モニタリンGood! ~それが大事~
なんだかんだと毎日観に行っていました。
芸人さんの瞬発力を遺憾なく発揮していた舞台でした。
◆あらすじ
場面は、とある普通のカラオケ屋。
2つの部屋に設置されたカメラの映像をモニタリングするTV番組のディレクターである久馬と石田。
2つの部屋では、解散寸前の漫才コンビ、不倫カップル、女子会の面々などなど様々な客が来店し様々な人間模様を描きます。その模様を二人は眺め、語り、時に店員として部屋に突入します。
その客たちの絡み合った関係性が明らかになり、 さらにあの歌手が本人役で登場し、この物語の意味が紐解かれ、やがて物語は大団円へと向かいます。さて、番組は無事収録できるのか・・
あるカラオケ屋さんでモニタリング収録をしているTVディレクター*1を石田さん。そのカラオケ屋さんの店主を久馬さん。この2人がほんとに凄くて…!!!毎回毎回掛け合いが全く違って毎回毎回笑い取ってました…。
芸人さんってすごい…。
カラオケしてるお客さんへのいじりも毎回変えるし、その時隣で聞いてる方の反応も毎回変わる。何度見ても楽しく観れる舞台でした。
カラオケにいるのは女子会、解散しかけの漫才コンビ、メンテナンスの人、面接の人、不倫?カップル、立川さんご本人。
この人たちが実は色々な関係を持っていて。どんだけ狭い街のカラオケ屋なんだって話ですけど笑
みんなリアルな演技で「あるある〜!」と思っていました。
その中で矢崎さんは解散を切り出す漫才コンビの相方、空くん。優しくて才能があって顔も良くてめちゃくちゃ良い人。なんだその設定って感じですが、矢崎さんがやると嫌味がないというか、嘘っぽくない。
これは本当に矢崎広の強みだなあと思ってます。もっとどろどろ悪い役でも結局好きなのでファンの欲目もあるかもですが。
現相方の太陽くんはさらば青春の光の森田さん。推しのプロとの漫才が観れるなんて思ってなくて最初は変な緊張が走りました笑
そんなの杞憂でめちゃくちゃ笑ったんですが!
ネタは石田さん作なのかなあ。すごく私好みでした。
漫才以外の掛け合いも面白くて、ひたすら愛しかったです。空くんは太陽くんにだけちょっと冷たいんですけど、そういうところも好きでした。
解散の場面や元相方の植ちゃん演じる忍くんとの場面はさすがの一言。泣く場面ではないのについ泣いてました。
笑いの場面もシリアスな場面も、矢崎さんは「なんて表情するんだろう…」って思わされるなあ。
そういえば青山空って名前が可愛すぎて、公演中やたらと連呼してました笑
石田さんや久馬さん、森田さんに推しをいじってもらえるのは嬉しかったです。もっと言ってほしいくらい*2←
そしてこの作品で1番爪痕を残した植ちゃん。久しぶりの植田くんがこんなに出来る子とは思わず、びっくりでした。
甘い顔で可愛い割にしっかりしているのは知ってたんですが、ここまでする??ってほど全力で身体張っていて、私が観てなかったここ数年で一体なにが起きたのか不思議…。
加藤啓さんとのおっさんずラブ、毎回口がぶつかるくらい文字通り全力でぶつかっていて、なにを観ているのかよくわからなかった…。毎回顎が外れるかと思うくらい笑いましたありがとうございました。
昨年の魔王コントをきっかけに、石田さんのお芝居好きだなあと思っているので、*3次回は是非矢崎さんとがっつり絡む場面のある作品も観たいなあとわがままなことを思っています。
ラヴ・レターズ(矢崎広 & 妃海風)
ブログへのモチベが下がってきたので、気分転換にはてなブログへお引越ししました。また少しずつ更新します。
《あらすじ》
アンドリュー・メイクピース・ラッド三世と、メリッサ・ガードナーは裕福な家庭に生まれ育った典型的WASP (ホワイト アングロ サクソン プロテスタント‥‥‥‥アメリカのエリート人種)である。幼馴染みの二人は対照的な性格だ。 自由奔放で、束縛を嫌う芸術家肌のメリッサ。穏やかで、内省的、口よりも文章で自分を表現するのが得意なアンディー。 アンディーは自分の感じること、彼女についての自分の意見などを折にふれてメリッサに伝える。メリッサは手紙よりも電話の方が楽で好きだ。 しかし、電話で思ったようにコミュニケーションできないアンディーの手紙にはつきあわざるを得ない。
思春期を迎え、それぞれ別の寄宿学校に送られて過ごす二人。会えるのは休みで親元に戻った時だけである。 伝統的な暖かい家庭に守られているアンディー。一方、メリッサはアンディーより裕福だが、離婚と結婚を繰り返す母親のもとで孤独な思いを噛み締めている。 恋に目覚める季節、お互いを異性として充分意識する二人だが、どういう訳かぎごちなく気持ちは行き違い、しびれをきらしたメリッサは他の男の子とつきあってみたりする。そして、遂に決定的に結ばれるチャンスが巡ってきた夜、二人は友達以上にはなれない自分達を発見する。
大学を出た二人はいよいよ全く別の道を歩き始める…。
あまりにも有名な朗読劇でいつかは観なければと思っていた作品。
ありがたいことに矢崎広さんがアンディを演るということで初めてのラヴ・レターズを推しで観ることができました。
舞台は椅子と机にお水が置かれているだけ。2人はずっと椅子に座ったまま、幼い頃から晩年まで送りあった手紙を読み合う形式。
アンディもメリッサもザ・欧米人で、私が共感できるところはあまりないかなといった感じでした。
アンディは手紙が大好きで大好きでデリカシーをどこかに置いてきたオタクぽい少年。メリッサはメンヘラ気のある気分屋で遊び好きの女の子。
2人は手紙を通してお互いを知り、そして実際に会って違和感を拭えないまま長く時を過ごします。
