリニューアルしてほしい…。特に円形劇場は東京では代わりのきかない稀有な存在だったので…。円形のため全員5列以内なのに300人以上収容できる。観る場所によって少しずつ得られる情報が違うから、どの席でも楽しいし何回も観たくなる。そんなに回数行ってたわけではないですが、また円形劇場で舞台が観たい。その希望が少しだけ見えて嬉しい今日この頃です。

 

シアタートラム

結局この劇場が大好きだから、要は私は好きな作品が多いと劇場も好きになるタイプってことなんですかね。三軒茶屋から歩いてすぐのひっそりとした隠れ家のような劇場。ここ、劇場だけの建物なんです。そんなわけで世田パブよりトラム派です。ここも段差が高くて頭の被りとは無縁です。トラムシートは座ったことないけどどんな感じなのかな。ほぼ立ち見だけど多少被りそう。小さな入口なのに入ると高い天井に包まれていて、廊下のライティングもあいまってシェルターのような近未来感が好き。建物自体は洋館ぽいところも好きです。トイレもまあ普通でそんなに混まないし。エントランスが広くて待つところもあるし、全体的にストレスフリーなんですよね。ただ、椅子が繋がってるので、開演前隣の人がめちゃくちゃ盛り上がって体揺らして笑ってて乗り物酔いみたいになったことはあります。でもそんな爆笑する公演なんて殆どやらないんじゃないですかね?トラムは。静かで、でも熱量の高い青い炎のような作品を、全員で目撃している、あの集中している感覚が好きです。

お店はたくさんあって困らないです。鳥貴族、鳥メロetcありますが、茶沢通りのタイ料理屋が味付けが最高なので1番好きです。

 

本多劇場

小劇場のメッカ本多劇場。開いてるのか閉まってるのか営業時間が分からない謎の商業施設を抜けて向かう入口が良い…!最近は外からしか入れないようですが。ロビーにはたくさんのおじさん、見やすい座席、なにも不満がない快適な劇場です。最後列でも見晴らし良くてめちゃくちゃ観やすかった。まあ遠さはありますが…。椅子もふわふわ。外にも楽しいお店がいっぱいあるし、そもそも下北沢という街が好きなので、時間あればずっとぐるぐるしてます。

 

以上、日比谷から渋谷近辺まで(グランドミュージカルから小劇場まで?)でした!

vol.2では新宿〜池袋〜後楽園、北千住あたりを書こうと思います!

 

k1mg.hatenablog.com

 

ブログのネタ募集してます。何かあればいただけると嬉しいです。

odaibako.net

 

*1:その上で印象に残っている劇場に限る

*2:追記:見にくさ変わらずでした。5列のサブセンターだったのに被る被る〜

*3:後輩によると帝劇の幽霊は2階のサイドバルコニー前方にいるらしい。生前も絶対帝劇の住人としか考えられない席チョイス。すごすぎるよ観劇オタク。わたしももその席がいいけど激戦なんだろうな

*4:私の周りは、ですが

*5:ここだけじゃないんですが、劇場専属の方かは分かりません。もし主催団体側からの人だったらごめんなさい

*6:いつも誰もいないけど、果たして入れるの?

*7:3階にあるサイドシート

GOZEN-純恋の剣-

ラスト15分、衝撃のクライマックスが待ち受けるー

 

GOZEN初日おめでとうございます。

試写会で観ていましたが、とうとう公開ということでネタバレしかない感想を書きたいと思います。初見が楽しいので観ていない人は絶対に絶対に読まないでください。

観終わった後もみんなでひたすらこの作品の話をしたんですが、久しぶりにこんなに観劇後に観た作品について話したかもしれない。好き嫌いあると思いますが、興味ある方はお友達と(これ結構大事)ぜひ!そして観終わったあと、なんでやねーんとざわつく心を鎮めるためにお茶でもお酒でも飲みに行くと、とてもいいと思います。

 

toei-movie-st.com

 

東映ムビ×ステ】とは、東映が仕掛ける新しいプロジェクト「ムービー(映画)とステージ(演劇)の挑戦的な融合」です。

 と、ある通り、映画と舞台で同じ世界の話を描く東映さんの試み第一弾です。

私は舞台で主演を務める矢崎さんのファンなので、他の方についてはふわっとしか知りません。

 

あらすじ(HPより)

まだ戦国の名残が残る、二代将軍・徳川秀忠の治世。

幕府の隠密・青山凛ノ介(犬飼貴丈)は、北陸の府月藩に潜入していた。

気性の激しい藩主・望月甲斐正(波岡一喜)が幕府への謀反を企てている疑惑があったのだ。

そして、その証拠となる書状が筆頭家老・神谷眞三郎(冨家規政)の元にあるという情報を掴んだ凛ノ介は、神谷が参列する祭りに出かける。そこで美しい娘・八重(優希美青)と出会う凛ノ介。

二人は瞬間的に惹かれ合うが、八重は他ならぬ神谷の娘であった。

さらに、隠密仲間の真咲一馬(久保田悠来)から、八重が不治の病で余命いくばくもないことを知らされる凛ノ介。

心を乱しながらも隠密としての使命を全うしようとするが、自分が隠密であることを八重に知られてしまう。

 

同じ頃、凛ノ介の正体を知った人物がもうひとりいた。八重との縁談が進んでいた府月藩士・寺脇甚八郎(武田航平)である。

偏執的かつ残忍な性格のこの侍は八重に邪な恋心を抱いており、凛ノ介を挑発。

ついに凛ノ介と甚八郎は、殿の前で武芸を競う「御前試合」に参加することになった。

だが、その御前試合とは隠密たちを炙り出して公開処刑するため、藩主・甲斐正が企んだ死の宴であった。

 

宿命を背負った剣士たちが集められていく。藩主と同じ姓を持つ謎の傾奇者・望月八弥斗(矢崎広)、二刀流の冷血漢・流狂四郎(元木聖也)、赤目の異形侍・結城蔵人(前山剛久)ら、あわせて8人。男たちの宿命が交差する中、八重への恋心を胸にした凛ノ介は何を選び、何を賭けるのか?

 

いやーーーあんなに映画館で「え、は?」って声が各所から聞こえたことはなかったわ。

 

全ての感想がラストに持っていかれるのですが、映画を見ずにネタバレを踏んでしまうあなたのために最初からちょっとずつ。

 

冒頭は徳川の世でこれから起きる事件みたいなものをひたすら立木ボイスで聞きます。めっちゃ特撮。いやこれ立木文彦さんじゃんさすが東映凄いなって思ってたら状況全く飲み込めないまま導入部始まってしまうので気をつけてください*1

 

 ここで説明が終わると青山くんのお話になります。同じ藩からスパイとしてやってきた2人(恋人同士?夫婦?)が殺されるのを間近で見てしまい、ちょっとトラウマな青山くん。彼らが残した貝の紋章をヒントを得て、居候先の赤松くんに誘われるがまま祭りに出かけます。赤松はいい奴。

 

この祭りで八重と出会うんだけど、めちゃくちゃ演歌のMVっぽい。アングル変えて何度も見れます。顔がいい。

八重は青山くんが潜り込みたかった神谷家の一人娘で、身体が弱くて、美香さん演じる*2継母にいじめられている。もう手の尽くしようがないので主治医の真咲先生から薬だと言われて阿片飲んでます。え、阿片…?真咲先生の鬼畜さが垣間見えます。

 

そして青山くんって、甚八郎さんと事あるごとに出会ってるんだけど、八重より柳の下で会ってるのではないかと思う。ロマンチックだね!甚八郎さんめっちゃクレイジーでとても良いです。武田航平くん、かっこいい役かチャラい感じの役しか観てなかったので、こういうクレイジーな役もとても似合うんだなあと思いました。髪の毛の匂い嗅ぐ系男子*3でした。

 

 そういえば登場人物に八が付いている人が多いんだけど、何故…?八人で御前試合するから…?