あまり共感できなかった2人ですが、アンディとうまくデートできなかった後日「手紙を通して見せているあなたは本当のあなたではない」とメリッサが言い放つ場面があり、これは割と経験あるなあと。
私もネット上の私と実際の私に乖離があり、それは小さな違和感を会った人に与えているのではないかと思ったりします。見えている部分が違うだけだったりするんだけど。
矢崎さんの演じるアンディはといえば、メリッサにそんなことを言われても手紙が好きで、手紙を書くという行為が好きで、書く相手はメリッサが1番!、と友情なのか恋情なのかどちらともとれないもはや執着のようなものを感じました。アンディにとってメリッサは手紙を書くことの延長線上にいるんだと思います。だから会うとすれ違う。お互いが見えない誰かを探すことになってしまう。
なのでこの2人は手紙のやり取りのみでなければうまくいったのでは、というすれ違いを作品中多々起こします。
手紙ってお互いが自分の気持ちと相手の気持ちを図るタイミングに時差がありすぎるんでしょう。結局2人の気持ちが同じ時間に重なったのは、だいぶ大人になってからで。
でもアンディにとって、どんなにスムーズでも手紙のない成功は意味をなさない。それくらい手紙を書くことへの熱を感じました。
結局二幕でアンディとメリッサは不倫関係にもつれ込むのですが、堕落したメリッサの魅力に抗えず会いに行くエリート議員のアンディは、正直色気の塊でした。倫理観と欲に揺れ動いて結局欲に負けてしまう時の色気といったら。二幕からスーツなのもあいまって最高でした。
矢崎さん本人がご結婚されて、よりこの辺りのリアリティや色気に拍車がかかったような気がします。
新たな幅を見せてもらった気がしました。
前半心の隙間を色んな人で埋めていたメリッサが、アンディへの気持ちを自覚してからの後半どんどん不幸になっていくのは見ていてしんどかったです。妃海さんのメリッサは媚びずに美しく、哀しかった。アンディ以外にもその弱さに気づいてあげられる人がいたら良かったのに。
この物語はメリッサの死で幕を下ろします。メリッサの葬儀に宛てた手紙がきっとアンディにとって最後の手紙なのでしょう。だんだんと落ちて行く照明のなか、メリッサへの手紙を読む場面は同時に手紙の中にいるもう1人のアンディの死も感じさせました。遠くを見つめる妃海さんのメリッサと一緒に静かに消えたようでした。
笑いも涙も苛立ちも伝わる繊細な朗読劇でした。ファンとしてはまたあと10年ほどしてから見てみたいような気がします。
最近手紙にまつわる朗読劇が多い矢崎さん。またお手紙を書こうと思います。
「ジャージー・ボーイズ 」イン・コンサート
2016年に読売演劇大賞も受賞し、わたしも2016年に観た作品の中で最も思い出深い舞台、ジャージー・ボーイズ 。9月からの再演に先立ち、世界初のコンサートが行われたので行ってきました。
セトリを思い出すのが大変で、どうしようかなあ…と思っていたら矢崎さんFC会報に全て載っておりありがたや!以下、楽しくて楽しくて仕方なかったコンサートの感想および備忘録です!
《出演》中川晃教/藤岡正明/中河内雅貴/伊礼彼方/海宝直人/矢崎広/福井晶一/Spi
《コーラス》小此木まり/遠藤瑠美子/白石拓也/山野靖博 ほか
《音楽監督》ピアノ:島健
《春》
Ces soirées-là [All cast]
8人で登場して、全員で歌うCes soirées-là!
本編ではボーイズたちは歌わないので貴重な1曲目でした。
めちゃくちゃかっこよくて早速倒れそうだった…。「YEAH」とか「a-ha?」などの合いの手(?)もかっこいい…spiさん本場…矢崎さんベンヴォーリオ*1感…!
そして、初めて聞く推しのフランス語!ナザールしてる…!!貴重すぎました。これだけで元取れる。
Silhouettes [Tommys]
ガラ悪い兄ちゃん3人組。
悪友感が凄かったです。
途中から「ああ〜〜!藤岡さんのトミー好きだ〜〜」ってなる台詞があるんです他の人も好きなんですけどごめん。だってフランキーのこと大好きなんだもん。すでにここから泣ける。
You're the Apple of My Eye [Tommys]
「ボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボン」で光夫さんが聞こえないので切なさ100億点
I Can't Give You Anything But Love [Tommys & 中川]
フランキー中川さん相変わらずうますぎた。そしてこの辺からバックのスクリーンに神がかっている初演映像が流れ始めてました。舞台じゃなくてドラマとして別撮りしてるのかと思った。WOWOWさんの底力すごい。
Earth Angel [Tommys]
トミーの曲で1番好きなこの曲。やはり甘い。好き。3人ともハーモニーの相性がとても良い。
Sunday Kind of love [中川&藤岡]
ボブ推しなのにどの口がと思われるかもしれませんが、ジャージーボーイズ の曲の中でこの曲が1番好きなんです。教会忍び込みソングなのに毎回心が洗われるような気持ちに。それを…それをこの歌唱力化け物コンビが…!このコンビはハーモニー最高すぎて耳が幸せ。ハグしようとするあっきーに「やめろよ!」って反抗した後笑顔でハグし返す藤岡さんに目も幸せ(*´-`)(この場面じゃなかったらごめんなさい)
My Mother's Eyes [中川]
ここもめちゃくちゃドラマ感。映画に合わせて公演するコンサートかと思った。
I Go Ape [伊礼]