 

それは置いといて、神谷家に潜入するため挑んだ御前試合予選大会。ここに推しが出てくると踏んでたのにまさかのシード権を獲得していました。まじかよ、強いなハ弥斗…。流狂四郎さんという名前からしてヤバめのお兄さんと、勝って大喜びの白川三太夫さん(≒お茶目な井俣太良さん)だけ出てました。赤松くんが順調に勝ち進めているのをドキドキして観てるから、毎回真咲先生が居なくなるのを確認できない…。次回こそ…。

 

そして隠密して大事な書類をゲットした後バッタリ出会った八重とすったもんだあり、青山くんは八重のことで頭がいっぱいに。隠密業務が疎かになっていきます。その後決勝まで進んだ赤松くん(いい奴)と慰労会をしていたら、あっさり赤松くんが甚八郎の手下に斬られてしまいます。え、赤松くんーーー!!!(涙)

 

そして、この辺りで気づき始める。あ、赤松くんはマキューシオだったのか…と。

 

青山くんはさくっとティボルト(櫻井くん)を斬って、翌朝乳母から八重の手紙を受け取ります*4

八重はど変態幼馴染甚八*5と結婚させられそうになっており、自分を連れて逃げ出してほしいという。即向かう青山くん。この辺からもう自分が隠密だったことをどんどん忘れていく青山くん。

しかし柳の下には八重はおらず、いるのは甚八郎。八重を巡る争いの決着を御前試合でつけようと言う。御前試合までが思ったより長かった。

 

第1試合から順調に進んでいき、*6

 

いよいよ青山くんの出番!その前に!!推しの出番!!!

 

負けて運ばれていく郷田くん(井澤)を見つめる青山くん。「知り合いだったのですか?」と尋ねるハ弥斗。そして自分が実は甲斐正の甥っ子で高貴な生まれなことを話すハ弥斗。青山くんが好きな子を巡って争うことに気づいたハ弥斗*7は、自分は仇討ちで試合をするので、そんな青山くんが羨ましいという。お互いの健闘を祈り、別れる2人。推しが一番長く映る場面でしたありがとうございました!!

 

青山くんと甚八郎の試合。青山くんが負けたかと思われたが、一流剣・鎌風により見事甚八郎を斬り、大勝利。初めて鎌風を生で見られて興奮気味に鎌風の時間差攻撃について説明する甲斐正様*8

無事甚八郎との戦いを終え、薬で眠らせ運び込んだ真咲先生のお宅に走っていく青山くん*9

 

真咲先生が見つめる中、やっと会えた2人。そして、八重は黒幕(柳の下で会えなくした犯人)は真咲先生だと気づく。真咲先生、実は青山くんのことが好きだと吐露…え、え、え、ええええええええ!?!?!?

めちゃくちゃ仕事できるイケボでセクシーでかっこいいロレンス神父様ポジの真咲先生が???「好きな男を行かせるくらいならここで殺してやる(意訳)」的なことを言って襲いかかってきます。予想をはるかに超えた展開。映画館中で止まらないざわめき。それを普通に受けて立つ青山くん。うん、動揺とか全くせずにクールに受け止める、青山くんのそういうとこめちゃくちゃ素敵だと思う。そして始まるバトル。さっさと一流剣・鎌風をキメる青山くん。そのまま八重と転がった先で行われるキスシーン…*10。そして2人は家を後にして、見知らぬ土地へ旅立つのだった…。

可哀想な真咲先生と大事な神谷家の書類を残して旅立つ2人を見ながらのエンドロール。

そして物語は舞台へー

青山くんの知らぬところで開催される第四試合。甲斐正のお付きの小松原くん(松村龍之介くん)はなにやら第四試合に出場するハ弥斗に恨みがある模様。それぞれの思惑を抱えながら、御前試合はスタートする!

 

最後の場面でめっちゃくちゃかっこいい推しのドアップを観て終了でした。

鎧武では、ザックの次にメロン兄さんが好きな私。久保田さんやっぱイケボだわ〜〜と惚れ惚れしてた時にまさかの急展開で、頭が真っ白になりましたね。いや久しぶりにこんな体験したわ。楽しかった。

舞台版も俄然楽しみなGOZEN。ハムレットをベースにどんな物語が描かれるのか、また、映画版とどう絡み合うのか楽しみにしています!

 

*1:私は推しの登場時の内腿に気を取られてこの辺一切の記憶がありません

*2:初見ぜんっぜん気づかなかった…

*3:ノートル・ダムの鐘のフロロー筆頭

*4:3月にRJばっか観ていたので、私はこの辺りで「綺麗は汚い」が延々と流れています

*5:実はパリスだった

*6:ここで青山くんの同僚の郷田くん(井澤)が負けて死んでしまうんだけど、そもそも青山くんが大事な書類を郷田くんに預けていれば助かったのでは…。真咲先生、結局こんな書類いらなかった訳だし…。一番職務を忠実に全うしていた郷田くんなのに、青山くんの職務放棄により斬られてしまって悲しく思うのだった…

*7:青山くんは「大切な人のために」としか言ってないのに、恋だと断定できる察しの良いハ弥斗さん

*8:それにしてもいくらなんでも柳は斬られたこと気づいてなさすぎ

*9:八重の経緯についてはロミジュリをそのまま想像していただいければ多分大丈夫です

*10:なんかめっちゃ床でがっつりチューしてて、もう少し真咲先生と真咲先生に数分前まで惚れ惚れしてたのに失恋した私の気持ちを慮ってくれてもいいと思う

リーディング・シアター「レイモンド・カーヴァーの世界」

東京公演5/30と6/1に行きました。

tristone.co.jp

カーヴァーの小説は詩のように美しく、奥行きがある。言葉は極めてシンプルで平易だが、読み進めるうちに行間から溢れるさみしさの深さや広さに読者はすっかり飲み込まれてしまう。こんなに簡単な言葉でこんなに複雑な心情を描けるものかと感動する。どうしようもない男と女の、どうしようもないすれ違いや破綻を描いたこれらの作品群は、人生に疲れたことのある聴き手の心にそっと寄り添うだろう。

最近年に1度は難しい朗読劇に出演することになった矢崎さんの今年の朗読劇です。

学がなくて理解が乏しい私には1度では理解できず、申し訳ないのですが矢崎さんの朗読劇「菓子袋」「収集」についてのみ感想を述べたいと思います。

 

「菓子袋」

 

 レス(Les)はシカゴに本社がある教科書の出版社に勤めている。彼はロス・アンジェルスで開かれた西部出版業者協会の会合に出席した折、サクラメントにいる父親に二、三時間でも会ってみようかという気になった。父親はサクラメントの空港のゲートでレスを出迎え、二人は空港のラウンジに入った。

「相手はスタンリー・プロダクツの販売員だったんだ。とびっきりの美人というわけではないが、人好きのするところがあった」 父親はレスの母親と別れたいきさつを話した。

レスはシカゴ行きの機中で、父親からもらったみやげの菓子袋をバーに忘れてしまったことに気づく。

 

久しぶりに再会した父親から聞かされたのは、生々しい父と女の不倫についてだった…という話。この話についてのみ、初めから理解して聞くことができていました。登場人物が少なかったからかな…。

父親の不倫について微細に語られる場面が、矢崎さんの色気ダダ漏れで最高でした。最近渋めの声を使って演技するのをよく拝見してるのですが*1、色気がすごいのでこれから渋くなっていくのが楽しみ。また、浮気相手の演じ方がめちゃくちゃソランジュで、女中たち懐古しているフォロワーさんときゃっきゃ喜びました。また女性演らないかな、、、。

カーヴァーはいくらでも深読みできるので、あまりに淡々としている「僕(レス)」の今の家庭事情とか色々と思い巡らせていました。多分、あまり奥さんとはうまくいってないんだろうなあ…とか。菓子袋を持って帰ってもきっと妻は食べない、去年だって食べなかったのに、という台詞が最後にあるのですが、なんだか言い回しが気になって、原因はレスの浮気とかではなく病気なのかな…とかぐるぐるして切なくなっていたのですが、父親が自分の浮気話を「わかるだろ!?」と揚々と語っているので、やはりレスも浮気したのか現在進行形でしている状態で、それを父親は察知しているのかもしれません。

話終わりは少しノスタルジックな、切ない気持ちになるそんな話でした。

 

「収集」

 

失業中の「僕」はソファーに横になって雨の音を聞いていた。誰かがポーチを上がりドアをノックした。オーブリー・ベルと申します、ミセス・スレーターにあるものをお持ちしたんです、懸賞に当選なすったんですよ、と男は言った。ミセス・スレーターはもうここには住んでないことを「僕」は伝えるが、結局オーブリー・ベルを家の中に入れる。

W・H・オーデン初めて中国を訪れたとき、初めから終わりまでずっと室内履きを履いていたんですよ、うおのめのせいです、とオーブリー・ベルは言った。そしてケースから電気掃除機を取り出し、コンセントをみつけ動かし始めた。

リルケは成人してからはずっと、城から城へと移り住んでおりました。後援者たちがおったんですな、と彼は機械の唸りに負けないような大声で言った。それから緑の液体が5、6オンス入った瓶を持って台所に入り、その瓶を水道の水でいっぱいにした。コーヒー飲みますか、と「僕」は尋ねた。

引っ越してきたばかりのタイミングでやってきたおじさんが部屋を片付けて帰っていく、という摩訶不思議な話でした。

これ、タイトルが「収集」なんですよね。「清掃」とかメインで掃除してた「カーペット」とかではなく、集めることにフォーカスが当てられているのが意味深で怖かったです。

結局、オーブリー・ベルは何しに来たのか…「僕」にとっては掃除してくれた良いおじさんだけど、ミセス・スレーターにとっては…?なんて考えて恐ろしくなってました。矢崎さんの演じるオーブリー・ベルはとってもチャーミングでとってもあさステだったんですけどね笑

失業中の「僕」が気にしていた手紙も気になる。採用通知?の割には今住んでるところから遠そうだなあとか。

カーヴァー の中でも特に難しいとされるお話だったようですが、矢崎さんのコミカルな演じ分けによって、とても和やかな話になっていたと思います。

 

人の話を長いこと聞くのが苦手な私が、なんとか2回聞いて理解したカーヴァー でしたが、他の人ならもっとすとんと入ってくるのかもしれないくらいです。思ったより平易な言葉で構成されていました。

アフトクで谷さんがざっくりお話をまとめてくれるので、とても助かりました。あわせて役者さんたちの生の声が毎回聞けたのも幸せ。矢崎さんのお父さんの話は泣いたし、仲村トオルさんの海外で起きたトラブルの話は笑いました。

ピアノの音を聞きながら、声に耳をすます贅沢な時間でした。

*1:主にボブ

りさ子のガチ恋♡俳優沼(再演)

俺たちのりさ子が帰ってきたぞ!

というわけで、お友達を連れ観に行ったりさ子のガチ恋♡俳優沼再演の感想です。

りさ子の叶うことのない不器用な告白を、どうか笑わずに聞いてほしい。

 

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約2年前、推しの結婚の1ヶ月後に観ることになり、救われて、迷って、考えるきっかけになったこの作品。

 

 

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2年前も今も同じようなことに傷ついて悩んでいて、本当に自分の変わらなさに笑えるんですが(笑えない)、あの時よりは少し冷静に一歩引いて観ることができたかなと思っています。作品自体は相変わらずめちゃくちゃ面白かったです。2年という月日で変わったこの界隈の流行り(?)にも迅速に着いて行っていててこわい…*1。やっぱり普段は土日と有休を観劇に使い倒してボーナスで家計の帳尻合わせているOLなのではと思ってしまう…くれはさん…。

 

今回はキャスティングが新垣里沙さん以外ほぼ変わったのでは?というくらい人が変わっていて、受ける印象が大きく異なっていたのが面白かったです。

アリスちゃん前回もう少し大人しかったよね?開演前声がでかすぎて引きました(笑)前回は開演前にいたことすら記憶になかったくらいには静かだったと思うんだけど…(上手だったからかも)今回はより印象づけたのかな。

たまちゃんは方言女子になっていて、前回より分かりやすくアリスちゃんが嫌いだった。前の嫌だなと思うところがあっても離れられないくらいの距離感がリアルだなーと思ってたけど、分かりやすくはなったかも。

 

いかんせん、この話はこの界隈にいる人には戦慄のあるあるオンパレードなんだけど、知らない人には伝わらない部分が多すぎて。

前の席にいたおばあさまが座組の女優さんの「女は切り替えが早いから!」という台詞で笑っていて、私が安堵したくらいです。おばあさま絶対これ着いていけないよね?ゴールデン街の小劇場で観た熱海殺人事件で隣にいたおばあさまぶりに同情しました。

 

しかしすべてのことが、初演より分かりやすくなっていたように思います。しょーたくんを始めとした舞台俳優役の方たちも年齢もキャリアもアップして、私も知っている俳優さんもちらほら出演していたし。

伝ステの殺陣の場面なんかも迫力が増してて、これは面白そうだな〜〜とうきうき観ていました*2

多分1番大きな変化はしょーたくんが品川くんから柏木くんに変わったことなんじゃないかなと思います。

品川くんのしょーたくん・・・育てたい、見守りたいタイプの若手俳優さん。実力はまだまだだけど、真っ直ぐで、素直で、可愛くて、これからを支えたい!応援したい!って感じ。生放送はラインライブ派

柏木くんのしょーたくん・・・若手俳優内では中堅どころで、2〜3年追ってるファンも多い安定した感じ。ストプレも2.5もしつつで、たまにドラマにも出るようなタイプ。生放送はニコ生有料チャンネル派。

個人の感想です。どちらにしても6万フォローでリプ返して、最後に彼女の有無を聞く質問に答えるのは普通に荒れるからやめましょう。

あっきーも奇跡の顔面の秋葉くんから、なんでもできる(と私が思っている)匠馬くんになり、宮永さんも激シブの萩野さんになり、カンパニーとしての重厚感が増した今回の伝ステ。

初演の時はラスト絶対に伝ステは頓挫したと思っていて、りさ子が最後チケットを捨てる時に(「それ払い戻しになるかもしれないから!取っときなよ!」)と思ってましたが、今回はなんだかんだやりそうですね。死んだはずの山縣有朋ゾンビがいない方が原作ファン的には二次感なくて良いんじゃないかと思うし。しっかしまあラストの変更は怖すぎました…。より現実感出すため…?祐介くん気をつけてとしか…

今回のしょーたくんは、これからも俳優を続けそうに見えました。それはスキルというよりは個人の性質として。ネットとか噂とかあんまり気にしないタイプそうだな、と。

あと、多分私はそうだったらいいなと願っている。板の上では平等だと。個人のバックグラウンドがどうでも、ステージの上で素晴らしいものを見せてくれたら、観客は拍手を送れる生き物だと。

だから、続けてほしい。しょーたくんのこれから進む道は茨の道で、石を投げられることもあるかもしれないけど、素晴らしいものを見せていけば必ず着いてくる人はいると思っているから。

 