モンキーダンスを一人で踊りまくって歌いきった伊礼さん。めっっっちゃノリノリの会場、真っ青なペンライトが印象的でした。それをちゃんと拾う伊礼さんってやっぱり心配りが細やかだなあ…。
《夏》
Short Shorts [矢崎・中川・藤岡・中河内・伊礼]
これはほんと矢崎広の顔芸と魅惑のお尻しか見てなくて他のキャストさんを見れませんでした。罪深し。だってポーズ毎に表情も動きもコロコロ変わるし、なによりボブでやるんだもん〜〜〜!ずるい…。海宝さん事務所NGなのかなとか冗談で言ってたんですが、*2終わった後颯爽と奥から登場するのがめちゃくちゃ面白かったです。海宝ボブはそうじゃなきゃ。
I'm in the Mood for Love / Moody's Mood for Love [中川]
初演時ここの矢崎ボブの表情がめちゃくちゃめちゃくちゃ好きだったんですが、コンサートでは封印。再演ではどうなるのか気になるところです。
Cry for me [Bobs]
こんなことが起こると思っていました…?大好きなボブが2人でフランキーとボブを交互に歌うなんて…。
ああ、同じステージに決して立たないと思っていた2人がいる…お互いを温かく微笑んで見つめあっている…その奇跡をありがたく拝んでいました。海宝ボブはうますぎて笑うし、矢崎ボブには成長に涙です。
An Angel Cried [矢崎]
今雨を矢崎さんが歌うなんて知らない聞いてない。
最後の最高音毎回ドキドキしながら見守ってました。拍手してる海宝ぱいせん素敵。観客もここは思わず拍手でした。
I Still Care [海宝]
きれかわいい声で歌う海宝先輩っていう貴重な歌なのに、矢崎さんのフランキーパートにドキドキしててぜんっぜん集中して聞けなかった…hi Fis?かな…お疲れさまです…。
Trance [矢崎]
打って変わって低めボイス。喉仏をいじいじして調整する矢崎さん(笑)
これくらいのキーだとイケボがすごい…。
Sherry [Blue]
「さあ、皆さま準備はいいですか?」的な矢崎ボブの煽りがワクワク度を高めてくれる。2年前の振り付けが余裕で出来る自分にびっくりです。Blueはどんなチームになるんだろうなあ。
ボイスレコーダーを持っていなくてメモするくだりを2人のボブでやるんですが、このボブsは片割れ感が強くて好きです。映像中も2人並んで客席に背を向けて映像を指差しながら話していてとてもかなり微笑ましかった。あと、この2人タイミングばっちりなんです。ジャンプも着地も捌けるタイミングも。ビジネスライクなのに決めるとこは決めるところがなんともボブ感。
Big Girls Don't Cry [White]
ホワイトは相変わらずハーモニーが素晴らしい。この振りもPV撮影から仕込まれてるので踊れる…というか座ってるので踊れなくてもどかしいレベルでした。
Walk Like a Man [矢崎 海宝 中川 藤岡 中河内 spi 福井]
当方の藤岡トミー高音レーダーにより、藤岡さんが入ると意味わからないくらい感動するこの曲。再演は藤岡さんでこの曲を聞くことはないということを思い出しつらくて泣きました。
December 1963 (Oh, What A Night) [矢崎]
この曲が矢崎さんだけしか出てこなかったときの矢崎広クラスタの気持ちが分かるでしょうか…!
ありがたい!ありがたいけど恐れ多い!あと、ぱいせんのこなれたDT卒業も見たい!
しかし、矢崎さんも2年を経て世帯主になった余裕からか、ピアノにもたれてめちゃくちゃ大人の色気醸し出してました。大人の「甘い約束」でした。昇天。
My Boyfriend's Back [chorus]
女性コーラスの皆さん。今回バッグコーラスのため、黒と白に統一されてたんですがめっっっちゃかっこいい!あの当時的にはドッドのカラフルワンピなんだと思いますが、個人的には黒白でキメてバリバリ踊る女性たちがめちゃくちゃかっこよくてこちらの方が好きでした。
My Eyes Adored You [海宝]
ああ貴重。ああうまい。いい声すぎる永遠に聴いていたい。
Dawn (Go Away) [All cast]
この場面の台詞がこの作品の本質だと思っています。そしてそれをストーリーテラーとして語る矢崎ボブは最強で最高。涙目で訴える彼等彼女等にきっと私たちは含まれているのではないかな、そう観客役に思わせてくれてありがとう。
あともうDAWNも藤岡トミー高音レーダー発動する。彼女の幸せのために決別する歌なんですが、ホール中に響き渡った反射で後ろまで伝わった音が全力で背中をバンバン叩くような、そんな強引すぎる別れの歌なんです。無理矢理に前を向かせようとするような。いつも不可抗力で泣く。この曲を聴くとドッグファイトのエディを思い出すのはきっと私だけではないはず。DAWN 夜明け。
Walk Like a Man (リプライズ)
再度背中バンバン。盛り上がらざるおえなくなってからの休憩です。
《秋》
Big Man in Town [中川 藤岡 海宝 福井]
私にも分かる歌唱力選抜。
安定感ずば抜けていて、この4人だと即席でもこんなにまとまるのかと驚愕でした。
Beggin' [spi]
元々好きな曲だったんだけども、あまりの楽しさに我を忘れて青のペンライトを振り回しました。かっこいい…!歌上手い…!盛り上げも上手い…!真剣乱舞祭でも歌って…(無理)
最後のキメで客席に背を向け、カメラが真っ青な客席を背負ったspiさんを映した瞬間あまりのかっこよさに倒れそうでした。
spiさんのBeggin' の再演を、どうか!