推しが結婚してもうすぐ2年。2年前と全く同じ気持ちで応援しているかといえば違うけど、やっぱり舞台の上に立つ推しは最強で最高の演技を見せてくれるから、舞台にも前と変わらないペースで足を運ぶし、今も大好きで大切で特別。彼が幸せでいてほしいと思うし、彼が誇れるファンでいたいと思う。よわよわおたくの私の中にもりさ子はいるけど、2年前より少し小さくなった。

人として成長したとかそんなんではなく、「好き」との付き合い方が分かってきたんだと思う。相手を100%知ろうと思わなくなったこと。私なりに無償の愛を提供しているけど、見返りを求めたくなったらそれをステージで返してもらおうと心がけること。

 

それでも、りさ子の長台詞はやっぱり私の気持ちとイコールだから、笑わないで聞いてほしい。

 

彼女の叶うはずのない告白は、ファンと俳優という関係性の歪さを剥き出しにしていて、わたしもこれからどうしたらいいかわからなくなってしまう。

それでも舞台に立つ推しは今日も世界一輝いていて、私はそれを「好きだ」と思う。結局これで始まって、これで終わる関係性なんだと今は思っている。

*1:でもやっぱり現代りあこの主流はめぞんどふるーると編み込みなのでは?その子たちはこういうことはしないってことなのかなあ…

*2:けまりストライカーズより伝ステ派

音楽劇ライムライト

ライムライトの魔力に抗えない男の美しい人生の物語でした。

 

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1914年、ロンドン。ミュージック・ホールのかつての人気者で今や落ちぶれた老芸人のカルヴェロ(石丸幹二)は、元舞台女優のオルソップ夫人(保坂知寿)が大家を務めるフラットで、酒浸りの日々を送っていた。

ある日カルヴェロは、ガス自殺を図ったバレリーナ、テリー(実咲凜音)を助ける。テリーは、自分にバレエを習わせるために姉が街娼をしていたことにショックを受け、脚が動かなくなっていた。 カルヴェロは、テリーを再び舞台に戻そうと懸命に支える。その甲斐もあり歩けるようになったテリーは、ついにエンパイア劇場のボダリンク氏(植本純米)が演出する舞台に復帰し、将来を嘱望されるまでになった。かつてほのかに想いを寄せたピアニストのネヴィル(矢崎広)とも再会する。テリーは、自分を支え再び舞台に立たせてくれたカルヴェロに求婚する。だが、若い二人を結び付けようと彼女の前からカルヴェロは姿を消してしまう。テリーはロンドン中を捜しまわりようやくカルヴェロと再会する。劇場支配人であるポスタント氏(吉野圭吾)が、カルヴェロのための舞台を企画しているので戻って来て欲しいと伝えるテリー。頑なに拒むカルヴェロであったが、熱心なテリーに突き動かされ、再起を賭けた舞台に挑むが・・・。

 

 初演は観ておらず、映画は昔々にさらっと観た程度で、矢崎さんが出演されるということで観た今回の再演でしたが、とても、とても素敵な作品でした。

以下各役者さん毎の感想です。

 

・舞城のどか

ガチのバレリーナさんかと思ったら宝塚の方だった…。宝塚って本当凄いですよね…。アンサンブルとしてはカルヴェロの5番目の奥さんが1番目立つのかもですが、個人的には2幕の妖精がすごすぎてびっくりしました…。テリーのライバルなのかと思ったら脇役でもニコニコしてるタイプの人だった…。浮気の場面が色気やばいなーと思いながら観てました。

 

佐藤洋介

個人的に今回の掘り出し人(失礼)です。ダンスが上手い。上手すぎて面白いことをすべて踊りでやろうとしていて本当に毎回爆笑していました。この人何者なんだろうと思ったら中学卒業して航海士になったという謎の経歴が出てきたのも気になるところ。ダンス関係ないやん。コロンビーヌの相手役も好きなんですが、ダントツのツボはカルヴェロのマネージャーのお付きの人です。クセが強すぎるアシスタントでいちいち動きが面白くて大好きでした。春のコントの動物とか、カルヴェロの影は人なのか?本当に??と思いながら観ていました。重力とか感じないタイプの人間なのかな???ぜひぜひまたどこかの舞台で観たいです。ロミジュリの死とかやりませんか?

 

・植本純米

ライムライトってカルヴェロが芸人なはずなのに脇を固める皆さんが面白い人ばかりなのはなんでだったんでしょう…wるひまでいう面白おじさん枠だった植本さん。オネエ系演出家のボダリングさんが1番インパクトありました。いつもアドリブが面白すぎてめちゃくちゃ笑ってました。矢崎さんと2人の群衆が毎回ちょっとずつ変わってて面白かったです。カテコで石丸さんのあと「矢崎!」ってかけ声してくれてて、ありがたやと思っていました。

 

保坂知寿

私と母の永遠のドナ保坂さん〜!今回は歌が少なくて、シャウトするような曲でもなかったので物足りなかった…。それでももうオルソップさんが好きで好きで好きで!カルヴェロは絶対オルソップさんと一緒になった方が良かった!彼を生涯理解して影で支え続けてくれたのはオルソップさんだと思ってます。サバサバしてるし、テリーのことも最初は偏見持ってるけど、まあ家賃も払ってなくてドア(矢崎広)も壊されて部屋から消えてたら疑うよね…。後半は良き理解者となってていい女だな〜〜と思っていました。ドッグファイトの時もそうだったので、クリエのイイオンナ枠は知寿姐さんとソニンちゃんなんだろうなと思っています。

 

・吉野圭吾

圭吾さんが前半めっちゃアンサンブルしてて「!?!????」という驚きが隠せず…。なんという贅沢舞台…!めちゃくちゃ踊るし、序盤の街灯との小芝居は何度か観て仕掛けが分かっても、とってもチャーミング。そしてポスタントさん…あまりにも泣けてしまうポスタントさん…。カルヴェロと若かりし頃にやった掛け合いを、後半のショーの前にも繰り返すのはずるい…。ポスタントさんにとってカルヴェロは情けをかけた存在、本当にそれだけだったんでしょうか。青春を、1番輝いていた時期を共に過ごした戦友であり、憧れだった。だからこそ、カルヴェロのために公演を行おうと思ったんじゃないでしょうか。彼の人生を自分もこれから辿る、その希望を託して。

「私たちは一生アマチュアです。それ以外になる前に人生は終わってしまう」

「アマチュアじいさんから、もう1人のアマチュアじいさんへ。健闘を祈る」

この場面が大好きでした。

 

矢崎広

なんと推しがクリエで3番手になりました!!!めでたい!!!出番量にびくびくしながら向かったんですが、前半もめちゃくちゃ出てきて、後半はネヴィル様だったので、満足度が高かったです。前半は新聞売り、ドア、昔の観客、ネヴィル、今の観客が主でした。

新聞売り、最初は嬉々として事件について話していたのに、戦争が近づくにつれてどんどん涙でくぐもっていくのが辛かった…。チャップリンは平和主義だったなあということを、ここやカルヴェロの台詞で思い出しました。

ドアはとりあえず全力で笑いを取りにいく矢崎さんwwwwオフマイクであんまり笑いがなくてもひたすらボケを積み重ねていくその度胸すごい。

昔の観客もひたすらオタクあるあるを積み重ねられてこっちが恥ずかしかった!なんでそんなにオタクの物真似上手なんだ!わたし矢崎さんの前で笑顔で対面したことほとんどないんですが*1、いつも「今回も笑顔で話せなかった…こわいって思われてたらどうしよう…」と反省していたのですが、矢崎さんのお芝居によって、彼にはきちんと緊張が伝わっていたことを知り安堵しました←  途中でこちら(客席)に盛り上がりを指示されるんですが、どうしたらいいか分かんなくて、ただ面白すぎて笑ってました

ネヴィルの回想はめちゃくちゃかっこよくて!テリーから見たネヴィルだから、この回想の通りじゃないんだろうなーと思ってたら、2幕ではもっとカッコ良かったです!(笑)1幕は一声しか歌わないんですが、あまりに上手くなってて震えました…

観客パート2、こちらは1人だけの観客役ですが、観ていてすごくすごく心が痛かった…。興味もなく関心もなく、カルヴェロを馬鹿にしている若者の演技がものすごく上手で、最後にただ「帰ろうぜ」としか言わないのにあまりにも惨めにさせて、本当に最高でした。小杉*2より嫌な奴かもしれない…。こういう役ももうちょっと観たいなあ…最近見てなかったから新鮮でした。

2幕から颯爽と登場したネヴィルは、完璧青年で!ちょっと内気で、でも真っ直ぐでひたすらに良い人でした。最初に会った時からテリーのことが好きで、テリーしか見ていない。でも音楽が鳴ると音楽に集中してしまう、そんなところも好きです。「軍人からのダンスの誘いは断れませんよ?」とか「一度でいいから好きと言って」とか甘い台詞オンパレードであまぴろ*3では絶対言わないのに〜〜とにやにやしてました。でも1番好きなのは、「目の前にいる」に対する「知ってるよ!」の言い方。これときめかせられる矢崎広は天才なんじゃないかと思う。歯の浮くような台詞も貴重で好きですが、何気ない台詞をときめかせられるのも本当にすごいと思います。途中まで、テリーがなぜカルヴェロに想いを寄せているのか理解できなかったネヴィルですが、後半はカルヴェロの理解者にもなり、大切に思っている。彼に未来の自分を見ているのかな、と思いました。最後、カルヴェロが亡くなる間際にテリーの方を涙をためたまま笑顔で促して、息を引き取ったカルヴェロに咽び泣くネヴィルに涙が止まりませんでした。カルヴェロの死に目にはネヴィルしか気づかなかった。そのことになにかの意味を持たせたくてしょうがないです。

また、今回明らかに歌がレベルアップしていて、スカピン現象が起きていました…!満田先生と石丸さんと共演するとミュージカル俳優!ディズニー!な歌い方になるので、この歌い方も極めてもらえたら嬉しいなーと思います。ポップスとかは普段の歌い方で聴きたいですけど。ミュージカルに出続けるなら、この歌い方で高音や声量伸ばせたら強いなあ。惚れ惚れしてました。

 

・実咲凜音

みりおんちゃんは宙組エリザベート以来です。歌が上手なトップさんだなーと思っていたので、今回たくさん聴けて嬉しい。バレエも上手でした…すごいな…。

テリーは才能があるのに依存型で、絶対メンタルトレーニングをもっとしっかりやった方がいいと思ってたんですが、カルヴェロがいなくなっても、死にそうになっていても、舞台に立てるようになっていたので、実はカルヴェロによって自立できるようになっていたんだなあ、と千秋楽に気づきました。そういえば大人になってしまったと、カルヴェロと再会した時に言っていましたね…。

テリーは田舎に家を買うのが幸せで、カルヴェロは旅をしながら2人で舞台に立つのが幸せ。この幸せへの軸のぶれが、2人が交わることはないことを示しているなーと思っていました。テリーはこれから、バレエをずっとやっていくとは思えなくて。きっとピークを過ぎたら引退して、田舎で暮らすんだろうなあ…。芸術では意外といるタイプの人。その横にネヴィルがいるかは分かりません。彼もカルヴェロと同じく、舞台で死ぬタイプの人間だと思うので。

 

石丸幹二

いつもの迫力満点の歌唱力を封印し、あくまでも1人のピークが過ぎた芸人を演じ切った石丸さん。あまりにも素晴らし過ぎてブラボーでした。カルヴェロのプライドや、知性、悲哀を生々しく演じていて、1幕の終わりから尋常じゃなく泣いていました。もちろん全部を共感することはできないんですが、私も似たようなことあったなーとか、それでも続ける意味、のようなものを問いかけられていた気がします。彼は芸人として生き、芸人として死にたかった。それはテリーにも変えられない、彼のさだめだったんだと思います。若さも実力もない、もはや執着の塊になったその中にある輝きを、観客は評価したのかなと最後の歓声に思いました。

私はなにかを死ぬまで続けられることは尊いことだと思っています。カルヴェロが死ぬまで芸人としてあり続けたのはとても羨ましく、カルヴェロの人生は眩しく見えました。

まるで石丸さんのためにあるような役。なんらかの形で認められてほしいと思います。

 

 

今年暫定1番好きな作品でした。

評価の分かれる部分もあるかと思いますが、1人の男の生涯を丁寧に描いていて、観客に委ねる部分も大きく、私はこの作品に向いているタイプの人間なんだなーと思います。矢崎さんを追いかけていると、自分からは手を出さない、けれど素敵な作品に出会えていて、これぞ追っかけの醍醐味だなーと思います。元々好きなタイプの作品に出るのも幸せですけどね(金銭的な面でも…笑)

矢崎さんにはいつかチャップリンの独裁者をやってほしいな〜〜、と夢が膨らみました。これはもう本当に願望でしかないです。あの演説、矢崎さんで観たいんですよね…。いつかチャップリン自身も演ってみて欲しいなと望まずにはいられなかった公演でした。

 


 

*1:そもそも対面する機会もほとんどないため、毎回緊張のピーク

*2:人間風車

*3:あさステ水曜日回のおまけコーナー

ツキステ。第8幕 TSUKINO EMPIRE -Unleash your mind.-

昨年10月に松田岳くん投入によりミリしらからの6幕を観劇し、そのままツキステ。にすってんころりんしたオタクの8幕感想です。

 

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6幕で初心者丸出しのブログを書いており、勝手なこと書きすぎて怒られるかな〜…と思ったら、皆さん優しくて疑問点教えてくれる方が現れたり、フォロワーさんになってくれる方が現れたりで、おかげさまでこの半年めちゃくちゃ楽しくツキプロについて勉強してます。楽しい。楽しいけど奥が深すぎてずっと初心者です。沼深すぎるやろ。

とにかく現場が多くて、6幕→7幕→ルナライ →8幕と気がつけば半年足らずで4作品。ハイペースにもほどがある。8幕終わって「まだ私ツキステ。見始めて半年経ってないの…?」って驚愕しました。充実度がすごいです。

 8幕はいよいよ年長お当番回。帝国について調べても調べても設定が分からなさすぎてついていけるのか不安でしたが、思いのほかついていけました。面白かった。6幕7幕で始と隼が世界とかその辺を叩き込まれたからか、すんなりと世界観に入っていけた感じ。

しかし、初心者なので考察はできないです!無理!でもひとりひとりの萌語りはできるようになりました!成長!

 

《年少》

師走 駆(輝山 立)

 かけるん。存在が可愛い。かけるんがいつも空気を読まずお腹減ったって言ってるのは敢えて空気を壊して和ませてるんだよねっと思ってる。大人。式典のかけるん日替りは春さんの爆笑が止まらず普通の世界の春さんに戻らせるのですごい。

 

如月 恋(横尾 瑠尉)

恋くんのコーレスに反応できるようになると自分のステップアップを感じる。安定してるなーと思います。年中組と別れる時に新に「当たり前」って言って殺陣が始まるのが痺れる。8幕BESTかっこいいポイント。

 

水無月 涙(佐藤 友咲)

涙くんがちゃんと戦ってる!かわいい頑張ってるかわいい(;_;)! 