Stay [中川 海宝 福井]
Stayと歌っているのに離れることを決意するニックが切なくて好きなんですが、そこは割愛でした。再演で楽しみます。
Let's Hang On! (To What We've Got ) [福井]
Stay省略はこのためだったー!あー上手い。めっちゃバルジャン。ニックはほんとこんなに上手いのにあまりソロがなくて贅沢な使い方すぎます。
《冬》
Opus 17 (Don't You Worry 'bout Me) [中川 矢崎]
まさかの歌わない矢崎氏。ここから中川あっきーの本領発揮です。
バイ・バイ・ベイビー Bye, Bye, Baby (Baby Goodbye) [中川]
初演の傘の演出を思い出してました。
フォーシーズンズは明るいのに切ない曲が多い。
C'mon Marianne [中川]
この曲、結構かなり好きなんです。プロデューサーが推すのもわかる。
Can't Take My Eyes Off You [中川]
最大の有名ソングきたーーーー。ってなりますね。
アンコールでこの曲英語で歌ってーってあっきーに言われたのに1ミリも歌えなかったので、再演までには歌詞を覚えようと思います。万が一歌ってーって言われた時用に。アンコールの話ばかりで恐縮ですが、やっぱりこの曲でjumpingするのめちゃくちゃ楽しいです。
Working My Way Back to You [中川]
あっきー無双。そういえばコーラスの男性陣もダンスキレッキレなんですよね。女性陣は言わずもがな。これもペンラ振るの楽しかった。
Fallen Angel [中川]
フランシーヌの悲しいくだり。
これから気持ちを切り替える時間なく時間が進むのでいつも心の中はバタバタしてます。
Rag Doll [中川 中河内 伊礼 海宝 矢崎 福井 spi]
問答無用で感動する曲。誰かを応援した経験のある人でこの場面が刺さらない人っているんでしょうか。
年老いたみんなが思いを告げる場面は容姿に変化はないのに年月の経過が分かって俳優さすがすぎました。
Who Loves You [All cast]
1番楽しかったのは街灯の下で初めて声を合わせた瞬間だというフランキーからどこからともなく始まるこの曲が、タイムマシンのようで好きです。
「誰より愛をくれる人は誰?」という歌詞が名訳すぎる。
《アンコール》
Jersey boys
島健さんのピアノによるjerseyboysメドレー。メドレーというかすごすぎてもうこれはoverture。アンコールだけど笑
Can't Take My Eyes Off You
オールスタンディングで大盛り上がり。藤岡トミーと掛け合いがあるなんとも贅沢バージョン。
千秋楽、REDのニックである吉原光夫さんが来てくれていて終わった後キャストとお客さんの「光夫」コールで光夫さんが舞台に上がってくれました。凄まじい声援と凄まじい熱気、そして「俺たちが伝説のREDだーーーー!」と自画自賛する藤岡さんに白のファンも青のファンも赤のペンライトで見送るというなんともREDらしい台風のような終幕でした。
2年ぶりに観て、やはりジャージー・ボーイズは大好きで大切な作品だなあと改めて。
心ゆくまでコンサートを楽しんだので、次は再演。なんだかんだ折り返しまできたので、あと2ヶ月楽しみに待っています。
《過去記事》
photograph51
@東京芸術劇場で観ました。
[あらすじ]
世紀の大発見をしたのは彼女。ノーベル賞をもらったのは彼ら。
女性科学者が殆どいなかった1950年代、ユダヤ系イギリス人女性科学者ロザリンド・フランクリン(板谷由夏)は遺伝学の最先端を誇るロンドンのキングスカレッジに結晶学のスペシャリストとして特別研究員の座を獲得する。当初、彼女は独自の研究を行う予定でキングスのポストを引き受けたのだが、同僚ウィルキンズ(神尾佑)は、出合い頭、彼女を助手として扱う。この雲行きの悪い出合いが、その後彼女たちの共同研究のチームワークの歪みを作るきっかけとなる。形式上、共同研究者となったロザリンドとウィルキンズだが、二人は常に衝突を繰り返す。助手で指導学生ゴスリング(矢崎広)がおどけた調子で2人の橋渡しを図っても一向に効果はない。ぶつかり合いながらも、ウィルキンズはロザリンドに密かな恋心を抱くようになり、幾度も関係の改善を試みるが敢えなく不毛に終わる。ロザリンドが唯一心を許すのは、彼女に憧れを抱く若きユダヤ系アメリカ人科学者キャスパー(橋本淳)である。この事実もウィルキンズにとっては面白くない。子供じみた嫉妬をあらわにするが、ロザリンドにはウィルキンズの秘めた思いは全く通じていない。こんな調子であるから、当然研究も早く進むはずがない。ロザリンドが特殊カメラを駆使して撮影するX線画像は明らかにDNA構造の謎解きの鍵を映し出しているのだが、協力体制の取れていないロザリンド&ウィルキンズチームはその謎の解明に到達できない。そうしている間、野心家のアメリカ人若手科学者ワトソン(宮崎秋人)とウィルキンズの旧友クリック(中村亀鶴)がチームを組み、DNAの謎の解明に挑み始める。ウィルキンズを通じて、ロザリンドのX線画像の情報を入手したワトソン&クリックチームは、彼女の写真と論文を元にして、ついにDNA二重らせん構造の発見に成功してしまうのだった…
[感想]
孤高のダークレディとされていたロザリンドの生涯をシェイクスピアの冬物語になぞらえて描いていました。
ロザリンドも冬物語も馴染みがない日本人には1回で理解するのは難しい話だったように思います。
1ミリも知らないまま業界に飛び込み、現在矢崎さん演じるゴスリングのようなことをやっている私ですが、不勉強ゆえ全然理解できない部分も多くありました。(ちなみに一緒に連れて行った弊社のロザリンドからは、「なにが理解できないのかが分からない、この仕事をやっているのに!」と怒られました笑)
しかし、早口でまくしたてる場面が多いので西欧版つか作品と割り切ればかなり面白く見れました。
後から色々勉強したのですが、核の構造を知るより冬物語を知った方が作品中頷ける部分が多かったのは、わたしがド文系だからかな…
ニコールキッドマン版も見てみたいのでNational Theater Live等でやってくれないかなあ…。アフタートークによると、ロンドン版ではゴスリングとキャスパーがいなかったらしいです。この2人が物語の緩衝材であり、第3者目線で話して着いていけるようにしてくれるので、いなくなるとかなりのギスギス展開ですが、ロンドンの人なら90分耐えられるのかしら…
以下、キャストごとの感想を簡単に
ロザリンド(板谷由夏)
板谷さん初舞台ということで、初日は観てるこちらも緊張して見守っていました。このぎこちなさや固さがロザリンドの不器用さにうまくはまっていたように思います。ロザリンドは自分のなすべきことを貫き通したいあまり、周りへの配慮が欠落しているのですが、そこがまさにリケジョという感じ。
観ていて共感できる部分と、配慮のなさに苛立つ部分とあったのですが、それはきっと羨ましいからだろうな、と。私の中にもロザリンドのような部分があったのに、傷つくこと叱られることが多すぎていつからか隠しながら生きるようになって。生きやすくはなったけど、自分の気持ちを貫いて強く生きているロザリンドが羨ましくもあるのだと思います。