隼がどんな状況でもフラットに、いつものようにやっほーっと接することのできる涙くんはかけるんと同じく、敢えて空気を壊して和ませているんだろうなあ。8幕は海兄との絡みがなくて寂しかった…。

 

神無月 郁(三山 凌輝)

アニメを見終わって最初に思ったことは「内魂関係なかったら1番好きなのいっくんかも…」でした。そこから7幕ルナライ 8幕でどんどん好きになる三山郁。かわいいのにかっこいい〜〜。「隼さんはそんなことしません♪朝起こすだけでも大変なんですから♪」って言いながらソリクベに剣を向けてる顔がめっちゃこわい。好き。三山くんの演技も地に足がついたリアルなお芝居で好きなんですが、ダンスが…!めっちゃくちゃエロくないですか!?!?solのバックダンサーが好きすぎて病気です。いつもキラッキラですし演じる三山くんは19歳…末恐ろしや…。これが…郁フラッシュ*1…?自分の誕生月はなんだか特別な思い入れをもってしまうのかなと思いました。

 

《年中》

皐月 葵(上仁 樹)

基本的に新を止める役に回りがちな葵くんは、実はあまりどういう人なのか分かっていなかったり…。王子様で、優しい人。人生で損するタイプだきっと!今回はしきてんぽの印象が強すぎました!!ファンサが手厚くてオタクは周りで見ていて眩し死にしそうです。上仁くんにつきましては、うちの推し*2がお名前のイントネーション間違い続けてるのでいつか訂正しにラジオ*3来てほしい。がくちゃんともいつも不思議なテンションのリプ送りあってるし、炊飯器の精が可愛すぎたので、たつきちの中身ももっと知りたいなーと思っています。

 

卯月 新(竹中 凌平)

8幕の新は台詞はそんなに多くないのに、ひとつひとつ印象的なものが多かったように感じました。彼は最初からずっと始さんを好きだし、信じている。

物事の真理が見える人なんだなーと。私は新みたいにはなりたいけどなれないので、人として憧れるタイプ。黒年中と新の曲がめちゃくちゃ好きなので、シャカリキダンスを見るの楽しいです。目の前に現れると「顔が綺麗」という感情(?)しかなくなり、思考が停止するので注意している。

 

 長月 夜(秋葉 友佑)

今回めちゃくちゃ良い台詞多くて思わず泣きました…。自分のコンプレックスとか弱さに向き合うのって大事なことだよね。最前線で戦って年少たちを守る、ちゃんとお兄ちゃんなんだなあ、と。あんなに頑張ってたのに、陽から褒めてもらえないとかヤダヤダ!絶対生きててほしいです。秋葉くん、なまじりさ子から観てて、あなもしからのツキステとなかなか追いかけてしまっているので、思い入れが強めになっています。

 

葉月 陽(鷲尾 修斗)

陽は業務遂行能力が高いので、毎度ぶつくさ言いながら働いてくれるところがさすがみんなのお兄さん。隼のことも心の底では大事なのが見え隠れしているところが愛しいなあと思います。ライブは軽率に葉月陽の女になれるのが楽しい。MC中いつツッコミ入れてもいいように常にマイクONになってるの、本編中もやっててほしい〜〜!オフマイクのツッコミを聞き逃しててちゃんと円盤ではマイクオンでツッコミ入ってるのか不安なのでした…。

 

《年長》

弥生 春(松田 岳)

スマイル封印で無表情な春さんかっこよかったーーー!涙

いつも俯瞰で物事を見ている穏やかな春さんが、始さんに対して激昂したり不器用だったり分かりにくかったり。メンタル安定してない春さんってこんなに始への愛が突っ走るんだなあと。でも、いつも見ている春さんも本質はこれなのかもしれないと思って見ていました。大人だし、始さんからの愛も得ているので上手に隠せているのかもと。分かりにくくて、重くて、面倒くさくて。始さんにそう言われて嬉しい春さんめちゃくちゃかわいい。あの場面は庇護欲がすごかったです。いつもみんなのお兄さんなのに、始さんの前で、しかも幻覚の中だと小さな子どもみたいになっちゃう春さんに愛おしみが爆発しました。始さんが1人で無理するのを止めたくて、でも何もできない歯がゆさを春さんは常に感じているように見えました。岳ちゃんの演技をここ数年観ていますが、今回あまり見たことない演じ方が多く、とても新鮮でした。春さん自体が岳ちゃんの今までの役ではかなり珍しい役どころなので、色んなお芝居を観られて幸せです。

ライブは噂の恋忘れ草がすごすぎて腰抜けるかと思いました。千秋楽、あまりにも衝撃映像すぎて私含め前後左右みんなしゃがみこんでた…。この人の色気はどこから来ているのか謎です。

ルナライぶりに腱鞘炎に真剣に痛がる演技をしている姿も見れて嬉しかった。やっぱり変わった人で面白くて好きです。ツキステはまだ知らない岳ちゃんの魅力をたくさん教えてくれる作品だなあ。今回はダンス、お芝居ともに魅力的すぎて千秋楽ではついに語彙力が「かっこいい」しかなくなりました。ありがとう岳ちゃん。ありがとうツキステ。(なのでお願いだからファンサください(強欲)(小声))

 

睦月 始(校條 拳太朗)

今回の主人公でした。真っ直ぐで強くて優しくて腰低くて、めっちゃいい人じゃないですか始さんって?設定に書かれてる俺様がどの辺にあるのか未だに分かってない…。仕切ってるからですか??

外から来た始さんはリーダーだけど、いつもの世界の始さんより更に孤独で誰にも頼らず生きてる感じ。1人で倒せちゃうもんね…みんなとの距離はまあ遠くなるよね。遠ざけようとしてるのに春さんとか新にすぐ頭ぽんぽんしてるのが罪な男でした。大切なくせに!不器用なんだから!もう!今回黒年長はほんと不器用な2人って感じでしたね…最高でしたけど。

 始さんがみんなから好かれる魅力ってカリスマ性なのかなって思ってるんですが、それを体現できるめんちゃんがすごい。顔良しスタイル良し声良しで動けてお芝居できてパーフェクトガイすぎる。ツキステ観る前まではイケメンすぎる不知火でおなじみだったんですが、今ではムツキくんに全てを奪われてる感。頭おかしすぎて大好きです。今回いなくて寂しかったんですが、30日に見れて思わず紫のペンラ振り回してたので、私の二推しはムツキくんかもしれない。

 

 文月 海(土井 一海)

隼様の騎士。明るくて優しくてどーんと包んでくれる。年長の中では今回1番メンタルが安定してました笑

海さんの心の強さってどこから来るのかなー。天性のものなんでしょうか。

 隼様は海を騎士に誘う時に、騎士を「一緒に遊べる人」って言ってるけど、本来は「自分のために死んでくれる人」のはず。隼は海にそこまで求めてないし期待もしていなかったのに、海はずっと騎士として覚悟を持って隣にいて、役割を果たそうとしてくれていて。最後の白年長の場面でいつも泣いていました。

まぐろネタは未だに分かったような分からないようななんですが*4、一緒にまぐろとして出てきたTAKAちゃん岳ちゃん含めとっても幸せそうだったのでそれでいいや!