孤独だと思っていたのに実は周りから愛されて認められていたロザリンド。そんなロザリンドの最後の台詞は冬物語のハーマイオニー評。自分とあの時のハーマイオニーの女優、どちらも名が残らない。それは単に演技があまり上手ではなかったから。ただそれだけのことだと、自分に言い聞かせたロザリンドは自分の人生をどう思っていたのでしょうか。
ウィルキンズ(神尾佑)
私に西欧版つか作品、という印象を与えたのは紛れもなく彼。
前作が新・幕末純情伝の坂本龍馬だったので余計にそう思ってしまいました。
ウィルキンズはとにかく台詞が多く、そしてそのほとんどがロザリンドとの口論なので聞き取れる自分にびっくりしました←
神尾さんの為せる技ですね。
几帳面で神経質なウィルキンズ。でも実はプライドが邪魔しているだけで優しく気配りができる人なので、後半は切なくなりながらウィルキンズを応援していました。彼もまた生きるのが不器用だっただけで、ロザリンドとはタイミングがかみ合わなかっただけで。自分の過失をずっと後悔して生きていた彼を思うと悲しくなりました。人生やり直しがきかないこともある。ウィルキンズはその象徴だったように思います。
ワトソン(宮﨑秋人)
若手の中で1番おいしい役だったのではないでしょうか。劇中最も嫌な役だと思うのですが、本人の明るさや可愛らしい純粋さが滲み出ていて、どちらかというと悪気のない天才肌、と印象づけていたように思います。ワトソンは名誉や栄光を手にしたいと思っていて、ロザリンドはあくまでも真理を探求していた。ただそれだけですし。
アフタートークによると実際にこの舞台を観たワトソンはひどく怒って退席したそうですが、秋人くんのワトソンを観てどう感じるのか気になるところです。この作品ではロザリンドの発見を横取りする奴として描かれていますが、実際に彼が見えたことで研究が大きく進んだのは事実ですし、発見を1番先に自分たちのチームでできなければ研究してなかったも同然になってしまうのですからワトソンの方が研究者としては当たり前な姿勢なわけで。作品でそこをもう少し平等に描いても良かったのかなあと思っています。ただ、個人的にはこの発見に大いに貢献したロザリンドへの評価には狭量な人だなあとは思っていますが。
クリック(中村亀鶴)
ワトソンのパートナーでウィルキンズの友達。口数が多くいつも哲学的な言葉を口にしていましたが、実はクリックの言葉が1番刺さり、1番共感できた人物です。クリックは至極真っ当な研究者で、ほんの少しでも世界に新たな発見をもたらしたいと考えていたところをワトソンによって大きく運命を変えられた印象でした。ワトソンが承認欲求の塊だったのとは違い、すでに地位も家庭もあったクリックにとって、果たしてこれ以上の栄誉など必要だったのか。栄光の裏の部分を担っていた存在でした。
キャスパー(橋本淳)
リア恋枠のキャスパー。ロザリンドが心惹かれる役ですが、観客にも1番好かれていたのではないでしょうか。手紙のやり取りをしていた頃からキャスパーはロザリンドを愛し敬って、彼女を生意気なリケジョではなく、1人の尊敬する研究者と扱っていたように思います。2人が直接出逢い、言葉を交わすのは後半からですが、ロザリンドは作中常に彼に支えられていたように思います。「好きなんですよ、あなたが…」とロザリンドに言う台詞が回を重ねるごとに良くなって、毎回ときめいていました。
ゴスリング(矢崎広)
この物語のストーリーテラーでもあり、最初から最後までロザリンドを見続けた人。皆に比べて能力は劣るけれど、それでもロザリンドを助手として精いっぱい支えていたのだと思います。ロザリンドもそのことに本当は気づいていたのに、ゴスリングには頼りきれなかったのだろうなあと思いました。
矢崎さんのコミカルで明るい演技はこの作品を親しみやすくしてくれたし、彼の台詞の間が作品の良いブレーキになっていました。(ともすると早口長台詞の応酬でどんどんスピードアップしていくので…)
ああいう院生やポスドクの方って結構いらっしゃるんですが、ゴスリングのようにコミュニケーション能力のあるしっかりした人って3割くらい(私調べ)な気がするので、シンポジウムめちゃくちゃやりやすそう…というのが個人的な感想です。
色んな立場の女性にエールを送る話でした。ぜひ海外版も観て感じ方を比べてみようと思います。
矢崎広FC“ONとOFF”ファンクラブイベント(2018.03.03)
矢崎広さん、945日ぶりのFC限定イベントでした。
《前回記事》
いつもとっても忙しい矢崎さんなのであんまりイベント等々ないのですが、行くととても幸せな気持ちを得られる大好きな場です。
昼と夜の部参加しましたので、両部まとめてつらつらと備忘録。抜けてるところはご指摘いただけると嬉しいです。
〈OP〉
ドラクエの音楽が流れ、ご本人の「いいか、逃げるなよ、背を向ければ切る」という土方さんの台詞が流れます。(昼は照れてた)そしてミュージカル薄桜鬼より「冷厳な瞳」を披露。
「自分の中に思うところがあって、譲れないものがあるなら真っ直ぐに前を見ていろ。そして…このイベントを楽しみやがれ!」
と。大好きな台詞だったので嬉しすぎました…!
そしてご挨拶。5月にある薄ミュの話もしていました。PVの真似したり。可愛かったです。
お洋服は昼が緑のジャケットに黒インナーで黒パンツ。靴下が紫?夜はベージュのロングカーディガンに白シャツ。下は思い出せないです…。夜の方がオフっぽい感じがありました。
〈QAコーナー〉
QAとリクエストが入っていて、矢崎さんが引いた質問もしくはリクエストを生歌で歌うコーナー。以下、順は覚えてないので適当です。
【昼】
あんまり思い出せない〜!と言いながらワンフレーズ歌ってくれました。JBがメンバー変更で青になった件にも触れて「まさくんがタイタニックに出るから思い出して…まあスケジュールとかだからね、仕方ないんですけど」とちょっといじけていました笑
・最近夢中になってること
ネットショッピングにはまってる!家のDIYとか、今賃貸でも出来る壁とか柱とかあるんですよー。で、ドライバーも欲しくなっちゃって色々ネットで調べながら見てる。
リクエスト:世界の王を歌ってください
ロミジュリの世界の王ひとりでアカペラ歌ってくれました。
・ミュージカルの歌が出てくることはありますか?
よくある。控室でゆーた(古川雄大くん)と…いやゆーたなに考えてるかわかんないからな…「闇が広がーる!」とか歌っちゃう(ミュージカル エリザベートより)
・役の台詞が出ることありますか?
土方さんをやるときにあった。べらんめえ口調になったり舌巻いたり。
「なんか口調変わってない?」
ぴ「そんなことねえんだけどな」(←べらんめえw)
声もその時やってる役で高くなったり低くなったりする。
・ツネのかわいいところ
全部!最近インスタあげられないのは大人になって(せいびょう…せいねこ…?おっきなねこ!)すぐ逃げる写真撮れない。撮ろうとすると逃げる。でも冬は布団に入ってくれるからいい。でも俺が気づいたってわかると暴れて出て行くから脇腹が傷だらけ…
お水飲む時もツネは忍者だから毒味する。手で水汲んで飲んでびしゃびしゃになる。
ツネ様と似てるって言われるけど似てる…?そうだとしたらどっちがよってってる…?おれ猫になりたい…ということはおれ…?おれがよってる…?
・疲れの取り方
酸素カプセルこわい。閉塞感がこわいので前世でなにかあった。
・双子になったら
ナルトの螺旋丸やりたい
・チャレンジしたいこと
最近殺陣をやってないので、やってみたい。30代になってまた違った表現があると思う。
【夜】
・新しい環境で気をつけてること
いい子過ぎずいること。なるべく自分を出す。会ってすぐ殴らなきゃいけない(芝居で)世界だったりするので。
・歴史上の人物でやってみたい役
軍師(ぐん…じ?し?客:し!笑)の役!
石田三成とか黒田官兵衛とか、彼らが時代を動かしてるんじゃないかと思う。元々一番上より人を補佐する役が好き。土方さんとかね。
・土方歳三を演じる上で心がけていたこと。
がく(松田岳)も井澤(井澤勇貴)もヒデくん(佐々木喜英)も「ひろしくんの土方歳三が最高すぎて…」って言ってくれるんだけど、僕の前には三木眞一郎という壁があった。僕は三木さんの土方歳三が大好きで、一度お話もさせてもらった。三木さんは本当に薄桜鬼への愛が強くて、その話を聴けたことは宝物。真似しようと思ってもあの話し方は真似できなくて、「真似するのはやめよう」と思ったら似てると言われるようになったのは不思議。耕史さんの土方さんもいいよね。
・リクエスト:薄ミュの歌を歌ってください
えー!なにがいい?「こーのーこぶし!振りかざすとき!」…天霧だった郷本さんは同じひまわりという事務所で、一緒にイベントやったこともある僕にとってはお兄さんみたいな先輩だから、ついディスりがちなんですけど、大好きです。あとは…
「みんなの笑顔見たい〜笑いあってすごしたい〜(平助)」←平助めちゃくちゃにてる…!
「裏切りはやめろよ(新八)」←もはや秋人本人
「さあ、盛り上がっていくよ!(沖田)」←半笑い
「刀になるだけ(斎藤)」←微妙…笑
モノマネ大会でした!「ディスってないよ!じゅんや(池田純矢)は自信あるんだよね…笑」と矢崎さん
・最近ご覧になったドラマや映画は?
テレビ番組なんだけど、あいのりにはまってる!あれ多分あんまり台本とかないと思う。時代のせいなのか全然カップルできないの!笑
告白されても「あいのりにきたからには自分から告白したい!」って。告白側も「正直に言ってくれてありがとう!(リュック背負って)みんな!いい恋愛しろよ!」って去ってくみたいな。Netflixで毎週の楽しみです。
・最近の喜怒哀楽
喜→このイベント
怒→ツネが靴紐を噛んでぐちゃぐちゃに
哀→さみしい
楽→ツネかわいい
・長所と短所
長所は…声?短所は全部。恥ずかしがり屋だし…。長所もちゃんと言えないとだめだね。
・演技が上手になるためやっていること
若い頃は色々なメソッドをやってたけど、今はあまりやってない。
昔は相手を見て思うことをひたすら言うっていうエチュードをやっていた。
今は上手な人を見て盗む
・最近あった怖いこと
たくさんある。いきなり社長が見に来たりとか小栗旬せんぱいが来たりとか。あと、劇場も色々あって時計が根元から切れたり、ネックレスが切れてないのに先だけ取れたり。お祓い行ったら治りました。お祓い、いいですよ!
・シェークスピアでやりたい役
10代の頃研修公演でやったのがパック。パックとライサンダー。パックの台詞って面白い。「ダッタン人の矢よりも早く」…あ、これダッタン人ジャーン!(ちょっとSYO様入る)
・座右の銘
選んだ道を振り返って後悔したり迷うのではなく、その道をより良くするためにがんばる…。為せば成る?
・鳥貴族で好きなメニュー
ささみにワサビのってるやつ。ヘルシーだし。
好き嫌い分かれると思うけど皮も!皮は絶対タレ。
あとはひたすらハイボールのみます。
・好きな名産品
高知のカツオ!カツオ元々好きだったけど美味しかった。山形はなんだろー?山菜そばかな。安易にさくらんぼと言わないのが山形県民ぽいでしょ。
・好きな音楽
最近はワンオク!あとは海外のヒットチャートは聴くようにしてる。ミュージカルの原曲も。
・リクエスト:ミュージカルロミオ&ジュリエットよりエメ
ジュリエットも歌ってました
・リクエスト:ミュージカル「ミス・サイゴン」より Why god why
何度も言うけどめちゃくちゃ良かったです。
・わたしは一眼レフを始めたんですが、これから始めたいことありますか?