 

霜月 隼(TAKA)

リダズは孤独という共通点で結ばれているのかな、と思いました。終わりである隼様は始まりである始さんに常に焦がれている。だからこんなに始さん大好きなんだなーと今回腑に落ちた感じです。

いつもの世界の隼様より不安定なのは、始がいない世界だったからでしょうか。いつもの達観してる感じよりも孤独の方を強く感じて、幼い子どもみたいでした。みんなのことが大好きで大切で、両手で抱えきれないほどの愛で出来た人。いわゆる黒幕なんですが、自分の役割や運命に抗い続けてて愛おしかった。

 TAKAちゃん自体は可愛すぎて何やっても甘くなってしまう…。一発芸かわいい…。お顔が尊すぎてずっと皇族皇族って言ってたんですが、本当に今回皇族になりました。美しすぎる…。「楽しかっTAKA?」ってお客さんにコールさせてキャッキャしているTAKAちゃんの笑顔を守り隊…。

 

 

…どんどんまとめきれず長くなっていきました。ゲストについても書きたかったのに…。

世界は違ってもみんな底に流れているものは同じで、また新しい方面からグラビプロセラを観れてよかったなーと思っています。

私自身ハッピーエンド至上主義かつ毛利さん育ちなので、死滅エンドはあんまり考えたくない…モマの火星探検記*5ですらハッピーエンドになると信じてるくらいなので、10人の死をもって世界に安寧がもたらされるくらいのことをはっきり明示してもらわないとむり…。全員がそれにひとりひとり納得するとかそういう場面ほしい…。

 

あんまり深く考えずに観ているので、この後もみんなで仲良くツキノ帝国を復興させてると思っています。

余白がたくさんあって観客に見方を委ねてくれるところも好きだなあと思いました。

そしてやっぱりライブが楽しくて楽しくて。全てを吹っ飛ばすパワーに満ちたパフォーマンスなんですよね。あまりにも幸せで、この景色を忘れたくないほどでした。*6

今後の展開が発表されずに千秋楽が終わってしまったのですが、これから怒涛のDVDリリースラッシュ。勉強しながらのんびり続報を待とうと思います。

 

まずは明日のディレイ配信!楽しみです。 

*1:調べたけど意味が分かっていない単語の1つ

*2:某ぴろ氏

*3:超A&Gプラス あさステ

*4:一応ツキステTV観て経緯は知りました

*5:ガーシュウィン(岳ちゃん)の二の腕に食い込むミサンガになりたくなります。(余談)名作ですしAmazonでも買えるので松田春に落ちた人いたらぜひ。

*6:る・ひまわりとか劇団朱雀みたいなお芝居とショーの2部構成が好きなのにツキステ好きじゃないはずなかった

2018年印象に残った舞台振り返り

今さらですが、あけましておめでとうございます。

2019年も半月が過ぎ、そろそろ某チャートの季節にもなりましたので

記事にはしてないものの印象に残った作品を書いていこうと思います。

 

ひかりふる路(宝塚雪組)

望海風斗様がトップ就任されて初めて観劇した作品。

ロベスピエールって様々なフランス革命ミュージカルで善人だったり悪人だったりする役ですが、そのロベスピエールの生涯を描いた作品でした。

彼が国のために民のために打った施策がどんどん皆を貧しくさせる。

ロベスピエールは常に信念を持って改革しているわけですが、だいもんは本当にこういった陰を持った、でも真っ直ぐな役が似合うなあと思いました。

憎しみと愛の間で苦悩するヒロイン希帆ちゃんも素晴らしかったです。

ラストの2人が別れる牢屋での場面は美しすぎて泣きながら震えました。

このペアはめちゃくちゃ歌うまペアなんですが、互いに自分の意志がはっきりしていて自立している印象。すごくお似合いな2人です。

会場全てのお客さんを愛で包めるほど包容力のある望海さん。今年観劇作品も素晴らしかったので、これからも少しずつ観ていきたいです。

 

熱海殺人事件

このメンバーでは初見でしたが、こんなに笑えて泣けるつかこうへいがあったんだ、という衝撃でつい増やしていました。

味方伝兵衛大健闘なんですが、特筆すべきは石田明さんの熊田留吉。

石田さんのツッコミのテンポ感とつかこうへいの親和性が高く、会場中どっかんどっかん笑いを攫っていました。

あの留吉だからこそ、ラストシーンでぐっと締まる感じがしました。初めて熊田の場面で泣いたなあ…。

熱海は自分の田舎コンプレックスをじわじわと抉ってくる作品で、あまりにもしんどくてあまり観れなかったのですが、自分が結構かなりこの作品が好きだと改めて思いました。当時、味方くんのファンとのキスシーンで荒れに荒れたのが悲しかったので、今年は変更してくれないかなあ。もちろんファンの方はかなりしんどい場面ですし、それはすごくわかりますし。そしてなによりこの作品の評価があの場面だけで下げられるのは、とても解せなかったので。それくらいの熱量と愛に溢れた芝居でした。

 

・GEM CLUB 2

実は1も行ってるんですが、好きな人がいるGEMってめちゃくちゃ楽しいな!?と思いました。

GEMはまだ原石のエンターティナーたちを魅せるコンセプトなんですが、前回よりは今回の方がまだ原石感あって良かったです(笑)

それでもやっぱり原石というかほぼ輝いてる人たちなので完成度の高いショーで楽しくて仕方なかったです。

東山みっちゃんとか歌うますぎてるし…本田礼生くんダンスすごいし…木戸くんは貫禄(?)すごいし…たわちゃんは大型犬←

応援してる松田岳さんは歌でもお芝居でもダンスでもない完全に原石枠…!笑

私は岳ちゃんのダンスとっても好きなんだけどタップやアクロバットではないからなー…

斬られ役なのにやる気がありすぎてついしゃしゃり出てしまう役で、図らずも殺陣が見れて嬉しかったです。

その後の即興劇や小芝居で会場の爆笑をさらってて、この人の才能に底知れなさを感じました…こわ…。

2幕のdesireで壮さん率いるバブルなタイトスーツ着たメンバーがバブリーダンスをガンガン踊ってるのを見て、男女問わずタイトスカート履いて踊る人大好きって思いました。かっこよすぎた。

歌って踊って笑って、エンタメの楽しいとこ全部詰めの舞台でした。

 

・歌謡倶楽部艶漢

元々原作の艶漢が好きで、あまりの再現度にいつか行かねばと思っていました。

結果ショーとして、最高。最強。

こんなに楽しくてエロくて美しいエンターテイメントがあるのかと…!

ステージで向かい合う櫻井くんの詩郎とみかしゅんの安里に客が赤いリボンを投げて巻きつけていく構図は衝撃すぎて忘れられません…。

 会場がアングラ感あって、雰囲気も大好きでした。

グッズがステージ満喫できるものばかりで構成や演出にも脱帽。お客さんが舞台に参加できる、その方法が工夫が凝られていて楽しいものばかりでした。

田上真里奈ちゃん、千鶴のイメージが強かったんですが、六口かっこよすぎて大好きです。末原さんが汗きらっきらで爽やかでかっこ良すぎました…。

大満足でした。次回あるなら万全の体制で臨みたいです。

 

・MAPS(少年社中)

これはたくさんの嘘の物語。もしくはあなたの物語。

少年社中の脚本演出を手掛ける毛利亘宏さん、おそらくその人自身の物語。

少年社中20周年作品の中で、最も意味わからなかったんですが、最も好きな作品でした。

3人の地図にまつわる者たちの人生がどんどんクロスオーバーしていき、世界が交わっていく。

多和田秀弥くんの冒険家、岩田有民さんの伊能忠敬南圭介さんの漫画家の世界がありましたが、主に漫画家の話が中心だったように思います。

圭ちゃん、笑いのセンスが神がかっていて面白い人だなーと思っていたのですが、本作でもその実力を遺憾無く発揮していました。好きだなあ、この人。それだけではなく、どんどんメンタルに支障をきたしていく様が実にリアルで、観ている方も怖くなりました。

今まで自分が培ってきた地位や結果が全て幻覚で、実は病気が生んだ妄想で実際には何も持っていなかったら…。

大した地位なんてない私でさえ、これまでの人生で頑張ってきたことが全て無になる恐ろしさを感じました。これは毛利さん自身の話なのかもしれませんが、結構色んな人が刺さるエピソードがたくさんありました。多分、なにかクリエイティブな活動をしていた人はより共感するところがあると思います。