俺も一眼レフやりたい!なんでカメラってあんなに高いんだろうね〜。あとは動画編集とかPCできるようになりたい!PC苦手なんだよねえ…。この間スタッフさんに「メールCCにいれて!」って言われて…CCってわかる?(みんなわかる)おれ分かんなかった…笑
〈R&Jについて〉
小川ゲンくんがゲストで2人でトーク。
以下昼夜ごちゃまぜ
・ゲンくんCCはわかる笑
・「あもーあますあまとぅす」というラテン語を早口で言うのがとても大変だった。矢崎さんはできるようにするためラップの動画を見て研究した。
・本を椅子の上に重ねてそれを舞台の端に移動するのが矢崎さんだけ大変だった。まず本を重ねるとおしゃれなパンケーキみたいなバランスになり、椅子を動かすとそれが崩れてヘンゼルとグレーテルのお菓子みたいになる。反対側のともくん(柳下大)はめちゃくちゃ速くてどんどんスピードアップするからゲンくんはいつもその場面笑いそうになってた。
・ロッカーに入るのと赤い布を取るとロミオとジュリエットが出会うのは役者の案
・カーテン薄いけど入ると安心する。役者だから。
・入れ替えるならゲンくんロミオで矢崎さんジュリエット
・入れ替えは昔乱痴気でやったけどめちゃくちゃ大変だった。見てるのとは違って全然思うようにできない。
・学生たちは夜な夜な抜け出してるから始めて本を読み上げたわけじゃないけど、ロミジュリは初めてだったのではないかと思う。
・それまでは何読んでたのかなー。「ジャックと豆の木」とか?ジャックめちゃくちゃ悪いよね。自業自得だよね。と謎にジャックと豆の木を詳細に覚えている矢崎さん。
・トライストーン舞台はなぜか全然台詞を覚えていられない。ロボロボとか好色とかシャッフル、大江戸も覚えてるのにR&Jはもう忘れつつある。なんだろうね、不思議。
・ゲンくんのお母さんはR&Jが好きで5回くらい観に来てくれた。ケーキ差し入れてくれたり、バレンタイン近かったからチョコレートももらった。
〈朗読〉
矢崎さんがやりたくて考えた朗読コーナー。絵本の「おおきな木」を読んでくれました。矢崎さんめちゃくちゃ良い声なのでとても嬉しい。またこういうコーナーが欲しい。
〈リクエストコーナー〉
リクエストが多かった曲を披露
昼:ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」より“どうやって伝えよう”
夜:「モマの火星探検記」より“A Message to other world”
〈プレゼントコーナー〉
1.R&J使用本
2.R&Jの使用キャンドル
3.おおきな木
4.矢崎画伯の自作イラスト
花粉くんから始まり最近絵が上手になったらしい矢崎さん笑
ひとりひとりの席に行って丁寧にサインして対応。
〈矢崎さんの歌いたい曲コーナー〉
昔10代のころ歌ったイベント以来久しぶりに歌う好きな歌だそうです。
夜:クリス・ハートの“I love you”
色んなリクエストをもらって、でも矢崎さんがどうしても皆さんに聞いてほしいと思って練習した曲。これがめちゃくちゃ難しい曲で愛が重くて(笑)こんな選曲をする矢崎さんが私は大好きなんだと改めて思いました。
〈集合写真&握手〉
列ごとにクラス写真のように矢崎さんと写真撮影。
最初は矢崎さんがポーズ指定でしたが、夜は途中からお客さんが指定したり。
握手してポストカードもらいお別れでした。
矢崎さんの温かさ、誠実さが溢れまくったイベントでした。一人一人に丁寧に対応してくれて、握手も短い時間でしたがしっかりと目を見てお話してくれました。
矢崎さんのファンの方ってみんな本当におおらかで優しくて人として出来ている人が多くて。マチソワ間は20人でお茶して、終演後30人で写真撮って20人でまた飲みに行って。
サークルのような楽しすぎる時間を公演中も公演以外も過ごしていました。
またこんな時間が過ごせますように。これを糧に明日からも頑張ります。
Shakespeare’s R&J~シェイクスピアのロミオとジュリエット
大好きなロミオとジュリエットを1年ぶりに大好きな矢崎広さんがするというトライストーンの粋な企画です。
前回はベンヴォーリオでしたが、今回はロミオ。若い頃にしかできない役かなあと思っていたので、このタイミングで観れて嬉しかったです。
〈あらすじ〉
厳格なカソリックの全寮制男子校の寄宿舎で暮らしている4人の学生。
彼らは夜になるとこっそりベッドから抜け出す。
読むことを禁じられたシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』のリーディングが始まる。
「さあ、夜の世界の幕開けだ!」
秘密の遊戯が始まるうちに、見つかってしまうのではないかという不安に怯えつつ、彼らはこの遊びをやめることができない。
そして彼らは4人だけで配役を分け、この芝居に熱中して演じていくうちに・・。
「ゆうべ夢をみた。夢を見た…夢を見た…」
〈感想〉
学生とロミオとジュリエットの世界の二重構造(もしかしたら三重構造)になっており、学生でありながらどんどんロミオとジュリエットの世界の人間にのめりこんでいく、という設定。どこまでが学生の演技でどこから役に入り込んでいるのか、それは役者によって回によって異なる感じを受けました。学生たちが自らの台詞を話すことはなく、いつも何かの誰かの言葉や演技を通して自分の感情や迷いを表現していたのが斬新な表現でとても面白かったです。
観客に伝わりにくいかというと全くそんなことはなく、むしろ学生たちが読んだままの印象で台詞を話しているので生きた台詞となって私たちに伝わり、普通に聴くより分かりやすいほどでした。これにはもちろん松岡和子さんの訳にもかなり助けられていると思いますが。
ロミオとジュリエットの話よりむしろ学生たちの関係性の方が、観る人によって印象が違ったのではないかと思います。下記にてそれぞれの印象を書いていきますが、多分観た人により少しずつ違うので主観だと捉えていただければ。
学生1(矢崎広)
この夜の抜け出しの首謀者であり、リーダー。
ロミオとジュリエットをやりたいと言い出したのも彼。のめり込みやすく、元々シェイクスピアに心を奪われていたんだろうな、と思います。ルールを破る思春期の喜び、というよりロミオとジュリエットが憧れで、一度やりたくて規則を破った、という印象が強いかも。
ロミオに自分を重ねていき、1が役と自分が分けられなくなればなるほど、観てるこちらもロミオとジュリエットの世界に入り込む不思議。
後半のジュリエットの死〜霊廟の場面が最高に好きです。たまに冷静さを取り戻そうと足掻く回もあれば、完全にのめり込んでいる時もありました。どちらにせよ、あまりにも良い声で痺れていました。また、前半のジュリエットの出会いで、熱っぽくなるのも良いし、ソネット18番を訥々と語る場面も大好きです。
最後は夢から醒めた学生のままの1なのか、大人になった1の回想(三重構造)だったのか、それとも全て現実なのか…答えは色々だったように思います。