冒頭で書きましたが、「これは、あなたの物語」。この口上をキャスト全員で読み上げる場面は熱い。

少年社中は、共感を目的として書かれている作品が多いと個人的には思っています。全てが好みということはないかもしれないけど、これは私の物語、そう思える作品がきっと見つけられるんじゃないかなあと。MAPSは私の物語でした。そして、この間観たトゥーランドットも私の物語だと思います。

あなたの物語を探しに、ぜひ劇場に足を運んでみてください。少年社中のまわし者より。

 

・半神

萩尾望都のわずか16ページの傑作を野田秀樹によって舞台化された作品。中屋敷法仁の手で再演出されました。野田版は観ていませんが、萩尾先生の原作は読んでいます。

今年のストプレのNO.1でした。夏は熱病に侵されたごとくこの作品の話をしていた気がする。

シャムの双子として産まれたシュラとマリア。10歳までに切り離さないと2人とも死んでしまう。醜く賢いシュラと愛らしく赤子のようなマリア。2人の未来は…

八百屋舞台でした。役者のフィジカルが試されるかのような、しんどそうな構造。

メタ的な場面がちょこちょこあって、集中を解かせてくれるのがありがたかったです。なにせ難しくって…。ベンゼン環とか第六世界とか単語がいちいち難しすぎたので、考えるな感じろで楽しみました。

とにかくシュラの桜井玲香ちゃんとマリアの藤間爽子ちゃんが素晴らしかったです。

前半はひたすらシュラの悲しみに寄り添って、マリアの無垢な美しさに癒されていました…。

シュラが愛されたい!と全身で叫び、マリアを全身で憎み、そして自分の魂より愛している様があまりにも悲しく、ひたすら泣いていました。桜井玲香ちゃん、すごい女優さんだなあ…熱量がすごかった。また観たいです。

マリアは前半と後半の演じ分けが素晴らしい。そして2人が独立した1人ではなくて、ちゃんとあわせて1人なるように見えたのが素晴らしかった。

先生の太田基裕さんは、今まで飄々とした役を観ることが多く、こんなに熱量高い演技をされるのかと驚きでした。もっくんの台詞量膨大すぎる…。

終幕に残ったのはシュラなのかマリアなのか…。原作と違いどちらなのか分からないようになっていましたが、最後まで2人で生きることを諦めなかったシュラとマリア。この双子を愛おしく観続けた2時間でした。

 

タイタニック

そもそもトム版初演の自分のブログが長すぎて*1

 

k1mg.hatenablog.com

 

この熱量で書くのは無理だと断念したんですが、それでも再演すごくすごく良かったです。

イスメイさんが今回石川禅さんになっていて*2、ラストのオープニングリプライズの演技に涙が止まりませんでした。壮麻さんの時から思っていたのですが、イスメイはタイタニックの出航した喜びを共有したかった純粋で可愛いおじさん…。会社にもよくいる憎めない上司でした。ラストのタイタニックとともに沈んだはずの皆がキラキラした様子で自分の前に現れる。驚きと後悔と悲しみでボロボロになっているイスメイさんがつらすぎました。

初演も泣いていたのですが、今回再演を一緒に観た妹から「よくこんなに重い話を何度も何度も観たよね」と言われて、確かになあと。

再演の方がずっしりくるように作られていた気がします。

矢崎さんが演じていたハートリーは木内健人くんになっていて、元々ドッグファイトの再演でとても良かったので期待していましたが、ダンスうま!!!素敵なハートリーでした。

大好きな藤岡バレットと上口ブライトのproposalも最高でした。本当に細やかな演技と美しいハーモニーで幸せな場面なのに涙が出ます。

どんなに言葉を尽くしても前のブログに勝てないので諦めますが(笑)この時期はタイタニックについて調べるのがブームになりました。シュトラウス夫妻の実話が最も愛おしいです。ぜひご一読ください。

http://‪http://harpersbazaar.jp/lifestyle/culture/titanic-cuddling-couple-true-story-171222-hns‬

 

 

・スリル・ミー (松下私×柿澤彼)

年末のギリギリのところでどかんと重いドンピシャ私好みのミュージカルが見れました。

頭脳明晰な私と彼。彼は自分をニーチェのいうところの超人だと言い始め、スリルを味わうために私とともに強盗、放火、そしてとうとう殺人にも手を染める…。

エグい話なのに、とにかくひたすらピュアに彼を求める私と、私をいたずらっ子のようにからかいながら陰をもつ彼の欲求と愛の物語でした。

ピアノと演者2人で緊張感のある芝居。展開を知らずに行ったのでハラハラしながら観ていました。

私にとって彼が必要なように、彼にとってもまた、私が必要に見えました。私の自分への愛を試すように酷いことを言い、罪をなすりつける。私はそれを全て分かっていて、その上で彼を愛しているように見えました。

ラスト、生きる気力のない私のこれからの人生に幸あれと願わずにはいられませんでした。

受け取る側の余白が多く、解釈や想像(妄想?)も無限大の作品で今でも悶々と考えています。

松下洸平くんは前観た舞台*3でもその演技力に慄きましたが、今回もリアルな地続きの演技がすごく好みです。柿澤さんは顔がいいな〜〜。攻め方が上手いな〜〜。

成河私と福士彼も観たかったのですが、年始の仕事始めから想像を超える激務に断念しました…。観たかった…。

推しに出て欲しい舞台第1位です。絶対絶対観たい。

 

・歳が暮れ・るYO  明治座大合戦祭

最近のる・ひまわりの公演に行けてなかったのですが、平成最後の年越しはやっぱりるが良いよねってことになり、久しぶりに行ってきました。

感想…

なんで毎年行かなかったの〜〜!わたしのばかー!

やっぱり大好きの詰め合わせでした。

笑ってふざけて泣いて、世界が少しでも平和になることを祈る、そんな舞台でした。

 はじめましての主演の佐奈宏紀くん、TLで大人気なんですが、かわいくて、エロくて、キャラ強くてお金持ちでした。可愛いお顔立ちなのに声が低いところも魅力。腹から出てる感じ。

晴信、きらっきらで甘っちょろくて、みんなの希望なところが義経くんを思い出させました…。てか今回るフェアを思い出させる箇所がちょこちょこあった。

主演2人目、歌うま面白役者の内藤大希さんですが、本当に凄かった。今年は彼のマリウスが観たいです。元々歌が上手で、頭の回転が速いから、めちゃくちゃ面白い人なのも知ってたんですが、こんなに劣等感のある役が合うなんて…。勘助にひたすら泣かされました。絶望しかなかった彼の人生に、晴信が光を連れてきた。それは、自分の劣等感との戦いだったのかもしれないけど、自分らしく輝ける日々でもあったのではないかと思います。諏訪姫へのピュアな恋もとても良かった。彼女(かっちだけど)の絵を選ぶ場面は無理泣く。明治座を歌声で包み込んでしまう歌唱力は心地よかったです。すごい。

キツツキションのカンスケさんでは、ラッパをピポっと鳴らす仕草が可愛すぎました。笑わない設定を完全無視して直子にもASIMOネタにも床を転がりながら爆笑してて愛おしい…。

メンバーも大分分からなかったのですが、兼ちゃんたっきー龍くんの場面はずるい。

辻ちゃんのヒールはさすがの貫禄でしたが、もっと最後まで観たかったなあ…。

若い子たちもやる気があったりなかったりから回ってたり殺陣が妙にうまかったりと個性が爆発してて楽しかったです。

また来年からも明治座で年を越したいと思います。

 

 以上です!

こうして振り返ると素敵な作品に恵まれた1年だったと思います。

2019年も観劇始めから素敵な作品に出会えていて、今年もどんなものに巡り会えるのか楽しみです。

 

 

 

*1:1万字越え

*2:鈴木壮麻さんはスミス船長にでした。若すぎるのではと思いましたがこちらも素晴らしかった。

*3:木の上の軍隊