わたしは彼の演技の熱が温度が大好きなんですが、シェイクスピアだとそれが大爆発していて至高の時間を過ごせました。いつも言ってるんですが、いつかハムレットを演っていただきたい…。なんにせよ、またシェイクスピアを演じる矢崎さんが観たいです。トライストーン様よろしくお願いします。
学生2(柳下大)
演技力と女性役に定評のある大くん。学生2は主にジュリエットなんですが、分かりやすくに女性っぽい演じ方をしていないのにどんどん可愛らしいジュリエットに見えてくるのが不思議でした…すごい…。
学生2はこのグループ内で少し雰囲気の違う子なのかなあと。少し一匹狼の風格もあり、マイペースな部分もあるなあと思っていました。のめり込んでいたのに最後の最後に戻れた子なのかなあと思っています。その度合いが日によってちょっと違うのが面白かった。最後パックの台詞を言って学生1を絶望させるのですが、ガンガン泣いていた回が個人的には印象強かったです。
学生3(小川ゲン)
1番わたしがこじらせた学生3です。
学生1が初めに起こして、初めに抜け出そうとけしかけたのは学生3なんですよね。マキューシオに指名されて喜んでいる姿や、1と2がお互いに夢中になっているのを腹ただしく思っている姿が何を考えているのか3の1への感情が気になってしょうがなかったです。
結婚式の場面、3が神父様の役を抜け出して暴走して1を殴るのが印象的でした。
その後ソネットを読んで思い直すのですが、ロミオの誓いと同様ソネットはみんな諳で読めるという事は、学校で授業があるんでしょうか?ありそうな気もしますが詳しい方教えてください。
ゲンくんは初めて舞台で拝見したのですが、演技も歌も良いし、イケメンだし笑、穏やかで良い役者さんだなあと思いました。
学生4(佐野岳)
岳くんといえばアクロバットという印象だったのですが、それを全て封印して挑まれていたのが驚きでした。そして同時に演技にも驚き。乳母で会場中の笑いをかっさらっていました。4はどちらかというと一歩引いたところでこの芝居がうまくいくように冷静に動いていた人物だと思います。バルコニーの場面では演出もしていたり。みんなの仲裁役で見守りながらも冷静、そして面白い。合コンで選ぶなら絶対学生4、と帰りの居酒屋で満場一致でした。
本人の魅力と4の役柄がうまく融合していたなあ、と思います。
いかんせん古典なので全く難しくないというと嘘になりますが、去年たくさんミュージカルロミオ&ジュリエットに通っていた私たちファンにとって、ロミジュリはとても身近な物語になっており、ベストなタイミングだったと思います。
いつもちょっと難解なトライストーンの舞台ですが、とっても楽しいのでぜひ定期的に演っていただきたいです。
人間風車
2017年ベストオブベストでしんどかった舞台。怖い話グロい話が苦手な私にとっては推しがいなかったら絶対に足を運ぶことはなかった舞台だったので、「人生は何事も経験」だと思っている身としては楽しくもありました。
〈あらすじ〉
売れない童話作家の平川が披露する奇想天外な童話に、近所の子供たちは大はしゃぎ。けれども、童話の登場人物や題名はレスラーの名前、テーマも"三流大学出身より高卒の方がまし" だから、子供の親からはクレームばかり。
公園に集まる子供たちの中には、へんてこ童話の主人公になりきって現れる奇妙な青年・サムがいた。
ある日、平川はひょんなことからTVタレントのアキラと知り合う。その出会いは平川の作風にも大きな変化をもたらしていくのだが…
〈感想〉
序盤からしばらくずっと平川の楽しい童話の世界と平川とアキラの初々しく微笑ましい恋の話です。この部分がとても楽しく、面白かった。
平川の童話は残酷だし教訓もずれているけれど、へんてこで可笑しいので、イギリスとか西欧でウケそうだなあと思っていました。小さい頃読んだイギリスの民話はそういう話が多かった印象です。今は親の顔色を伺った話しかウケない、と断言する国尾にそんなもんなんだなあと思ったり。
童話の世界を役替りでみなさんて演じていくのですが、これがとても面白かった。矢崎さんのやった2作もひょうきんな演技の魅力が十分に活かされていて楽しかったです。小杉だけだと多分心が死んでました笑
最初のが個人的には1番好きだったかなあ。良知くんと矢崎さんの軽妙な掛け合いと堀部さんのツッコミが楽しかったです。全部タイトルがプロレス技なので全然覚えられないのが悲しいところでした。
平川がオロの話を作ったところから話はどんどん不穏な展開になっていきます。ここからがしんど過ぎました。休憩がなく、ひたすら休みなく観るのでジェットコースターを下るような恐怖を体感しました。
ラストまで一切救いなくひたすら残酷な話です。サムを使って鬱憤を晴らす平川にも、平川にバレて謝る国尾にも、最後までアキラに謝らない平川にも腹立ちながら観てました。最後まで平川に同情できないままだったんですが、それは平川に自分を少し被せたのかもしれません。
なかなかの問題作だと思うんですが、エンタメとして物凄い完成度だったので、観れて良かったと思っています。
平川役の成河さんはなんでもできるパーフェクト俳優だと思っていて、平川も本当に凄かったです。大人になりきれない子どもと狡猾な大人の部分が見え隠れする平川に真剣に腹が立ったのもきっと成河さんの実在するかのようなリアリティのある演技力なんだろうなと思います。
ミムラさんの透明感と加藤諒くんのピュアな姉弟も素敵でした。松田凌くんたちの子どもチームは凌くん以外みんな子どもと親を兼任しているんですが、これがすごくて。毎回オペラグラスで覗いてました。どちらも全く違和感がないんですよね。女優さん、俳優さんのすごさをまじまじと実感しました。
良知くん、あまりにもイケメン。国尾ほんとに許せないんですが、最後謝る場面が可哀想でなんか…許しそうになる…。許してしまう平川と反対にわたしは許さないぞ、と毎回心を鬼にしてました。
そして推しの矢崎広さん。
小杉は初めてここまで嫌な役、感じ悪い役を舞台で観たのですがめちゃくちゃハマっていました。これからもぜひ観たいです。軽薄で上から目線で嫌なやつなんだけど、こういう人いるー!っていう。わたしの周りにもめちゃくちゃいるような気がします。このナチュラルさは演出の河原さんのなせる技、というか…。河原さんと組むと矢崎さんはよりチャレンジする役柄が多いような印象を受けます。新たな一面が見れて楽しいので今後も定期的に組んでいただきたいです。小杉は感じ悪いけどこの作品の登場人物においては最初に殺されるほど嫌なやつではないと考えています。
この公演に通ってる間(といっても3回が限界でしたが)7万盗まれたり、子どもが頭から落ちる場面を目撃したり…。世の中が平川の気持ちを体感しろ、と言っているようで怖かったです。人生にどんなことが起きても、罪を憎んで人を憎まず精神を保とう…と思いながら観ていました。